コンフィとは?アヒージョとの違いについても解説!
作成日: 2020/05/14
レストランなどで目にする機会がある「コンフィ」。ローストやグリルとの違いがわからないという人は意外と多いのではないでしょうか。フランス伝統の調理法であるコンフィは、食材を油でじっくりと煮る料理です。
こちらの記事では、コンフィの特徴や作り方、アヒージョとの違いなどについて解説します。
コンフィとは?
「コンフィ」とは、油に食材を浸してじっくりと煮るフランス料理の製法を指し、この製法で作られた料理のこともコンフィと呼ばれます。現在のような冷凍技術が発展していなかった時代に、肉を長期間保存するために編み出された方法だといわれています。低温で時間をかけて煮るため肉がパサパサにならず、しっとりとジューシーに仕上がるのが特徴です。
コンフィの語源はフランスの「コンフィル(confire)」で、日本語では「保存する」という意味になります。油で煮た後にそのまま冷やすことで油の脂肪分が固まり、脂肪の膜が食材をしっかりと覆って保存性が高まるのです。
コンフィは鴨や豚肉をはじめ、砂肝やレバー、牡蠣、サンマなど、さまざまな食材で作ることができます。また、じゃがいもやトマト、そら豆など、野菜だけでもおいしいコンフィができるでしょう。
コンフィをおいしく作るポイントは、上質の油を選ぶことと低温をキープすることです。一般的には、オリーブオイルやラードなどが使用されます。
作り方はとても簡単で、塩をしっかりとすり込んだ食材をたっぷりの油に浸して低温でじっくりと煮るだけです。オーブンや鍋、フライパンはもちろん、炊飯器でも作ることができます。一定の温度を保てる炊飯器での調理はとても手軽で、初心者にも向いている調理方法です。
コンフィとアヒージョとの違いは?
コンフィと同様に油で煮る料理に「アヒージョ」があります。アヒージョはスペイン語で「にんにく風」という意味があり、オリーブオイルとにんにくでエビやマッシュルーム、イワシ、牡蠣、砂肝、野菜などを煮込む料理のことを指します。高温でぐつぐつと煮たものも含まれ、スペインの伝統料理「タパス(小皿料理)」の一つとしても人気です。
一方のコンフィは、食材を保存するためにそれぞれ適した素材に浸したもので、果物のコンフィは砂糖に漬けて作られます。また、油で煮るコンフィの場合は、低温で時間をかけてじっくりと火を入れるのがアヒージョとの違いです。
コンフィのDELISH KITCHENレシピ
意外と簡単に作れるコンフィに挑戦しよう !
ワインと相性の良いコンフィは、おもてなしやホームパーティーなどのシーンで活躍してくれるでしょう。コンフィをテーブルに出せば、みんなの歓声が上がることまちがいありません。
時間はかかりますが手間はそれほどかからないので、ぜひゆっくりと時間があるときに作ってみてはいかがでしょうか。