くずきりとは?カロリーや糖質・レシピもご紹介
作成日: 2022/02/27
つるりとした食感が特徴のくずきりは、おやつや鍋の具材としても活用でき幅広く楽しめる食品です。そんなくずきりですが、原料や作り方、カロリーについてはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、くずきりの特徴やところてん、寒天との違いとともに、カロリーや糖質、レシピなどをご紹介します。
くずきりとは
くずきりは葛という植物の根から作られています。葛の根からデンプンを取り出し、乾燥させたものを葛粉と呼びます。その葛粉を水で溶かして型に入れ、加熱した後に板状に固めて細長く麺のように切ることで、くずきりができあがります。
戦後の京都府で食後のデザートとして食べられるようになったのが始まりで、老舗和菓子店の「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」が発祥とされています。
ところてんや寒天との違い
くずきりは、ところてんや寒天と見た目、食べ方が似ています。それらとの違いは使用する原材料にあります。くずきりは葛粉を使用するのに対して、ところてんと寒天は天草という海藻を原料として作られています。
くずきりのカロリーと糖質
くずきりのカロリーや糖質についてみていきましょう。それぞれ可食部100gあたりの数値は以下の通りです。
《くずきり(乾燥)》
・カロリー…341kcal
・糖質…86.8g
《くずきり(ゆで)》
・カロリー…133kcal
・糖質…32.5g
似ているほかの食品のカロリーや糖質もご紹介します。それぞれ可食部100gあたりの数値は以下の通りです。
《ところてん》
・カロリー…2kcal
・糖質…0g
《寒天》
・カロリー…3kcal
・糖質…0g
《緑豆はるさめ(乾燥)》
・カロリー…344kcal
・糖質…83.4g
《緑豆はるさめ(ゆで)》
・カロリー…78kcal
・糖質…19.1g
乾燥した状態のくずきりと緑豆はるさめは、カロリーや糖質の数値に大きな差はありませんが、ゆでると差が生じ、くずきりの方がどちらも多くなっています。
ところてんや寒天に糖質は含まれておらずカロリーも少ないため、くずきりと比較すると大幅に差があるのが分かります。
DELISH KITCHENのくずきりのレシピ
ご家庭で作れるくずきりのレシピをご紹介します。
葛きり
くずきりはレンジを使って簡単に作れます。黒みつときなこをかけていただきましょう。できたてのおいしさを味わえるのは手作りならではです。
DELISH KITCHENのくずきりを使ったレシピ
くずきりを使ったレシピをご紹介します。
葛切りの中華風サラダ
くずきりを使った中華風のサラダです。春雨の代わりに加えるくずきりで、モチモチとした食感の食べごたえがあるサラダになります。
麻婆くずきり
麻婆春雨のようですが、くずきりを使った麻婆くずきりです。くずきりのつるつるとした食感がやみつきになるおかずです。
塩辛風カラメルくずきり
見た目はいかの塩辛にそっくりですが、実はスイーツです。くずきりや生クリームを使った変わり種の一品は目でも楽しめます。
くずきりは葛の根のデンプンが原料の食品
くずきりは、葛の根からとれるデンプンから作られる食品です。ところてんや寒天と見た目や食べ方は似ていますが、原料に違いがあります。
そのまま黒みつやきなこをかけてスイーツとして食べるほか、料理にも活用できますよ。くずきり特有の食感も楽しめるので、ご紹介したレシピもぜひ参考にしてください。
【出典】
日本食品標準成分表 2020年版(八訂)