DELISH KITCHEN

落雁(らくがん)とは?作り方やおいしい食べ方もご紹介

作成日: 2022/03/17

落雁と呼ばれるお菓子を食べたことがあるでしょうか。口に入れるとほろっとくずれて優しい甘さを堪能できる、お茶うけにぴったりの和菓子です。

この記事では、落雁について特徴や似ている和三盆との違い、作り方から落雁を使ったアレンジレシピなどをご紹介します。

目次

  1. 落雁について
    1. 落雁とは
    2. 落雁の由来
  2. 落雁と和三盆の違い
  3. 落雁の作り方
  4. DELISH KITCHENの落雁を使ったレシピ
    1. 落雁でほろほろクッキー
    2. 落雁でプリン
  5. 落雁は穀類の粉と砂糖や水あめで作られるお菓子

落雁について

落雁(らくがん)とは、どのようなお菓子なのでしょうか。

落雁とは

落雁は穀類から作られたでんぷんを含む粉と、砂糖あるいは水あめを材料とするお菓子です。使われる穀類は米が代表的ですが、麦や豆、栗などが原料の粉も使われています。

作るときは穀類由来の粉と砂糖、もしくは水あめを練り、型に押し入れます。きれいに成形して乾燥させると落雁ができあがります。

落雁の形や色は多種多様です。桜や竹など季節に合わせた型が使われたり、お祝いのために縁起のよい鶴や鯛、松などが表現されたりと、見た目でも楽しめるでしょう。色を付ける際は着色料を使うことが多いですが、抹茶などを加えてアレンジしたものもあります。また、仏前へのお供え物としても落雁が用いられています。

落雁の由来

落雁という名前の由来は諸説ありますが、おもに有力な説がふたつあります。中国のお菓子が由来というものと、近江八景のひとつである「堅田落雁(かたたのらくがん)」が由来というものです。

由来のひとつである中国のお菓子は「軟落甘(なんらくかん)」です。日本に伝来したときに「軟」という字が省略されて「落甘」となったようです。その後「落雁」という漢字が当てられ、現在まで伝わっているという説があります。

もう一方の説に関わる近江八景の堅田落雁には、堅田に雁が列になって舞い降りる風景が描かれています。一列に連なって降りていく雁に似ていることから、落雁と名付けられたようです。

落雁と和三盆の違い

和三盆は、ほろほろとくずれて上品な甘さを楽しめる和菓子のひとつです。落雁と和三盆の違いは材料にあります。落雁には穀類を由来とする粉が使われるのに対して、和三盆には使われていません。和三盆はおもに和三盆糖を使って作られるもので、型で成形されたものが出回っています。

落雁の作り方

落雁の作り方をご紹介します。まずは、ボウルに和三盆糖(40g)とネキ水(2g)を入れて、指ですり混ぜます。和三盆に水分が行き渡るようまんべんなく、ダマができないように混ぜていきましょう。ダマになってしまった場合は、和三盆を少し加えて調整します。

指でつまんで軽く押し、形が残る粘度まで仕上がったら寒梅粉を加えて指でもみながら混ぜます。ざるや裏漉し網でふるって型に押し入れ、ケーキクーラーなどの上に置き、乾燥させたら完成です。

型を用意すれば少ない材料で作れる和菓子です。簡単に成形できるだけでなく加熱も不要なので、和菓子作りに挑戦してみたい方におすすめです。

DELISH KITCHENの落雁を使ったレシピ

落雁を使ったレシピをご紹介します。お供えをしてかたくなってしまった落雁などを活用できますよ。

落雁でほろほろクッキー

落雁のほろほろとした食感を活かしたクッキーです。アーモンドやバターの風味に香ばしさも加わり、奥行きのある味わいに仕上がります。和洋折衷のクッキーは煎茶だけでなく紅茶にもぴったりです。

落雁でプリン

プリンに加える砂糖の代わりとして落雁を使うこともできます。落雁の優しい甘さを楽しめるプリンに仕上がりますよ。なめらかな舌触りになるよう、卵液をこしてからカップに入れるのがポイントです。

落雁は穀類の粉と砂糖や水あめで作られるお菓子

落雁とは、でんぷんを含む粉と砂糖、あるいは水あめをあわせたお菓子です。そのまま楽しむほかに、お供物として用いられることがあります。和三盆と似ていますが材料が異なっています。

クッキーやプリンなど砂糖の代わりに使うことができるので、かたくなってしまった落雁や余った場合などは上手にアレンジしていただきましょう。

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