DELISH KITCHEN

エスプレッソとは?コーヒーとの違いや保存方法もご紹介

作成日: 2022/03/26

豆の種類や飲み方など、さまざまなバリエーションがあるコーヒー。そのひとつにエスプレッソがありますが、一般的なコーヒーとはどのように違うのでしょうか。

この記事では、エスプレッソについてコーヒーとの違いを詳しく解説します。また、エスプレッソマシーンの種類やコーヒー豆の選び方、保存方法などもご紹介します。

目次

  1. エスプレッソとコーヒーの違い
    1. 抽出方法
    2. 味・飲み方
  2. エスプレッソコーヒーマシンの種類
    1. 全自動エスプレッソマシン
    2. セミオートエスプレッソマシン
    3. 直火式エスプレッソマシン
    4. カプセル式スプレッソマシン
  3. コーヒー豆の選び方
  4. コーヒー豆の保存方法
  5. エスプレッソはより濃厚で苦味のあるコーヒー

エスプレッソとコーヒーの違い

ここでは、エスプレッソとコーヒーの違いについて解説します。

抽出方法

一般的なコーヒーは「ドリップコーヒー」とも呼ばれ、お湯でコーヒー粉を濾過し抽出するドリップという工程が必要となります。ドリップコーヒーは蒸らしながら抽出するため時間が必要ですが、深みのあるコーヒーが味わえます。 

コーヒーをドリップするにはいくつかの方法があり、ペーパードリップ、サイフォン、ネルドリップ、コーヒーメーカーなどで淹れます。ペーパードリップは紙を使って抽出し、サイフォンは蒸気圧を利用してお湯を押し上げて抽出する器具のこと、ネルドリップは「ネル」と呼ばれる布フィルターを使った方法で、コーヒーメーカーはコーヒーを自動で淹れる機械のことです。

一方、エスプレッソは、専用器具を使ってコーヒー豆に圧力をかけて抽出したものです。抽出にはエスプレッソマシーンを使いますが、全自動、セミオート、直火式といった種類があります。エスプレッソは短時間で一気に抽出するので、コーヒーの雑味成分が溶け出さず旨味が凝縮しているのが特徴です。

エスプレッソの発祥地はイタリアで、名前の由来はイタリア語の「急行」を語源とし、圧力をかけたお湯で急速に抽出することから名付けられたといわれています。ヨーロッパ、特にイタリア、フランスではコーヒーといえばエスプレッソといわれるほどごく一般的に飲まれており、日本でも最近ではポピュラーになりつつあります。

一般的なコーヒーの豆と水の量の比率は、豆が1、水が16が黄金比といわれ、豆(g)の16倍の量(ml)の水で抽出します。一方、エスプレッソは豆が6~10gに対して、水は約30mlで抽出します。

抽出する前に、コーヒー豆を煎って独特な香りや風味を生む焙煎をしますが、焙煎も浅いものから深いものまで段階があります。個人の好みにもよりますが、エスプレッソに向いている焙煎の深さは中煎りから極深煎りで、コーヒーよりも深煎りの豆が合うといわれています。

味・飲み方

味は大きく違い、エスプレッソは圧力をかけて抽出するため、成分が多くお湯に染み出し、コーヒーに比べて濃厚な味わいになります。苦味は強いものの、コーヒー本来の味が楽しめて、量に対してのカフェインは少なめといわれています。また、表面には「クレマ」と呼ばれる泡が浮いているのが特徴です。

また、エスプレッソ独自の指標に、シングルとダブルがあります。ふたつの違いは量で、約30ml抽出する1人分の量を「シングル」といい、豆の量と水の量を倍にしたものを「ダブル」といいます。ただ、本場イタリアではダブルというと、シングルのエスプレッソが2杯出てくることもあるようです。

容器には「デミタスカップ」というカップがあります。こちらはフランス語で「半分」を意味する、レギュラーカップのおよそ半分である60~80mlの容量のものです。エスプレッソや濃いコーヒーを飲む際に使い、エスプレッソ専用のエスプレッソカップと一緒に使用される場合が多くなっています。

コーヒーにミルクを入れた飲み物のことを「カフェオレ」といい、エスプレッソにミルクを入れた飲み物はミルクの量や泡の違いなどにより「カフェラテ」「カプチーノ」「マキアート」などに分けられます。

カフェラテはミルクの泡が薄め、または泡立てないミルクを入れたものをいいます。マキアートは泡立てたミルクを少量注いだものでアレンジがしやすく、キャラメルソースやシロップを入れたりと幅広く楽しめます。カプチーノはカフェラテよりもミルクの泡が厚く、ミルクとエスプレッソの層ができます。

カフェオレとカフェラテの違いは、こちらをご覧ください。

エスプレッソコーヒーマシンの種類

ここでは、エスプレッソを淹れるために必要なエスプレッソマシーンを種類別にご紹介します。

全自動エスプレッソマシン

全自動エスプレッソマシンは、その名の通りコーヒー豆と水をマシンにセットすれば、ボタンひとつで豆を挽くところからはじまり、粉つめ、豆の抽出、豆のかすの排出まで自動で行う機械です。技術に関係なく、おいしいエスプレッソを淹れることができます。

なかには、ミルクフォーマーなどがついているタイプもあり、ミルクを泡立ててくれるので、カフェラテやカプチーノ、ラテアートなどが手軽に楽しめます。

セミオートエスプレッソマシン

自身で調整したりこだわりたい場合に向いているのが、セミオートタイプです。手動で行う工程が多く、コーヒー粉をポルタフィルターに敷きつめ、本体にセットして抽出するので微調整ができ、自分好みのエスプレッソを淹れることができます。

さらにこだわりたい方は、コーヒーミルを持っておくとよいでしょう。エスプレッソマシンにセットする直前にコーヒー豆を挽くと、より鮮度の高いコーヒーが楽しめます。

直火式エスプレッソマシン

直火式エスプレッソマシンは直接、火にかけることで蒸気圧を生み出してコーヒーを抽出するしくみです。本場イタリアでは「マキネッタ」と呼ばれ、ほとんどの家庭がこの器具を使って毎日のコーヒータイムを楽しんでいるといわれています。

コーヒー豆と水をセットして火にかけるだけの手軽さで、クレマはほとんど出ませんが、抽出力が高いことが特徴です。

カプセル式スプレッソマシン

専用のカプセルと水をセットするだけで、簡単においしいエスプレッソが楽しめるのがカプセル式です。カプセル式は専用カプセルを購入する必要がありますが、カプセルにコーヒー1杯分の豆が密封されているので鮮度が落ちないことや、抽出後にはカプセルを捨てるだけという手軽さも魅力です。

コーヒー豆の選び方

コーヒー豆を選ぶにあたり、最も大切なのが鮮度です。焙煎後、よい状態で飲めるのが3週間程度で、香りのピークは焙煎後3~5日目といわれています。

古くなったコーヒー豆は香りが薄くなったり、嫌な酸味が出たりしてしまうので、飲みきれる量を購入するのが適しています、また、焙煎日の表示があるものだとさらによいでしょう。

コーヒー豆の保存方法

おいしいコーヒーを飲むために重要なのが、コーヒー豆やコーヒー粉の保存方法です。コーヒー豆は、焙煎してからあまり日にちが経過していない新鮮な豆を選び、高温多湿や紫外線を避け、酸化を防ぎます。

また、コーヒー豆から挽いたコーヒー粉は、空気や湿気によって香り、風味が落ちてしまいます。ポイントをおさえて適切に保存しましょう。

コーヒー豆とコーヒー粉、それぞれの保存方法はこちらを参考にしてください。

エスプレッソはより濃厚で苦味のあるコーヒー

エスプレッソは、専用の器具を使ってコーヒー豆に圧力をかけて抽出したものです。一般的なコーヒーに比べて苦味が強く、濃厚な味わいです。使用する器具も種類があり、それぞれ抽出方法が異なります。

そのまま飲むのはもちろん、ミルクとの相性がよいのでお好みの分量を加えたり、シロップを入れたりなど、いろいろなアレンジができますよ。また、コーヒー豆やコーヒー粉は適切に保存して、おいしいコーヒーを楽しみましょう。

このページの情報をLINEでシェアできます。
このページの情報をTwitterでシェアできます。
このページの情報をFacebookでシェアできます。
このページの情報をPinterestでシェアできます。