
ぬる燗とは?日本酒の温度別の呼び方と作り方もご紹介
作成日: 2022/08/01
熱燗ならぬ、ぬる燗をご存じでしょうか?実は日本酒は、温める温度によって呼び方が変わり、風味にも違いがあります。
この記事では日本酒の温度別の呼び方や特徴、作り方をご紹介します。
ぬる燗とは
あたたかい日本酒全般を燗酒と呼び、中でもぬる燗は温度が40℃程度の日本酒を指します。燗酒は温めることによって常温や冷えている状態とは違う風味や味わいが感じられ、ぬる燗は口に含むとじんわりとした温かさが広がります。
日本酒と温度
日本酒は温度によって呼び方が変わり、9種類に分けられます。5℃~60℃まで幅広い温度帯で楽しめるお酒というのは、世界的に見ても稀です。ちなみに一般的に知られる熱燗は、50℃程度の日本酒を指します。
以下は温度と呼び方の一覧です。
<熱>
55~60℃ 飛び切り燗(とびきりかん)
50℃ 熱燗(あつかん)
45℃ 上燗(じょうかん)
<温>
40℃ ぬる燗(ぬるかん)
35℃ 人肌燗(ひとはだかん)
30℃ 日向燗(ひなたかん)
<常温>
20℃前後 冷や(ひや)
<冷>
15℃ 涼冷え(すずびえ)
10℃ 花冷え(はなびえ)
5℃ 雪冷え(ゆきびえ)
基本的に温度が高い方がお酒の香りが締まり、切れ味の良い辛口に仕上がります。一方でぬる燗や人肌燗など温の燗酒はお酒の香りが最も豊かに感じられます。きりっとした辛口がお好みの方は45℃~60℃、日本酒の甘い香りを楽しみたい方は30℃~40℃がおすすめです。
ぬる燗の作り方
ぬる燗はお家でも簡単に作ることができます。ただし単純に温めるのではなく、正しい手順を踏むことでよりおいしいぬる燗ができあがりますよ。今回は湯煎での作り方と電子レンジを使った方法、さらに加熱しすぎてしまった場合の冷やし方をご紹介します。
湯煎で温める場合
日本酒を加熱する行為を「お燗(かん)」といいます。お燗にはお湯を加えることでお酒の温度を上げる行為は含みません。お湯を加える場合は「お湯割り」と呼ばれます。
アルコールは78℃で沸騰するため、湯煎のお湯は80℃程度で用意をしましょう。徳利や銚子などの容器を首まで浸けると約2分で40~50℃位に温まり、このタイミングで徳利の口にラップをかけると香りを閉じ込めることができます。
ポイントは沸騰したお湯よりも、80℃程度で温めることです。風味がまろやかになり、アルコールの刺激もおさまります。
電子レンジで温める場合
まずは徳利に日本酒を入れ、ラップでフタをします。温めると酒の体積が増えて溢れ出すことがあるので、徳利の9割よりも少ない量がおすすめです。
20秒程電子レンジで加熱したら徳利を取り出し、ゆっくり振ります。電子レンジで温めると温度差が出るため、振ることで酒の温度を均一にします。振った後、徳利を電子レンジに戻し、時間を調整しながら少しずつ加熱して好みの温度になったら完成です。
冷やす場合
日本酒を冷やす場合は、一升瓶や酒を注いだ徳利を氷水に浸けましょう。1分で1℃くらいのペースで下がります。
ぬる燗に合うDELISH KITCHENのおつまみレシピ
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日本酒をもっと楽しもう
この記事ではぬる燗の作り方やぬる燗に合うおつまみレシピをご紹介しました。日本酒は温度だけでなく、作り方やお米の種類によって味が異なります。日本酒についてもっと知りたい!と思った方はこちらのサイトをぜひご覧ください。「1合」など日本酒ならではの用語の意味や普通酒と純米酒の違いが解説されています。日本酒について知識を深めて、より楽しんでいきましょう。