テグタンスープとは？ユッケジャンスープやコムタンとの違いもご紹介
作成日: 2022/10/20
テグタンスープとはどんなスープか知っていますか。日本の韓国料理店で食べたことがある方は、牛肉が入った辛いスープを思い浮かべるかもしれません。ですが、本場のテグタンスープは違うものを指します。
ここでは、テグタンスープがどんなスープなのか解説するだけでなく、ユッケジャンスープやコムタンスープとの違いについても解説します。
テグタンスープについて
ここでは、テグタンスープとはどんなスープなのか、本場韓国と日本のテグタンスープの違いについてご紹介します。
テグタンスープとは？
テグタンスープの「テグタン(대구탕)」とは、「テグ=真鱈」「タン=スープや鍋」のことです。また、テグタンというと一般的に「テグタンスープ」のことを指します。唐辛子をたっぷり加えて作る辛みのあるスープですが、日本では2種類の作り方があります。
韓国で一般的なテグタンスープ
本場である韓国では、テグタンスープというとタラの身だけでなく頭の部分や肝、白子など丸ごと使うのが一般的です。大根や長ねぎ、もやし 、セリなどの野菜を入れて煮込みます。ニンニクや生姜で風味をつけて、唐辛子を真っ赤になるまでたっぷり加えた辛みのあるスープが特徴です。
日本で一般的なテグタンスープ
日本の韓国料理店や焼肉屋などで食べられるテグタンスープは、牛肉と牛骨で作られるものが主流となっています。スープに野菜を入れて唐辛子を加えて辛く仕上げる点は変わりません。このテグタンスープは、韓国の大邱（テグ）市で食べられていたスープです。
大邱市以外では、このスープをテグタンスープと呼んでいましたが、最近では「タロクッパプ(따로국밥)」という名前が浸透してきました。そのため日本でテグタンスープというと、本場韓国でも一般的なタラを使ったものと、牛肉と牛骨を使ったものの2種類があるようです。
テグタンのアレンジ
ここではテグタンスープのアレンジをご紹介します。
アレンジとしては、テグタンスープにご飯を入れる「テグタンクッパ」や、インスタント麺を加える「テグタンラーメン」が有名です。まずスープとして味わってから、シメにご飯や麺を入れて食べるのもおすすめです。
テグタンスープとユッケジャンスープの違い
同じ辛いスープで、似たようにも思えるテグタンスープとユッケジャンスープの違いとは何でしょうか。
ユッケジャンスープとは、牛の内臓やスジでとった出汁に唐辛子を加えた辛いスープのことです。具には牛の細切り肉や野菜を加えます。テグタンスープと見た目や味がよく似ていますが、大きく違う点は材料です。
韓国のユッケジャンスープは牛肉を使い、テグタンスープはタラを使います。そのため、タラの旬である冬場にはテグタンスープを、夏にはスタミナ料理としてユッケジャンスープを、季節で食べ分けている人もいます。
日本では、ユッケジャンスープもテグタンスープも牛肉を使うことは同じです。ユッケジャンスープは牛肉の細切りを、テグタンスープには塊肉を使うという違いがあります。
テグタンスープとコムタンスープの違い
ここからは、テグタンスープとコムタンスープの違いを解説します。
コムタンスープとは、牛肉や牛のアキレス腱、内臓などを長時間煮込んで作る、白い色が特徴のスープです。
テグタンスープとの違いは見た目にあります。唐辛子を入れないコムタンスープは白い色ですが、テグタンスープには唐辛子を加えるため赤い色です。
以下の記事には、テグタンスープやユッケジャンスープ、コムタンスープなどのレシピと、他の韓国料理のスープレシピもご紹介しています。気になる方は、ぜひ見てみてください。
DELISH KITCHENのテグタンスープのレシピ
ここからは、テグタンスープのレシピをご紹介します。
テグタン
タラの他に、大根や長ねぎ、春菊を加えて彩りよく仕上げたテグタンスープです。辛いだけでなく、煮干しからとった出汁の旨みも味わえます。具たくさんのスープなので食べ応えも抜群です。この機会にぜひ作ってみてください。
辛みを効かせたテグタンスープで温まろう！
本場韓国では、テグタンスープはタラを使った辛いスープのことを指します。一方、日本でいうテグタンスープには、韓国と同じスープと牛肉や牛骨を使った辛いスープの2種類があります。
韓国ではユッケジャンスープは牛肉などを使い、テグタンスープにはタラを使っていることが違いとしてあげられます。また、牛肉を使ったスープにコムタンスープがありますが、こちらには唐辛子を入れません。この機会に、タラとたっぷりの野菜を味わえるピリ辛味のテグタンスープを作ってみてはいかがでしょうか。
テグタンスープの他にも、以下の記事では韓国料理のレシピをご紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
