シュニッツェルとは?起源やミラノ風カツレツとの違い・レシピをご紹介
作成日: 2022/12/28
みなさんは「シュニッツェル」という料理をご存知でしょうか?ドイツ料理専門店などで提供されていますが、どのような料理なのかわからないという方も多いかもしれません。
日本ではあまりなじみがありませんが、ヨーロッパ各国では日常的に食べられている料理です。
この記事では、シュニッツェルとはどのような料理なのかについて解説します。また、よく似た料理であるミラノ風カツレツと違いやレシピもご紹介します。
シュニッツェルとは
シュニッツェルとは、オーストリアを代表する料理です。
薄く叩き伸ばした肉に衣をつけて揚げたもので、現在はオーストリアやドイツ、イスラエルなど世界各国で楽しまれています。庶民的な食堂やレストランで提供されるほか、家庭で作られることも多いといいます。
日本のフライやとんかつと比べて衣のパン粉が細かく、アンチョビやレモンを添えてさっぱりと食べることが一般的です。お皿からはみ出るほどの大きさですが、薄く作られていて余計な油っぽさがないため食べやすいのが特徴です。オーストリアでは、クランベリージャムをかけて食べることもあります。
ドイツのシュニッツェルは種類が豊富で、きのこをソースにした「イェーガーシュニッツェル」や、きのことホワイトソースを使った「シャンピニオン-ラームシュニッツェル」
などがあります。
また、スパイシーなパプリカとトマトのソースでいただく「ツィゴイナーシュニッツェル」も定番です。
シュニッツェルはドイツ語で「薄い肉」を意味する言葉です。起源は、北イタリアで発祥しオーストリアのウィーンに伝わったという説と、オーストリアの将軍によってミラノからレシピが持ち出された説などがあります。
お肉の種類
シュニッツェルには豚肉がよく使われますが、お肉の種類に決まりはありません。
豚肉を食べないイスラエルでは七面鳥のシュニッツェルが一般的です。仔牛のもも肉を使ったシュニッツェルは、豚肉のシュニッツェルとは区別するために、ウィンナーシュニッツェルと呼びます。オーストラリアのウィーンではウィンナーシュニッツェルがポピュラーです。
そのほか、鶏肉を使ったシュニッツェルやアヒル肉のシュニッツェルなどがあります。
また、シュニッツェルの肉の間にハムとチーズが挟まれている「コルドン・ブルー」というものもあります。コルドン・ブルーは、中に具材が挟まっているため通常の「シュニッツェル」より小さくて厚みがあるのが特徴です。ナイフを入れるとチースが溶け出し、サクサクの衣と非常によく合います。
ミラノ風カツレツとの違いについて
シュニッツェルとよく似た料理に「ミラノ風カツレツ」があります。
ミラノ風カツレツは、イタリアのミラノ発祥の料理で、仔牛の肉を叩いて薄くのばし、粉チーズを加えたパン粉をまぶします。粉チーズのコクがプラスされ、シュニッツェルとは違った味わいを楽しめる料理です。
おうちで作るシュニッツェルレシピ
ここからは、おうちで作るシュニッツェルのレシピをご紹介します。ドイツではフライドポテトと合わせるのが一般的で、ビールともよく合います。
細かいパン粉を使うことで、日本のフライやとんかつとはまた違った味が楽しめるので、ぜひ作ってみてください。
鶏むね肉のシュニッツェル
リーズナブルで手に入りやすい鶏むね肉を使ったシュニッツェルです。パサパサしがちなむね肉も、薄くのばして揚げることでおいしく食べられます。サクサクのシュニッツェルにレモンを絞ってさっぱりとお召し上がりください。
シュニッツェルはオーストリアの代表料理
シュニッツェルはオーストリアの代表的な料理で、薄く伸ばした肉に細かいパン粉をつけて揚げたものです。現在では、ドイツやイスラエルなどで食べられています。
衣のパン粉が細かいことが特徴で、レモンをしぼって食べるのが一般的です。お肉の種類に決まりはないため、スーパーで購入しやすいお肉で作ってみましょう。今回ご紹介したレシピを参考に、おいしいシュニッツェルを作ってみてくださいね。