サブレとはどんなお菓子?クッキーやビスケットとの違いを解説
作成日: 2022/12/28
サクサクと軽やかな食感が魅力のサブレ。ケーキ屋さんなどだけではなく、最近はスーパーやコンビニでも手軽に手に入るようになりました。サブレはクッキーやビスケットと同じような見た目をしていますが、いったい何が違うのでしょうか?
この記事では、サブレとはどのようなお菓子なのか、また、クッキーやビスケットとの違いを解説します。
サブレとは
まずは、サブレについて解説していきます。
発祥・名称の由来
サブレはフランス発祥の焼き菓子といわれ、小麦粉やバター、砂糖、卵、塩などが使われたお菓子です。
名称の由来は諸説ありますが、まず有名なのは発祥地とされるサブレという町の名前が由来という説です。他にもサブレ侯爵夫人のレシピが元になってフランスの社交界から世界に広まったという説や、サクサクとした食感が砂に似ていることから「砂」を意味するフランス語である「sable(サブル)」に由来したという説もあります。
特徴
サブレの食感はサクサクとしており、バターの風味が強く軽い食感が特徴です。材料には小麦粉と同量のバターやショートニングが使われており、なんとクッキーに使われるおよそ2倍程度だと言われています。
そのため、一口味わうとクッキーよりもさらに重厚感のある味わいが感じられます。
クッキーやビスケットとの違い
では、サブレとクッキーやビスケットとはどのような違いがあるのでしょうか?
定義の違い
そもそもクッキーやビスケットは国によって呼び方が変わります。アメリカでは、日本でいうクッキーやビスケットはすべて「クッキー」と呼ばれ、一方イギリスでは「ビスケット」と呼ばれています。
アメリカやイギリスでは区別なく呼ばれているのに対して、日本では1971年に全国ビスケット協会という団体によりクッキーとビスケットの定義がそれぞれ決められています。
ビスケットとは、「小麦粉・砂糖・油脂・乳製品などから作られる焼き菓子の総称」であり、その中から「糖分及び脂肪分の合計が、全体の40%以上のもの、手作り風のもの」がクッキーと定義づけられています。
この定義にあてはめると、サブレはバターやショートニングをふんだんに使っていることからクッキーの一種と位置づけられます。
作り方・味わいの違い
ビスケットやクッキーの定義がわかったところで、ここからはそれぞれの作り方や味わいの違いについて見ていきましょう。
ビスケットは砂糖や油脂を控え、多めの水分で生地が作られます。しっかりとした硬さがありパリッとした食感が特徴です。
一方クッキーは、砂糖や油脂を多めに入れ、水分を控えて作られます。ほろっとした食感で乳製品や卵、はちみつなどの風味が強いのも特徴です。
サブレは小麦粉の量に対してバターやショートニングの割合が多く、ベーキングパウダーはあまり使われません。そのため、バターの風味が濃く、ほろほろととろけるような食感が特徴です。
サブレのレシピ
ここからは、おうちで簡単に作れるサブレのレシピをご紹介します。
桜のサブレ
春の気分を味わえる桜のサブレのレシピです。桜の塩漬けをトッピングだけでなく生地にも混ぜ込むことで、焼いているときから桜の香りがキッチンに漂いますよ。桜の華やかな味わいがひと味違ったサブレに仕上がります。
ココアチョコサブレ
ココアとチョコチップを混ぜ込んで作るビターなサブレをご紹介します。サクサクの軽やかな食感が魅力で、おやつにぴったりですよ。ぜひ焼きたてをコーヒーや紅茶と一緒に味わってみてくださいね。
サブレはバターの風味とサクサク食感が魅力のお菓子
香ばしい焼き色とサクサクの食感が楽しめるサブレ。名称の由来については諸説ありますが、フランス発祥の焼き菓子として広く世界で親しまれています。今回ご紹介したレシピを参考にして、ぜひご家庭でもサブレを作ってみてくださいね。