DELISH KITCHEN

秋田名物きりたんぽとは?特徴や食べ方をご紹介

作成日: 2023/12/01

寒い時期になると、美味しいのが鍋料理ですよね。鍋料理にも、その地で育まれてきた郷土料理がたくさんあります。その中のひとつが「きりたんぽ」。秋田県の郷土料理で、鍋に入れると美味しい具材です。

そこで本記事では、秋田県の名物として愛されているきりたんぽについてご紹介します。合わせて、きりたんぽの歴史やきりたんぽ鍋の作り方までご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 今更だけどきりたんぽって何?
    1. きりたんぽの基礎知識
    2. きりたんぽの歴史
  2. きりたんぽの作られ方・特徴
    1. きりたんぽの作られ方
    2. きりたんぽの特徴
    3. きりたんぽの食べ方
  3. お家で作れるきりたんぽ鍋のレシピをご紹介
    1. 材料 【2人分】
    2. 手順
  4. DELISH KITCHENのきりたんぽ料理
    1. きりたんぽの甘辛味噌焼き
    2. お手軽きりたんぽ鍋
  5. 寒い時期はきりたんぽ鍋を楽しもう

今更だけどきりたんぽって何?

ここからは、きりたんぽがどのような料理なのか、詳しく解説していきます。

きりたんぽの基礎知識

きりたんぽは、秋田県の郷土料理です。炊き上げたご飯をすりこぎですりつぶし、杉の串に握りつけて炭火で焼いて作られます。

きりたんぽの名づけの由来には、諸説あるのも特徴です。「たんぽ」と呼ばれる綿と布で作られた槍(やり)の刀部分につけるカバーに似ていることから、名前がつけられたという説があります。

また、その他にも短い穂に似ていることから「短穂=たんぽ」できりたんぽと呼ばれるようになった説。きりたんぽは鍋に入れる際に切って入れることからきりたんぽになった説など、名前の由来については諸説あるようです。

きりたんぽに似ている料理に、同じ秋田県の郷土料理である「だまこもち」があります。きりたんぽとの違いは形状です。きりたんぽは杉の棒に握りつけるのに対し、だまこもちは団子のように丸めて作られます。

きりたんぽの歴史

名前同様、発祥についてもさまざまな説があるきりたんぽですが、有力な説は秋田の大館・北鹿地方で生まれたという説が有力です。木こり達が残ったご飯をつぶして棒に刺し、焼いて食べたことだといわれています。

また、秋田県では昔、新米が収穫できると農作に関わった人や、親戚などを集めて「たんぽ会」と呼ばれる慰労会が開かれていたそうです。たんぽ会では新米で作ったきりたんぽをつまみに、酒を飲んでいました。

この文化が引き継がれており、現在でも秋田県ではきりたんぽ鍋は特別な日に食べる料理として親しまれているのです。

きりたんぽの作られ方・特徴

ここからは、きりたんぽの作られ方や食べ方、味や食感について詳しく解説していきます。

きりたんぽの作られ方

きりたんぽの材料は、米のみです。本場秋田県では、以下のような手順できりたんぽが作られます。

①ご飯を炊き、炊いたご飯をすりこぎですりつぶすようにこねる。
②粘りがでてきたら、ご飯を串に握りながらつけ、手で伸ばしていく。
③形を整える。
④ご飯の表面がきつね色になるまで炭火で焼いて完成。

本場の秋田県では、秋田杉で作られた串を使用するのが一般的です。ただし、自宅で作る際は割りばしなどで代用してください。

また、伝統的なきりたんぽは囲炉裏の周りに刺して、回しながら焼いていきます。自宅で手作りする場合は、ストーブやバーベキュー用品で焼くのがおすすめです。

きりたんぽの特徴

きりたんぽは粘り気が強く、もちもちとした食感をしているのが特徴です。お米本来の甘みを楽しめるだけでなく、炭火の香ばしさも感じられます。

新米で作ったきりたんぽは、よりお米の甘さやもちもちの食感を楽しめるため、新米で作るのがおすすめです。

きりたんぽの食べ方

きりたんぽは鍋の具材として食べるのが一般的です。きりたんぽは鍋に入れると出汁が染み込み、格別なおいしさを楽しめます。

また、そのまま食べることもあります。地域やお店によっては、きりたんぽに醤油や味噌を塗って食べることもあり、さまざまな味わいを楽しめるのが魅力です。

お家で作れるきりたんぽ鍋のレシピをご紹介

自宅できりたんぽを作って、きりたんぽ鍋を楽しんでみませんか。本格的なきりたんぽを自宅で再現するのはなかなか難しいため、今回は簡単に作れるレシピをご紹介します。

以下のページでは、動画でもきりたんぽの作り方をご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

材料 【2人分】

白ごはん お茶碗3杯(450g)
鶏もも肉 1枚(150g)
焼き豆腐 1/2丁(150g)
長ねぎ 1/2本
春菊 1/2袋(100g)
しょうゆ 大さじ2

☆調味料
酒 大さじ2
みりん 大さじ1
鶏ガラスープの素 小さじ2
水 600cc

手順

①ボウルにごはんを入れて、粒が少し残るくらいまでめん棒でつぶし、2等分にする。


②割り箸を割り、先端と持ち手部分が交互になるように重ねて合わせる。
ごはん1/2量を割り箸につけ、きりたんぽの形にととのえる。同様に計2本作る。
塩水(分量外:適量)を表面につけ、持ち手にアルミホイルを巻きつける。10分程おいて乾燥させる。

③アルミホイルに薄くサラダ油(分量外:適量)をぬり、2をのせる。トースターで焼き色がつくまで5分加熱する。割り箸を外して斜め2等分に切る(きりたんぽ)。

④ねぎは斜め2cm幅に切る。春菊、焼き豆腐、鶏肉は食べやすい大きさに切る。
⑤鍋に鶏肉、☆を入れて煮立たせる。アクを取り除き、ふたをして弱火で6分加熱する。

⑥ねぎ、春菊、焼き豆腐、しょうゆを加えて煮立ったらふたをして弱火で2〜3分加熱する。きりたんぽを加えてひと煮立ちさせる。

DELISH KITCHENのきりたんぽ料理

ここからは、DELISH KITCHENのきりたんぽ料理をご紹介します。

きりたんぽの甘辛味噌焼き

甘辛い味噌をきりたんぽに塗り、焼いたレシピです。香ばしい味わいを楽しめます。

お手軽きりたんぽ鍋

市販のきりたんぽを使って作るきりたんぽ鍋のレシピです。鶏もも肉ときのこの出汁が、きりたんぽに染み込み、ほっとする味わいです。

寒い時期はきりたんぽ鍋を楽しもう

秋田県の郷土料理であるきりたんぽは、お米だけでできたシンプルな食べ物です。寒い季節になると、スーパーにもきりたんぽが並ぶことがあります。

ぜひ、今回ご紹介したレシピを参考に、自宅できりたんぽを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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