ブカティーニとは何か?特徴やおいしい作り方のレシピもご紹介!
作成日: 2023/12/22
更新日: 2023/12/25
スーパーや輸入食品を扱う店に行くと、さまざまなパスタの種類が並んでいます。ロングパスタやショートパスタの区分だけでなくいろいろな形状があり、思わず見入ってしまうという人もいるかもしれません。
スタンダードなスパゲティやフィットチーネ、マカロニ、ペンネなど、聞いたことがあるパスタもありますが、聞き覚えのない名称のものもあるでしょう。
その中のひとつが、ブカティーニです。ブカティーニはロングパスタの一種ですが、中心に穴が空いていることが特徴です。ここからは、ブカティーニの特徴やおいしく味わうレシピについてご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
ブカティーニとは?
ブカティーニ(Bucatini)とは、イタリアのシチリア地方発祥のパスタで、穴の空いたストローのようなスパゲティのことです。直径は3〜6mmと通常のスパゲティに比べて少し太めです。ブカティーニは、中心に穴が空いているためソースがよく絡み、食感がしっかりしているため食べ応えもあります。
シチリア地方発祥のブカティーニですが、イタリアの中部地方でよく食べられており、特にローマで人々に親しまれています。
名前の意味は?
「ブカティーニ」の名前の由来は、イタリア語で「穴」を意味する「buco(ブーコ)」や「穴の空いた」という意味の「bucato」にあるといわれています。ブカティーニは、別名「ペルチャテッリ」と呼ばれますが、ナポリ語で同じ意味を表す「perciato」がもととなっています。
ブカティーニの特徴とは?
ブカティーニは、強いコシとモッチモチの食感が特徴のパスタです。この食感の由来は、ブカティーニの原材料であるデュラムセモリナ粉にあります。通常のパスタ・スパゲッティは強力粉と水で作られますが、タンパク質量の多いデュラムセモリナ粉を使うことで、よりもちもちとした食感が生まれます。
ブカティーニを美味しく食べるには?
ブカティーニをおいしく味わうには、茹で加減に注意しましょう。中心に穴が空いているため、ブカティーニは通常のスパゲティに比べて、短い時間で茹で上がります。どのソースに絡めるとしても「アルデンテ」に茹でるのがおすすめです。表示されている茹で時間を目安に、ときどき確認しながら茹でましょう。
以下に、アルデンテの茹で方と目安についてご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ブカティーニには、トマト系やクリーム系など濃厚なソースがよく合います。パンチェッタや玉ねぎ、チーズなどの食材を使ったトマトソースのアマトリチャーナは、ブカティーニの定番料理です。
アマトリチャーナについて、以下で詳しくご紹介しているので、参考にしてください。
ツィーテ(ズィーティ )との違いは?
ブカティーニのように、中心に穴の空いたスパゲティの一種に「ツィーテ」があります。同じような特徴のツィーテですが、ブカティーニとは太さが違います。
ツィーテは直径5〜8mmとブカティーニよりも太く、料理するときはカットしてマカロニのように使うこともある、珍しいパスタです。ブカティーニ同様に濃厚なソースとの相性がよく、特にクリーム系の味つけにすることが定番です。
ブカティーニのおいしい作り方
ここからは、ブカティーニのおいしい作り方を、定番レシピであるアマトリチャーナを参考にご紹介します。ブカティーニが手に入ったら、ぜひチャレンジしてみてください。
材料 【2人分】
・ブカティーニ 160g
・パンチェッタ 60g
・玉ねぎ 1/4個(50g)
・唐辛子 1本
・白ワイン 大さじ1
・塩こしょう 少々
・オリーブオイル 大さじ1
・ブカティーニのゆで汁 大さじ4
●トマトソース
・ホールトマト缶 1/2缶(200g)
・玉ねぎ 1/4個(50g)
・にんにく 1かけ
・オリーブオイル 大さじ2
・水 50cc
・塩 小さじ1/2
●仕上げ
・ペコリーノチーズ 適量
手順
①玉ねぎ(1/4個)は薄切りにする。トマトソース用の玉ねぎ(1/4個)はみじん切りにする。にんにくは縦半分に切って芯を取り除き、みじん切りにする。唐辛子は半分に切って種を取り出す。
②パンチェッタは薄切りにする。
③フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、にんにく、トマトソース用の玉ねぎを入れてにんにくの香りが立ち、玉ねぎが透き通るまで炒める。トマト缶、水、塩を加えてトマトをつぶしながら混ぜ、煮立ったら弱火にし、時々混ぜながら10分ほど煮詰める(トマトソース)。
④鍋にたっぷりの湯をわかし、塩(分量外:適量)、ブカティーニを入れて袋の表示時間より1分短くゆで、ゆで汁(大さじ4)を取っておき、水気を切る。
【ポイント】湯1Lに対して塩小さじ1が目安です。
⑤フライパンにオリーブオイル(大さじ1)を入れて中火で熱し、唐辛子、パンチェッタを入れてパンチェッタに焼き色がつき、脂が出てくるまで上下を返しながら加熱する。玉ねぎを加え、しんなりするまで炒める。
⑥白ワインを加えて水分を飛ばすように炒め、トマトソース、ゆで汁を加えてなじむまでしっかり混ぜる。ゆでたブカティーニ、塩こしょうを加えてトマトソースをからめるようにさっと炒め合わせる。
⑦器に盛り、ペコリーノチーズを削ってかける。
動画はこちら
ブカティーニの本格アマトリチャーナ
ブカティーニのアマトリチャーナを自宅で味わおう!
ブカティーニとは、中心に穴が空いたスパゲティのような形状をしたパスタです。もちもちとしたコシの強い食感で、ソースとの絡みがよいためトマト系やクリーム系など濃厚なソースとよく合います。
同じように中心に穴が空いたスパゲティのようなパスタに「ツィーテ」がありますが、直径5〜8mmとブカティーニよりも太いことが異なります。
ブカティーニを使った定番レシピはアマトリチャーナです。ブカティーニが手に入ったら、ご自宅でぜひ味わってみてくださいね。