
沖縄料理「ラフテー」とは?角煮との違いや作り方もご紹介
作成日: 2024/01/31
更新日: 2025/08/22
沖縄の青い海と白い砂浜を思い浮かべると、自然と心が躍りますが、沖縄の魅力は自然だけではありません。独自の食文化を持つ沖縄料理は、その歴史と共に多くの人々に愛されています。今回は、そんな沖縄料理の中でも特に人気のある「ラフテー」について、その魅力と作り方をご紹介します。
ラフテーについて
ラフテーとは?
ラフテーとは、沖縄で古くから親しまれている豚の角煮のことです。別名「ラフティー」とも呼ばれます。
柔らかく、とろっとろになるまでじっくり煮込まれたラフテーは、とろけるような口当たりと舌触りが特徴。かすかにバニラやカラメルに似た甘い泡盛の香りが食欲をそそります。
琉球料理の代表格であるラフテーは、昔は味がずいぶん濃かったそうですが、今は時代とともに味わいが優しくなり、客膳料理や法事料理としても振る舞われています。
「角煮」との違いは?
ラフテーと角煮は、見た目や基本的な調理法は似ていますが、その起源や風味の決め手となる調味料に違いがあります。ラフテーは豚の三枚肉を使い、味付けに泡盛を用いるのが大きな特徴です。これにより、肉が柔らかくなり、独特の香りと深いコクが生まれます。
一方、角煮は日本各地で親しまれている家庭料理で、醤油やみりん、酒などを使い、シンプルながらも奥深い味わいに仕上げられます。また、ラフテーが皮付きの豚肉を使うことが多いのに対し、角煮は豚肉を角切りにして煮込むのが一般的です。
沖縄名物「ソーキ」との違いは?
ソーキとラフテーも見た目や味が似ていますが、それぞれ異なる特徴を持っています。ソーキは豚のあばら肉(スペアリブ)を使用するため、軟骨まで柔らかく煮込まれたトロトロの食感が魅力です。
一方、ラフテーは皮付きの豚バラ肉を使い、皮と脂身のプリプリとした食感が楽しめます。どちらも沖縄の伝統的な調理法で、泡盛や醤油、黒糖などでじっくりと煮込まれるため、深い味わいがあります。
沖縄の食文化
沖縄の食文化は「豚に始まり豚で終わる」と言われています。
沖縄で豚が食べられるようになったのは、琉球王朝時代、当時の中国との交流がきっかけだったと言われています。当時より、肉だけでなく、顔や耳、血まで、残すことなく使われており、「ラフテー」を作る際も皮ごと使われます。
豚肉はラフテーだけでなく、沖縄そばの具や、三枚肉の煮付け(沖縄の正月料理)にも使われています。
ラフテーの作り方
では、さっそくラフテーの作り方について見ていきましょう。
材料【3~4人分】
・豚バラブロック肉 :400g
・からし :適量
☆調味料
・和風顆粒だし :小さじ1
・ゆで汁 :400cc
・泡盛(または酒) :100cc
・黒糖(または砂糖):大さじ2
・しょうが :1かけ
・しょうゆ :大さじ3
手順
①鍋に豚肉を入れて、豚肉がかぶるくらいの水を加えて中火で熱し、煮立ったら、弱火にして1時間程度ゆでる。ゆで汁はとっておく。
【ポイント】アクが出たらその都度取りましょう
②豚肉を水でさっと洗い、食べやすい大きさに切る
③鍋に☆、豚肉を入れて熱し、落し蓋をして柔らかくなるまで弱めの中火で45分程度煮る。
動画はこちら
その他デリッシュキッチンのラフテーのレシピ
圧力鍋で作る!ラフテー
圧力鍋で作る!ラフテー 圧力鍋を使えば、時間を大幅に短縮してラフテーを作ることができます。忙しい日でも、本格的な味わいを楽しむことが可能です。
炊飯器ラフテー
炊飯器ラフテー 炊飯器を使って作るラフテーは、調理の手間を省きつつ、じっくりと肉を煮込むことができます。炊飯器にお任せするだけで、絶品ラフテーが完成します。
沖縄の伝統的な料理「ラフテー」
「ラフテー」は、その独特の味わいと歴史的背景から、多くの人々に愛され続けています。今回ご紹介したレシピを参考に、自宅で本格的なラフテーを作ってみてはいかがでしょうか。沖縄の食文化を感じながら、ご家族やお友達との食卓を豊かに彩ることができるでしょう。