
中秋の名月とは?意味や代表的な食べ物・十五夜との違いを解説
作成日: 2025/09/16
秋の夜空に浮かぶ月を「中秋の名月」と呼ぶ理由をご存じでしょうか?
今回の記事では、「中秋の名月」の意味や由来、十五夜との違い、そしてお供え物の意味まで、初心者の方でも分かりやすく解説します。
この記事を読んで、今年の月見をさらに楽しく、意味深いものにしてみましょう。
中秋の名月とは?
中秋の名月の意味
中秋の名月とは、旧暦8月15日の夜に月を眺める特別な習慣を指します。この時期は空気が澄んでいて、月が一年で最も美しく見えるとされています。
この風習は、平安時代に中国から伝来した「お月見」や「望月」という風習が起源です。当時は貴族のたしなみとして、水面や盃に映る月を鑑賞する「月見の宴」が主流でした。これが江戸時代になると、秋の収穫を月に感謝する行事として庶民の間にも広がり、今の形に変化したと言われています。
中秋の名月と十五夜の違いは?
多くの人が混同しやすいのが、「中秋の名月」と「十五夜」の違いです。実は、「十五夜」は旧暦の毎月15日の夜を指す言葉です。一方、「中秋の名月」は旧暦8月15日の十五夜を特に指す言葉です。
つまり、十五夜は毎月ありますが、中秋の名月は秋に一度だけ訪れる特別な日なのです。
中秋の名月はなぜうさぎなのか?
見上げた夜空の丸いお月さまに、“うさぎが餅つきしているように見える”という想像は、昔から日本で親しまれています。この由来には、自分を犠牲にしたうさぎが帝釈天によって月に映されたという仏教の伝承があります。
さらに、古代中国では月のうさぎが杵と臼で不老不死の薬をついているという話から、日本ではそれが餅へと変化しました。収穫を祝う中秋の名月に、豊かさと祈りの象徴として、このうさぎ像が広まったと考えられています。
中秋の名月の食べ物やお供物とは?
中秋の名月には、感謝や願いを込めて様々なお供え物をします。これらのお供え物にはそれぞれ、深い意味が込められています。
月見団子
丸い形が満月を象徴する月見団子は、豊作への感謝や健康、幸せを願う気持ちを表します。一般的にお供えする数は15個で、下から9個、4個、2個とピラミッド状に積むのが習わしです。これは十五夜にちなんだものです。
里芋など旬の野菜
中秋の名月は「芋名月」とも呼ばれ、昔の主食であった里芋もお供え物として欠かせません。里芋のほか、かぼちゃやきのこ、大根といった秋に旬を迎える野菜も並びます。
ぶどうなどの旬の果物
ぶどうや柿、梨、栗など旬の果実もお供されます。特にぶどうはツルが「神さまとのつながり」を象徴し、縁起物として親しまれます。
ススキ
ススキは、稲穂の代わりとして飾られます。これは、豊作の象徴であり、魔除けの効果や、月の神様を招く依り代(よりしろ)として神聖な意味があります。
月見団子の基本の作り方
美しい中秋の名月を鑑賞する十五夜のお供えものとして欠かせない「お月見団子」。だんご粉を使った、丸めてゆでるだけの簡単なレシピをご紹介します。
材料【15個分】
だんご粉・・・・・・100g
砂糖・・・・・・・・大さじ1
水・・・・・・・・・80cc
手順
①ボウルにだんご粉、砂糖を入れて混ぜる。少しずつ水を加え、その都度混ぜる。ひとまとまりになるまでこねる。15等分にして丸める(団子)。
②鍋に湯をわかし、団子を入れてゆでる。浮き上がってきたらさらに3分ほどゆで、冷水にとり、水気を切る。
③器に盛る。
※一般的にお供えする数は15個で、下から9個、4個、2個とピラミッド状に積むのが習わしです。
詳しい手順はこちらの動画をご覧ください!
デリッシュキッチンのお月見レシピをご紹介
お月見の日にぴったりのデリッシュキッチンのレシピをご紹介します。
うさぎをモチーフにしたお団子や、月見を連想させる卵などのレシピをピックアップしました。ぜひ中秋の名月の日に味わってみてください!
うさぎのお月見団子
十五夜気分を堪能できる可愛いうさぎのお月見団子。 ホクホクとしたやさしい甘味のさつまいもあんを包んで ほっこりとする美味しさです。
かぼちゃの月見団子
かぼちゃ餡がたっぷり詰まった月見団子。お豆腐のおかげで時間がたってももやわらかもちもち食感です。
お月見プリン
かぼちゃ白玉を牛乳プリンにのせて、 もっちりぷるんとした食感が味わえます。 黒蜜をかけて月夜に見立てました。
月見バーガー
目玉焼きはアルミホイルで手作りの型を作って、丸く仕上げます。お肉やバンズにとろける黄身がからんで絶品です。
月見うどん
つるっと喉ごしの良い、月見うどんをご紹介。めんつゆを使って簡単にできるので、忙しい方にもおすすめです。お好みでかまぼこやわかめをのせたり、アレンジもお楽しみいただけます。
月見とろろ南蛮そば
鶏南蛮そばにとろろと卵をのせて豪華な月見そばにアレンジした人気レシピをご紹介。卵を割ってかき混ぜて食べるもよし、卵を沈めて白身を固めてから食べるのもよし!お好きな食べ方でお召し上がりください。
うずらのお月見つくね
パクっと食べられる一口サイズがかわいい!半熟にゆでたうずらの卵をまるごとつくねで包んだ一品です。お月見団子のように積み上げて盛り付けると見た目も華やかです。
中秋の名月の意味や風習を知って秋を楽しもう
中秋の名月は、日々の暮らしに感謝し、自然の恵みを祝う日本の美しい風習です。先人たちの知恵や願いが込められたこの行事を、ぜひご家族や大切な人と一緒に楽しんでみてください。
また、デリッシュキッチンではお月見の日にぴったりな献立も紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。