エスニック料理とは？どんな料理を指す？具体例もご紹介！

エスニック料理とは？

エスニック料理とは、元々は「民族料理」を指す言葉でした。つまり、特定の民族や地域の伝統的な料理のことを指します。

日本の和食、中国料理、韓国料理はもちろん、アフリカの料理などもエスニック料理に該当します。ですが、日本では一般的にエスニック料理というと特にアジア圏、中でも「東南アジア」「南アジア」「中東・西アジア料理」の料理をエスニック料理と呼ぶことが多くなっています。

1. 東南アジア料理：タイ料理、ベトナム料理、シンガポール料理、インドネシア料理、マレーシア料理、フィリピン料理など
2. 南アジア料理：インド料理、ネパール料理、スリランカ料理、パキスタン料理、バングラデシュ料理など
3. 中東・西アジア料理：イラン料理、トルコ料理、アラブ料理、イスラエル料理など

アジアン料理との違いは？

エスニック料理に含まれるアジアン料理。本来は日本料理・中国料理・韓国料理の他、東南アジア、南アジア、中東・西アジアの料理を全てまとめてアジアン料理と言います。

東アジアである日本や韓国、中国などでは醬（ジャン）と呼ばれる塩味のある調味料を使うことが多いとされていますね。

東南アジアではハーブや香辛料の他、ココナッツミルクやナンプラーの使用が多いのが特徴です。

南アジアでは、カレー文化が発達しており、ナンなどの小麦粉を素材とした主食が多く食べられます。

中東・西アジアにも香辛料を使った料理が多くありますが、乳製品や野菜・豆料理が有名です。ケバブなどのお肉料理も有名ですね。

代表的なエスニック料理

続いて、世界各国の代表的なエスニック料理とその特徴を見ていきましょう。

タイ料理

タイ料理の代表はトムヤムクンやパッタイ、グリーンカレーなどです。香辛料を使った濃厚な味付けが特徴的で、辛いものも多いですが酸味と甘みのバランスが絶妙。食材の新鮮な素材の味を引き立てる調理法が人気の理由です。

ベトナム料理

フォー、バインミー、ガパオが有名です。香草を使った爽やかな味付けが特徴的で、生野菜や米粉などの健康的な食材を使います。フランス料理の影響を多く受けていることもあり、魚介の出汁をベースにしたブイヨンが美味しさの源です。分量の少ないつけダレに衣を浸して食べるものが多いのも特徴です。

インドネシア料理

ナシゴレンやサテアヤムなどが代表的な料理です。スパイシーでコクがあり、ピリ辛が魅力の料理が多いです。豊富な香辛料を使う点はインド料理と似ていますが、ココナッツミルクを使うのがインドネシア料理の大きな特徴です。多民族国家ならではの個性的な料理が魅力です。

シンガポール料理

シンガポールは多民族国家なので、さまざまな民族の料理が混在します。中華系のチキンライス、マレー系のラクサ、インド系のロティプラタなどが有名ですが、その他にも様々な料理があり、何度食べても飽きることがありません。

インド料理

カレーがよく知られていますが、それ以外にもタンドリーチキンやサモサ、ナン、ラッシーなど種類が豊富です。用いるスパイスの種類や組み合わせによって様々な味が生まれるのが大きな特徴です。

ネパール料理

カレーやタンドリーチキンなど、インド料理と似た料理が多いですが、ネパール独自の料理もたくさんあります。レンズ豆のスープやモモ(ネパール式焼き餃子)、チャウメン（ネパール風焼きそば）、ヤクの乳製品を使った料理が代表的です。

スリランカ料理

スリランカカレーが有名で、スパイシーでコクのある味付けが人気です。他にはコトゥ、スリランカ式ホッパーズ（クレープ）など、インド・東南アジアの影響を受けた料理が多いのが特徴です。

トルコ料理

ケバブやメゼ、肉料理が代表的で、食材にヨーグルトやオリーブオイル、香辛料を使うのが特徴的です。家庭料理のドルマ(ぶどうの葉の詰め物)なども人気です。地中海沿岸に位置する影響で、新鮮な野菜を使った料理も多くあります。

イラン料理

中東と南アジアの料理の影響を受けた特徴的な料理が並びます。スパイシーなものが多く、サフラン、ローズウォーターなどの香辛料を使うのが特徴。ナンやケバブ、ジューシーなグリルチキン料理などが有名です。

エスニック料理とは民族料理のこと！

エスニック料理とは、本来は世界各地の伝統的な民族料理全般を指す言葉でした。しかし現在では、主にアジア諸国をはじめとする外国の料理を指して使われることが多くなっています。世界中には香辛料や調理法、食材の特徴など個性豊かな料理がたくさんあり、旅行に行かなくてもエスニック料理を通して他国の文化に触れられるのが魅力です。