ローズヒップティーの”ローズヒップ”って何?栄養や効能も詳しく解説!
作成日: 2024/07/05
ローズヒップという言葉を耳にしたことがある方も多いかもしれませんが、実際にそれが何なのか、どのような効果があるのかを詳しく知っている方は少ないかもしれません。ローズヒップはバラ科の植物の果実で、ビタミンCを豊富に含むことから、健康や美容に効果的な果物として注目されています。中でも、ローズヒップティーは、その爽やかな酸味と香りで人気を集めています。本記事では、ローズヒップの基本情報から、栄養素、効能など詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください♪
ローズヒップの基本情報
ここでは、ローズヒップの概要と歴史をご紹介します。
ローズヒップとは
ローズヒップとは、バラ科バラ属に属する「果物」で、バラが咲き終わった後に実ります。特にイヌバラ(Rosa canina)と呼ばれるバラで採取されることが多いです。実の大きさは約2cmほどと小ぶりで、赤く細長い卵のような形をしています。
ビタミンCの含有量が多く、その他にもビタミンA、β-カロテン、カルシウム、鉄分、リコピンなどの栄養素が豊富に含まれています。食用として利用されるだけでなく、ハーブティーやサプリメント、アロマオイルなど幅広く活用されています。
ローズヒップの歴史
ローズヒップの歴史は古代ローマにまで遡ります。当時のローズヒップは、狂犬病に効く薬として用いられました。この背景があり、ローズヒップの採れるバラの種類を「ドッグローズ」や「イヌバラ」と呼ぶようになったそうです。
その後、ローズヒップは第二次世界大戦時に広く広がります。深刻な食糧不足であった当時イギリスでは栄養補給のためのシロップとして、ローズヒップのシロップが配給されました。
ローズヒップの栄養素
ここではローズヒップに含まれている栄養素とその効能についてご紹介します。
ビタミンA
ビタミンAは脂溶性ビタミンの一種で、視覚・聴覚・生殖等の機能維持、皮膚や粘膜等の上皮組織を正常に保つための重要な役割に関与しています。
カルシウム
カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルで、歯や骨を成形します。
カルシウムが不足すると、骨粗鬆症、高血圧、動脈硬化などの原因となる可能性があります。一方で過剰に摂取してしまうと、高カルシウム血症、高カルシウム尿症、軟組織の石灰化、泌尿器系結石、前立腺がん、鉄や亜鉛の吸収障害、便秘などの原因となる可能性がありますので、適切な接種が必要です。
鉄分
鉄分も人体に必要なミネラルの一種です。鉄分は赤血球のヘモグロビンに多く存在し、不足すると貧血などを起こす可能性があります。貧血になると頭痛、食欲不振、集中力の低下等の症状が発症する可能性もあります。
β-カロテン
β-カロテンは、強い抗酸化作用があることで知られています。
カロテンは脂溶性であることから、油類といっしょに摂取した方が吸収されやすいため、調理方法を工夫することをおすすめします。
リコピン
リコピンは、β-カロテンと同様に、強い抗酸化作用があることで知られています。
ローズヒップの効果
ローズヒップに含まれるビタミンCやリコピンは、肌の健康維持に効果的です。
肌の新陳代謝の促進や、美肌効果、美白効果、免疫力アップなどが知られています。
ローズヒップティーとは
ローズヒップティーは、乾燥させたローズヒップをお湯に浸して作るハーブティーの一種です。爽やかな酸味とほのかな甘みが特徴で、冷たくしても温かくしても美味しく楽しめます。
ローズヒップティーの美味しい飲み方
ここでは、ローズヒップティーの飲み方のアレンジ方法をご紹介します。
はちみつや砂糖などで甘みをプラスする
甘酸っぱい風味のローズヒップティーは、甘みを少し足すだけで飲みやすくなります。
フルーツやジュースを加える
柑橘系のフルーツとの相性がよく、カットしたフルーツを入れるのももちろん、少しのジュースを加えるのもおすすめです。
牛乳や豆乳でミルクティーにする
まろやかな味わいを楽しみたい場合は、牛乳や豆乳などを加えても美味しくいただけます。
ローズヒップティーを使ったDELISH KITCHENのレシピ
ここではピンクレモネードのレシピをご紹介します。
材料 【2人分】
・レモン汁・・・・・・・・大さじ1〜2
・はちみつ・・・・・・・・大さじ1
・ローズヒップ・・・・・・ティーバッグ1個
・熱湯・・・・・・・・・・150cc
仕上げ用
・レモンスライス・・・・・1切れ
手順
①ポットに紅茶、お湯を入れてふたをし、2分ほど蒸らして茶葉を取り出す。
②カップにレモン汁、はちみつを入れて混ぜる。1の紅茶を注ぎ、混ぜる。レモンスライスをのせる。
詳しいレシピ動画はこちら
ローズヒップはバラに実る、美容にうれしい果物!
ローズヒップはその豊富な栄養素と多様な効能から、健康や美容に関心のある方にとって非常に魅力的な存在です。ビタミンCをはじめとする多くの抗酸化物質が含まれており、美肌効果が期待できます。ローズヒップティーとして手軽に取り入れることで、日常生活に自然と健康をプラスすることができます。ぜひ日常生活に取り入れてみてください♪
【参照】
厚生労働省 e-ヘルスネット「カロテノイド」
厚生労働省 e-ヘルスネット「緑黄色野菜」
厚生労働省e-ヘルスネット「カロテノイド」(2024/07/03)