
台湾グルメの胡椒餅(フージャオビン)とは?味わいなどの特徴をご紹介
作成日: 2024/09/13
更新日: 2025/09/08
台湾の夜市や屋台で人気の「胡椒餅(フージャオビン)」をご存知ですか?日本の肉まんに似ているようで、独特の風味と食感を持つこの台湾グルメは、多くの観光客の心を掴んでいます。サクサクとした外皮の中に、ジューシーな肉餡が詰まった胡椒餅は、その名の通り胡椒などのスパイスが効いた香り高い一品です。本記事では、胡椒餅の魅力や特徴、そして日本の肉まんとの違いについて詳しくご紹介します。台湾旅行の際に食べたけど名前を忘れてしまった、あの美味しかった食べ物の正体が胡椒餅かもしれません。ぜひ最後まで読んでみてください!
胡椒餅について
胡椒餅とは?
胡椒餅(フージャオビン)は、台湾の夜市や屋台でよく見かける超定番フードです。外見は日本の肉まんに似ていますが、その風味と食感は全く異なります。胡椒餅の外側の皮は小麦粉、水、塩、砂糖、酵母などで作られます。中の肉餡は豚肉もしくは牛肉、胡椒や五香粉、野菜(青ネギなど)をこねて作られます。
胡椒餅の特徴
胡椒餅の最大の特徴は、その名の通り胡椒や五香粉の効いた香りです。単に胡椒が効いているだけでなく、五香粉という中華調味料が使われていることが多く、これが胡椒餅の風味を一層複雑で奥深いものにしています。五香粉は八角、カシアシナモン、クローブ、フェンネル、花椒で構成されるのが一般的です。ジューシーな肉餡も人気の理由となっています。
また、胡椒餅は餅といいながらも焼いて作られるため、外側の皮がカリッとしていることも特徴です。
胡椒餅の歴史
胡椒餅の起源は、台北の対岸に位置する中国の福州から伝わった「葱肉餅(チョンロウビン)」という中華饅頭にあるとされています。この料理が台湾に渡った後、台湾の人々の好みに合わせて改良され、現在の味付けに変化しました。
近年では、チーズやキムチ、あんこなどを取り入れた新しい胡椒餅も登場し、様々な進化を遂げ、多くの人々から愛され続けているのです。
胡椒餅と肉まんの違いは?
胡椒餅と肉まんは、似ているようで異なる点が多くあります。
まず、最も大きな違いは調理法です。肉まんが蒸して作られることで、ふんわりとした柔らかい皮になるのに対し、胡椒餅はタンドール窯のような専用の釜で焼き上げられるため、表面がパリッとした食感に仕上がります。
また、肉まんの餡が豚肉や野菜の旨みを活かしたマイルドな味であるのに対し、胡椒餅は胡椒や五香粉などの香辛料をふんだんに使うため、刺激的な風味と香りが特徴です。
このように、調理法と香辛料による味わいの違いが、両者の大きな相違点と言えます。
胡椒餅の作り方をご紹介!
胡椒餅は自宅でも作ることができます!生地を練り込むことで仕上がりがサクッとした食感になりますよ!今回は食感を出すために豚こま切れ肉を刻んでいますが、豚ひき肉でもお作りいただけます。ぜひお試しください。
胡椒餅は台湾グルメの1つ
胡椒餅は台湾グルメの奥深さを知る良いきっかけとなります。台湾の食文化は、中国大陸からの影響や日本統治時代の影響、さらには台湾独自の発展など、様々な要素が混ざり合って形成されています。胡椒餅を通じて、台湾の食文化の豊かさや多様性に触れてみてはいかがでしょうか。
台湾には胡椒餅以外にも、小籠包、牛肉麺、蚵仔煎(オアジェン)など、数多くの魅力的な料理があります。胡椒餅を入り口として、台湾グルメの世界をさらに探索してみるのも面白いでしょう。