フィンランド料理7選!食文化の3つの特徴もご紹介します
作成日: 2024/11/01
フィンランド料理は北欧の自然豊かな環境から生まれた食材の、シンプルかつ素朴な味わいが特徴です。元々厳しい冬を乗り越えるために作られてきた伝統的な保存食や、森や湖からの豊富な食材を使った料理が多く見られます。この記事では、フィンランド料理の特徴やおすすめの料理についてご紹介します。
フィンランド料理の特徴
まずはフィンランド料理の3つの特徴を確認していきましょう。
調理方法
フィンランド料理は塩や胡椒、乳製品などを使用したシンプルな調理法によって、素材独自の味を大切にすることが特徴です。また、冬の寒さが厳しいという気候によって、鍋料理やオーブン料理が豊富に見られます。
また、伝統的に寒冷な冬の時期に食材を保存するために燻製や塩漬け、ピクルスといった料理も多く、現在では料理に食感や風味を加えるためにこれらの調理方法が活かされています。
食材
北ヨーロッパのバルト海沿岸に面する地理的特性上、サーモンやニシンをはじめとする魚介類が豊富です。
さらに、寒冷な気候により作物が生育しづらいことから、ジャガイモやニンジンなどの根菜が多く使われます。その他に、主にベリー類、肉(トナカイ、豚肉、牛肉)といった食材もよく扱うことがフィンランド料理の特徴です。
イベント料理
フィンランド料理は、祝日などの特別な日にも伝統的な食文化が根付いています。例えば、フィンランドで最も大切な祝祭であるクリスマスには、ハムやキャセロール(オーブン料理)、ライスプディング(ミルク粥)といった伝統的な料理が食べられます。
他にも、夏至祭では焼き魚やソーセージを楽しむ伝統的なバーベキューが行われます。
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おすすめのフィンランド料理
ここでは代表的なフィンランド料理を7つご紹介します。
サーモンスープ(ロヒケイット)
クリーミーなサーモンスープは、家庭でもレストランでも食べられるフィンランドの国民食です。サーモンとジャガイモ、タマネギなどをたっぷり使い、クリームベースで仕上げたこのスープは、寒い季節にぴったりの一品です。
カレリアンピーラッカ
フィンランドの南東部からロシアの北西部にかけて位置するカレリア地方の郷土料理です。ライ麦で作られた生地にお米のフィリングを詰めて作られます。卵のペーストやバターとあわせて食べられ、軽食や朝食として親しまれています。
トナカイのソテー
ラップランド地方の名物料理で、トナカイの肉をソテーしたものです。マッシュポテトやリンゴンベリー、キュウリのピクルスと一緒に食べられることが多く、クセがない味わいが特徴です。
ムイック
フィンランド語でムイックと呼ばれる小魚を使用した料理。油で揚げて塩で味付けしたシンプルな調理法で、骨ごと食べられます。
コルヴァプースティ
シナモンがたっぷり入った大きなロールパンです。もちもちとした食感が特徴で、材料には主に牛乳やカルダモン、生イーストなどが使われています。
ムスティッカピーラッカ
夏の時期に収穫した新鮮なブルーベリーを使ったこのパイは、フィンランドの定番スイーツです。材料にはサワークリームやバターなどが使われ、ベリーはリンゴンベリーなど他の果実を使用する場合もあります。
ラスキアイスプッラ
冬限定のスイーツで、カルダモンを効かせたバンズにクリームとアーモンドペーストを挟んだものです。
試してみて!フィンランド料理
この記事ではフィンランドの食文化の特徴3つと、おすすめのフィンランド料理7つをご紹介しました。フィンランド料理は伝統的に鍋料理やオーブン料理などが豊富で、食材はサーモンなどの魚以外に、ベリーやトナカイの肉など日本ではあまり馴染みのないものが使われます。機会があれば、ぜひ試してみてフィンランドの食文化を感じてみてください!
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