知っているようで実はよく知らない!マサラチャイとは
作成日: 2020/10/09
インドの飲み物として日本でも広がりつつあるチャイは、カフェやコンビニで見かけることが増えています。
紅茶の葉を使用するためロイヤルミルクティーと似ていますが、作り方や材料の分量が異なる別の飲み物です。さらに、チャイと今回紹介するマサラチャイも材料が異なるため、味や香りに違いがあります。
では、マサラチャイとはどのような飲み物なのでしょうか。
マサラチャイとは?チャイとの違いは?
そもそも、チャイは19世紀のインドで作られたといわれています。
当時のインドでは紅茶の栽培をしていたものの、イギリスの植民地として支配されていたため、良質な茶葉はイギリスに提供されていました。インドに残るのは質が良いとはいえない茶葉で、そのままでは苦すぎて飲めなかったそうです。そこで、飲みやすくするために考えられたのが、砂糖とミルクを大量に加えたチャイでした。
そんな歴史のあるチャイにスパイスを加えたのがマサラチャイです。ちなみに、「チャイ」は中国語の「茶」が語源でお茶を意味し、「マサラ」は粉状にしたさまざまな香辛料を混ぜ合わせたものを指します。
マサラチャイはチャイをスパイシーにした飲み物、というとイメージしやすいかもしれません。
マサラチャイによく使われるスパイスは?
マサラチャイには具体的にどのようなスパイスが使われているのでしょう。ここからはマサラチャイに使われるスパイスを紹介します。
スパイスはすりおろしてから加えると風味が強く本格的になりますが、手に入れるのが難しいものもあるためパウダータイプのスパイスを使用すると簡単です。
シナモン
日本ではニッキとも呼ばれる世界最古といわれているスパイスです。アップルパイなど洋菓子に使われることもあり、独特な風味が好きという人も多いのではないでしょうか。
ジンジャー(しょうが)
料理に使うことの多いしょうがですが、甘くて濃厚なチャイに入れるとさわやかな風味を加えてくれます。
コショウ
ピリッとした刺激がクセになる、インドが原産のコショウも料理の仕上げに欠かせないスパイスのひとつです。意外な組み合わせに感じますが、程良いかくし味になります。
カルダモン
エキゾチックでスーッとする香りとほろ苦さをもつカルダモンはスパイスの女王といわれ、中近東ではコーヒーに入れることがあります。香り高いのでマサラチャイに入れる場合は少量で十分です。
コリアンダー
さわやかな風味で肉料理に使われることの多いコリアンダー。ここで使用するコリアンダーは種部分ですが、茎や葉っぱはパクチーとして料理に使われているのです。
コリアンダーとパクチーは、同じ植物ですが香りはまったく違います。
クローブ
甘くて濃厚な香りが特徴のクローブはインドでは定番のスパイスです。肉料理の臭み消しでよく使われており、ドリンクやお菓子に甘い香りをプラスするために使われることもあります。
マサラチャイ・チャイのDELISH KITCHENのレシピ
最後に、マサラチャイ・チャイを自宅で手軽に楽しめるレシピを紹介します。
マサラチャイ
スパイスの風味が好きな方に向いている、複数のスパイスを使用したレシピです。カルダモンやクローブといった料理に使うことが多い本格的なスパイスが入っているため、よりスパイシーな風味を楽しめます。
ほっと一息つきたいときや気分転換したいときに飲みたいレシピです。
チャイ
チャイは沸騰したお湯に茶葉やミルクを入れて煮詰めていきます。こちらのレシピで使用するスパイスは日本でも馴染みのあるしょうがとシナモンのみなので、はじめて挑戦する人にぴったりです。
また、しょうがもシナモンもすりおろさずに加えることでスパイスの風味が強くなり過ぎず飲みやすいでしょう。
マサラチャイで本格的な香りを楽しもう
マサラチャイは濃厚なチャイにスパイスを加えた、香りも満喫できる飲み物です。鍋から漂う豊かな香りを感じながら煮るのも楽しみのひとつといえます。
マサラチャイに使用するスパイスはいくつか種類があるので、はじめは数種類から試し、好みでスパイスの種類や量を変えてみましょう。きっと自分好みの分量が見つかるはずです。