
ちくわぶとは?地域ごとの違いや活用レシピをご紹介!
作成日: 2020/12/14
更新日: 2024/12/18
みなさんは「ちくわぶ」という食べ物を知っていますか?ちくわによく似た名前ですが、全く別の食べ物です。
この記事では、ちくわぶの特徴や発祥、食べる地域や食べない地域の違い、さらに活用レシピを紹介します。ぜひ最後まで読んでみてください。

ちくわぶとは?
ちくわぶとは、小麦粉と塩から作られる練り物の一種です。漢字であらわすと「竹輪麩」となり「ちくわの形をしたお麩」が名前の由来とされています。
しかし、お麩のようにグルテンを抽出して作るものではありません。小麦粉と塩、水を練った生地を加熱して作るため、どちらかというとお麩よりうどんやすいとんに近い食べ物です。一般的にはおでんなど煮込み料理の具として使われます。
ちくわぶの歴史は長く、一説では明治以前から食べられていたとされています。魚のすり身が高価であった時代に、安価な小麦粉でちくわを代用したという説が有名です。
ちくわぶの味や食感
ちくわぶはいくつもの溝のある細長い形で、切り口は多角形の星形をしています。また、ちくわのように中心に穴が通っています。
口に入れるとうどんやすいとんのようにモチっとした食感を楽しむことができます。ちくわぶ自体の味は小麦粉と塩、水で作られているため淡白です。
ちくわぶとちくわの違いは?
ちくわぶとちくわは、原材料や食感、味わいが大きく違います。
原材料の違い
ちくわぶの原材料は小麦粉と塩です。これらに水を加えて練った生地を伸ばして芯に巻き、鬼すだれに巻くなどして形を整え、蒸す、または茹でて作ります。
一方、ちくわの原材料は魚のすり身と卵白、でんぷん、塩などです。これらを練ったものを芯に巻いて成形し、焼いたものがちくわとなります。
食感の違い
ちくわぶはおでんなどに入れるとだしを吸い、外側はトロっと、内側はモチモチした食感になります。一方、魚の練り物であるちくわは、プリプリでムチっとした弾力が特徴です。
味の違い
おおむね小麦粉でできているちくわぶにはあまり味がありません。なぜなら、ちくわぶはおでんに入れるなど、調理で味付けすることを前提に作られた食べ物だからです。
それに対しちくわは魚のすり身でできているため旨みが強く、そのまま食べても美味しいことが特徴です。
ちくわぶは地域によって食べる・食べないが分かれる?
実はちくわぶは全国的に食べられる食べ物ではなく、関東地方で広く親しまれている食材です。
ある調査結果では、ちくわぶを食べたことがある人は東日本に集中しており、東北地方の一部や九州地方では「見たことがある」という回答が優勢です。
関西地方ではちくわぶを「全く知らない」と回答した人が多数となっています。近年では、ちくわぶが関西地方のスーパーマーケットでも扱われていることがありますが、いまだ知名度は高くないといえるでしょう。
ちくわぶは下ごしらえはいらない?
ちくわぶは粉っぽくなりやすいため、下茹でをするのがおすすめです。特におでんに入れる場合は、少し手間がかかりますが格段に美味しく仕上げることができます。鍋でも電子レンジでもできますので、ぜひお試しください。
詳しくはこちらの動画をご視聴ください。
ちくわぶを使ったデリッシュキッチンのレシピ
最後にちくわぶを使ったレシピをご紹介します。定番の関東風のおでんからアレンジレシピまであるので、ぜひお役立てください。
関東風おでん
醤油とみりんを使った関東風の味付けが美味しいおでんはいかがでしょうか?ちくわぶを使った代表的なメニューです。うっすらあめ色に染まったちくわぶや大根、ゆで卵が食欲をそそります。
ちくわぶでチーズトッポギ
モチモチ感が魅力のトッポギをちくわぶで代用したアイディアレシピです。手に入れやすいちくわぶを使えば、家でも簡単に作れます。コチュジャンやチーズのコクが効いていて、野菜もたっぷり食べられます。
だしとの相性抜群!モチモチ感が魅力のちくわぶを美味しく食べよう
ちくわぶの特徴やちくわとの違い、地方による知名度の違いなどを紹介しました。ちくわぶはちくわと違って小麦粉でできており、煮込むなどの調理によって美味しくなります。関東地方とその他の地方で知名度に差があることも特徴です。
煮込み料理はもちろん、炒めても揚げても美味しいちくわぶを、ぜひ色々な料理に活用していきましょう。
【参考】
関東人が愛する「ちくわぶ」はローカルフードだった! 東海以西は「全く知らない」多数派:Jタウン研究所 - Jタウンネット