アガーとゼラチンや寒天の違い、レシピをご紹介!
作成日: 2021/03/02
ゼリーなどのお菓子を作る際、液体を固めるために凝固剤を使いますよね。凝固剤というとゼラチンや寒天が有名ですが、「アガー」も同じように使えます。とはいえ、普段ゼラチンや寒天を使っている人には聞き慣れない名前かもしれません。
この記事では、アガーの特徴やゼラチン、寒天との違いを解説していきます。最後におすすめレシピもご紹介するので参考にしてみてください。
アガーについて
まずは「アガー」とはどのような食材なのかチェックしてみましょう。
アガーとは
アガーはツノマタやスギノリといった海藻や、地中海原産のカロブというマメ科の植物の抽出物から作られます。カロブは日本でキャロブやイナゴ豆と呼ばれ、チョコレートの風味を出すために使われることもあります。
アガー自体は無味無臭なので香りのある食品と組み合わせて使うことも可能です。
とはいえ、アガーは一般的なスーパーで見かけることはほとんどありません。一般的なスーパーではあまり置いていないものも取り扱っているスーパーやインターネット、業務用のスーパーで探してみましょう。
値段はお店によって差があるものの、凝固剤のなかでは若干高めになっています。
アガーの特徴
アガーの特徴は、なんといっても透明感です。
透明度が高いため、果物を入れてゼリーなどを作ると美しく写真映えします。食感は柔らかく舌触りがなめらかです。
また、熱湯で溶かして使いますが、固めるのに冷蔵庫で冷やす必要はなく常温で固まります。さらに、一度固まると夏場であっても常温で溶け出すことはなく、型崩れもしにくい特徴もあります。
なお、アガーで作ったゼリーなどは冷凍して解凍した後でも形が崩れません。
アガーの使い方
アガーはダマになりやすいため熱湯に入れて混ぜるだけだと、うまく溶けきらなかったり砂糖と馴染まない可能性があります。
そのため、ゼリーなどお菓子に使う場合は、最初にアガーと砂糖を混ぜておきましょう。それから水と一緒にお鍋に入れて中火で煮立たせます。煮立ったら弱火にして少し加熱し、粗熱をとってから使うのがコツです。
ただし、あまり時間を置きすぎると固まり始めるので、粗熱がとれたら早めに型に入れるなどスムーズに作業する必要があります。
相性が良いのはゼリーやプリンなど、弾力のある食べ物です。
ゼラチン・寒天との違い
次は、ゼラチンや寒天との違いをチェックしてみましょう。
ゼラチンとの違い
ゼラチンは牛や豚のコラーゲンから作られており、冷蔵庫で冷やして固めるのが特徴です。
アガーとは異なり、夏場に常温で置いておくと溶け始めるので注意しなければいけません。食感はアガーよりも弾力がありプルプルしていて、色は透明に近いものの若干黄色みがあります。
ゼリーやババロア、マシュマロとの相性が良い凝固剤です。
寒天との違い
寒天はテングサなどの海藻から作られていて、アガーのように常温でも固まり始めます。
凝固力が強いため固まると弾力がほとんどありません。食感や色はアガーと正反対で歯切れが良く白濁しているのが特徴です。
ところてんや水ようかんなど、ある程度固さのあるレシピと相性が良いですよ。
アガーを使ったDELISH KITCHENのレシピ
最後にアガーを使ったレシピをご紹介します。
アガーの水ゼリー
アガーの特徴をうまく活かせる水ゼリーです。
水そものの透明感とふるふるの食感が楽しめます。黒蜜ときな粉をかけて、美しい和風スイーツをお楽しみください。
アガーのいちごゼリー
いちごが液体に浮かんでいるかのような可愛らしいゼリーで、子供も喜びそうですね。
作り方も簡単でお手軽におやつが作れます。目でも楽しみながら味わいましょう。
ぶどうレモンゼリー
ぶどうとレモンの甘酸っぱくてさっぱりしたゼリーは暑い夏にもぴったりです。
ほど良い酸味のレモンゼリーにぶどうを1粒ずつ丸ごと入れてみました。ぶどうをお好みのフルーツに変えて作ることも可能です。
アガーのサマーレアチーズケーキ
レアチーズケーキの白いキャンバスに、カラフルなフルーツで彩りを添えたサマーレアチーズケーキです。
華やかなケーキはホームパーティーなどのおもてなしスイーツにもぴったりです。
アガーを使って目でも楽しめるレシピを!
アガーは海藻やマメ科の植物の抽出物から作られています。透明感が高いため、目でも楽しめるデザートが作れるのが特徴です。一般的なスーパーで見かけることはなかなかありませんが、インターネットで検索すれば見つかるので探してみてください。
ゼラチンや寒天しか使ったことがないという人も、見た目や食感が異なるアガーを使っておいしいデザートを作りましょう。