タリアテッレとは?特徴やおすすめレシピをご紹介
作成日: 2021/06/30
パスタには多くの種類がありますが「タリアテッレ」もそのうちのひとつです。
あまりなじみのないパスタかもしれませんが、お店のメニューで見かけることもあるため、食べたことがある人もいるのではないでしょうか。
この記事では、そんなタリアテッレの特徴や、よく似たパスタとの違いについてみていきましょう。
また、タリアテッレのおいしいゆで方や相性のよいソース、おすすめレシピもご紹介します。
タリアテッレについて
タリアテッレとは、どのようなパスタなのでしょうか。
特徴やほかのパスタとの違いをみていきましょう。
タリアテッレとは
タリアテッレは、細長いリボン状で、厚さは1mm、幅は8mmほどのパスタです。
材料は小麦粉や塩、卵やオリーブオイルで、小麦粉の種類や卵の量を変えることでパスタの食感を調整しています。
コシが強く、もちもちとして食べごたえがあります。
おもに、イタリア北部で用いられている平打ちパスタで、イタリア語で「切る」という意味の「タリアーレ(tagliare)」の派生語が名前の由来であると言われています。
ほうれん草やトマトなどの色が濃い野菜を練り込んだ、カラフルなタリアテッレもあります。
麺が太くソースがからみやすいので、ボロネーゼソースやクリームソースなど濃厚なソースと合わせるのがおすすめです。
また、パスタにはさまざまな種類があり、タリアテッレ以外にも特徴的なパスタが多数あります。
ソースに合わせて選ぶことで、よりパスタのおいしさを引きだすことができますよ。
こちらの記事では、ほかのパスタの特徴についてまとめているので、合わせてご覧ください。
フェットチーネとの違い
パスタは、地域によって食べられている種類が異なり、フェットチーネ(フィットチーネ)はイタリア中南部でよく食べられるパスタです。
厚みや太さは、タリアテッレの方がフェットチーネよりもやや薄く、幅も1~2mmほど狭いともいわれてます。
しかし、この違いも曖昧で厳密な決まりがあるわけではありません。
また、使用する小麦粉が異なっており、タリアテッレは軟質小麦粉、フェットチーネは硬質小麦粉を使用して作ります。
これは、イタリアの北部と南部で栽培する小麦の種類が違うためです。
ただこちらも例外があり、硬質小麦粉を使用して作るタリアテッレや、軟質小麦粉を使用して作るフェットチーネもあります。
いくつかの違いをご紹介しましたが、北部と中南部で呼び名が違うだけという説もあります。
リングイネとの違い
リングイネはロングパスタの一種で、リボン状ではなく棒状になっています。
断面が楕円形になっているのが特徴で、弾力のある食感が楽しめます。
乾麺で用いられることが多く、ゆで時間は10分程度です。
リングイネは特にボロネーゼやペスカトーレに使われ、クリーム系のソースやジェノベーゼソースともよく合います。
リングイネについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
タリアテッレのゆで方
タリアテッレをおいしく仕上げるゆで方をご紹介します。
ゆで方
タリアテッレは、表面積が広くくっつきやすいため、大きめの鍋にたっぷり湯を沸かし、麺を入れたらすぐにかき混ぜるようにしましょう。
柔らかい食感を持つため、グルグルと混ぜるより、麺をひっくり返すように混ぜると麺が千切れにくくなります。
麺を入れたあとは再度沸騰するまでかき混ぜ、常に沸騰した状態をキープしておきます。
ゆでるときは、麺をほぐしながら鍋に加えたり、湯に少しオリーブオイルを入れたりすると、よりくっつきにくくなりますよ。
ゆで時間
タリアテッレのゆで時間は、生麺と乾麺とで異なります。
生麺は約2~3分、乾麺は約5~8分ほどが目安です。
ただし、メーカーや製品によって異なるので、袋に表示されているゆで時間を参照するようにしてください。
ゆであがりの時間に合わせて、あらかじめソースを用意しておきましょう。
タリアテッレに合うソース
【ミートソース】
イタリア北部の都市、ボローニャではミートソースで和えるのが定番です。
本場の味が楽しめる組み合わせで、ボローニャの家庭料理のひとつでもあります。
そのため、使用する肉や油の種類、トマトソースの作り方、煮込み時間などが各家庭によって異なります。
使用するワインも分かれることがあり、赤ワインで煮込むと、しっかりしたコクのある味わいに、白ワインで煮込むと、さっぱりとした爽やかな味わいに仕上がります。
ボロネーゼタリアテッレ
合いびき肉と牛切り落とし肉を使ったジューシーなミートソースと、もちもちとしたタリアテッレの組み合わせは絶品です。
牛肉を細かく切って加えることで食べごたえが増し、肉の旨味をより感じることができます。みじん切りにした野菜はよく炒めて甘味を引きだし、ソースは汁気がなくなるまで煮つめると肉の食感もしっかり味わえます。
ソースをたっぷりとのせ、麺とよくからめていただきましょう。
【クリームソース】
小麦粉の風味がしっかりしているタリアテッレは、カルボナーラのような濃厚なソースと合わせるとバランスのよいパスタです。
生クリームを使用すれば、こってりとした味わいに、牛乳で仕上げれば、あっさりとした味わいになります。
きのこや鶏肉、シーフードなどの具材とよく合い、なめらかな味わいが楽しめます。
また、市販のホワイトソース缶を活用すれば、手軽にクリームソースが作れますよ。
【トマトソース】
タリアテッレと、酸味がきいた濃厚なトマトソースは相性のよい組み合わせです。
にんにくを炒めて香りを出したあと、トマト缶を加え火を通していきましょう。
弱火でじっくり煮込むことで、トマトの旨味を引きだします。
ソースの色が鮮やかな赤色から、深みのある赤色に変化するまで煮込んでいくことがコツです。
また、バジルなどのハーブやチーズを加えると、さらに豊かな風味が楽しめます。
タリアテッレは濃厚なソースと合う細長いリボン状のパスタ
タリアテッレは濃厚なソースと相性のよい、平たくリボン状のロングパスタです。
表面積が広くくっつきやすいため、ゆでるときはたっぷりの湯でかき混ぜるようにするのがポイントです。
その形状からソースがよくからみ、本場の味が堪能できるボロネーゼをはじめ、クリーム系やトマト系のソースともよく合います。
いつものパスタ料理に、もちもちとした食感のタリアテッレを使ってみましょう。