チャービルとはどんなハーブ?保存方法やレシピをご紹介
作成日: 2021/07/18
「チャービル」とはフランス料理でよく使われるハーブですが、その名前はあまり聞いたことがない人もいるでしょう。
実は、チャービルはお菓子や料理など、さまざまな場面で使われている身近なハーブなので、一度は目にしたことがあるかもしれません。
そこで、この記事ではチャービルについて、どのようなハーブなのかをみていきましょう。
チャービルの保存方法や使い方、レシピも合わせてご紹介します。
チャービルについて
まずは、チャービルがどのようなハーブなのかをご紹介します。
チャービルとセルフィーユについてや、保存方法もみていきましょう。
チャービルとは
チャービルは、セリ科シャク属に属する一年草で、ヨーロッパでは古代ローマ時代には食されていたといわれるほど、長年親しまれてきたハーブです。
甘くて爽やかな香りを持ち、明るい緑色のギザギザしたかわいらしい葉が特徴です。
見た目はイタリアンパセリに少し似ています。
パセリよりもクセが少なく、葉も柔らかくて食べやすいので、料理の飾りや風味付けだけでなく、食材としてもよく使われます。
このことから、チャービルは「美食家のパセリ」とも呼ばれています。
セルフィーユとは違うもの?
「セルフィーユ」という名前のハーブも耳にしたことがあるかもしれません。
実は、チャービルとセルフィーユは同じもので、チャービル(chervil)は英語、セルフィーユ(cerfeuil)はフランス語の呼び方です。
さらに、チャービルは古い歴史のあるハーブであることから、国によってさまざまな別名があり、ドイツ語では「ケアベル」、イタリア語では「セルフォッツォ」と呼ばれています。
また、チャービルには「茴香芹(ういきょうぜり)」という和名もついています。
チャービルの値段
チャービルは、生のフレッシュな状態で使うことが多いハーブで、国内でも栽培されています。
値段は生産者や販売店によって異なりますが、おおよそ200~500円程度で購入することができます。
大型店ではないスーパーでも販売されている場合があるので、比較的手に入れやすいでしょう。
チャービルの保存方法
チャービルは、冷凍用保存袋を使えば冷凍で保存することもできますが、長期間保存していると独特の甘い香りが飛んでしまうので、冷蔵保存の方がおすすめです。
冷蔵で保存するときは、水を浸して軽く絞ったキッチンペーパーでチャービルを包み、保存袋に入れて野菜室で保存します。
こうすることで、チャービルの色やみずみずしさを保つことができます。
また、茎の先を斜めに切り落とし、茎が浸かるくらいまで水を入れた容器で保存することもできます。
この場合、涼しい場所に置き、水は毎日取り替えます。
香りを楽しむために冷蔵保存でも2~3日を目安に、早めに使い切るようにしましょう。
チャービルの使い方
お菓子や料理にチャービルを使うと、見た目も香りも華やかになります。
ケーキの飾りに
・ピーチショートケーキ
レースのような繊細でかわいらしい見た目の葉を持つチャービルは、ケーキなどのお菓子の飾りとしてよく使われます。
白い生クリームのケーキにデコレーションすると、チャービルの緑色が映えて華やかに仕上がります。
(このレシピはアルコールを含んでいます)
料理の彩りに
・キャロットペーストのカナッペ
チャービルのきれいな緑色は、料理に彩りを添えてくれます。
にんじんが入った鮮やかなオレンジ色のペーストをクラッカーにのせ、チャービルを添えると華やかに仕上がります。
料理の風味付けに
爽やかで甘い香りを持つチャービルは、肉や魚料理、サラダ、デザートなどの幅広い料理の風味付けに使うことができます。
フランスでは、チャービルの香りや風味、色を活かしたポタージュも定番の料理です。
チャービルの大量消費レシピ
セルフィーユのチーズオムレツ
パセリよりもクセの少ないチャービルは、料理にたくさん使ってもおいしく食べることができます。
チーズ入りの半熟でとろとろのオムレツに、チャービルの豊かな香りが広がります。
香りがよくクセの少ないチャービルを使ってみよう
チャービルは、明るい緑色とギザギザした葉を持つ、長年親しまれてきたハーブです。
その甘く爽やかな香りと、色鮮やかでかわいらしい形を活かして、ケーキなどのデザートや料理の飾りとしてよく使われています。パセリよりも葉が柔らかくクセが少ないので、風味付けや食材としても活用できる万能なハーブです。
チャービルを飾るだけで、お菓子や料理の見た目がより華やかに仕上がりますよ。
ぜひ、いつものひと品に添えてみてはいかがでしょうか。