DELISH KITCHEN

かぼすはどんな果実?似ているすだちとの違いは?

作成日: 2021/08/16

濃い緑色とさわやかな香りが特徴の「かぼす」。
香りが好きでよく使うという人も多いのではないでしょうか。ところで、かぼすとよく似た果実に、すだちがあります。見た目がそっくりなので見分けがつきにくいですよね。

そこで、この記事ではかぼすの特徴をはじめ、すだちのほかに見た目が似ているゆずやシークワーサーとの違いについて解説します。

目次

  1. かぼすについて
    1. かぼすとは
    2. かぼすの産地
    3. かぼすの旬
    4. かぼすの値段
  2. かぼすと似た柑橘類との違い
    1. すだち
    2. ゆず
    3. シークワーサー
  3. かぼすを使ったDELISH KITCHENのレシピ
    1. 大根のかぼすサラダ
    2. かぼすトマトサラダ
    3. かぼすうどん
    4. じゃこにんにくパスタ
    5. 鶏肉のかぼす鍋
  4. かぼすで料理をドレスアップ!香りと酸味を楽しもう

かぼすについて

そもそも、かぼすはどのような柑橘類なのでしょうか。

かぼすとは

かぼすは大きさがデニスボールほどある、濃い緑色をしたミカン科の果実です。
柑橘類ならではのフレッシュな香りとさわやかな酸味が特徴で、絞った果汁や皮を使います。

料理に香りや酸味を添えるために使用するほか、果汁をそのままジュースにしたりレモン汁の代わりに焼酎に加えたり、使い方はさまざまです。
また、ポン酢やこしょうなどの調味料にも加工されます。

「かぼす」という名前は、江戸時代に蚊をいぶす(追いやる)ため、刻んだかぼすの皮が使われていたことが由来とされています。
この「蚊いぶし」が徐々に変化して「かぼす」と呼ばれるようになったのだとか。
当時は薬として使用されていたとも伝えられており、現代とは違う使い方をしていたようです。

かぼすの産地

かぼすの原産はヒマラヤ地方といわれていて、江戸時代に中国大陸から日本に伝わりました。
現在、国内に流通しているかぼすのほとんどが、大分県で生産されています。

日本に伝わった当初は全国で栽培していましたが、元禄時代のある医師が京都から大分までかぼすの苗を持ち帰ったことがきっかけで、盛んに栽培されるようになりました。

かぼすの旬

露地栽培のかぼすの旬は、夏から秋くらいまでです。
また、春から初夏くらいまではハウス栽培されたかぼすが流通しています。

かぼすの値段

大田市場の月別卸売平均価格を参考にすると、旬の時期は1kgあたり数百円で流通しており、ハウス栽培のかぼすが流通する時期の1kgあたりの卸売価格は数千円となっています。

かぼすと似た柑橘類との違い

かぼすと似ている果実との違いや特徴をご紹介します。

すだち

かぼすとすだちの違いは大きさです。
かぼすの大きさはテニスボールくらいあるのに対し、すだちはゴルフボールほどの大きさしかありません。

どちらも濃い緑色をしており、よく似ているので見分けがつかないという人も少なくありません。見分ける場合は、大きさを比べてみましょう。

また、すだちはかぼすよりも香りが強く、香りを楽しむために皮の部分をマツタケやさんまに添える使い方が定番となっています。

ゆず

ゆずには濃い緑色の青ゆずと、黄色い黄ゆずがあります。
かぼすと黄ゆずは色が違うため見分けがつきやすいのですが、青ゆずはすだちと似ています。

見分け方は大きさの違いと皮の質感です。
ゆずはかぼすとすだちの中間くらいの大きさで、皮がデコボコしています。

なお、香りは独特で果汁には強い酸味があるのが特徴です。
酸味が強く青ゆずは果汁が少ないため、主に皮のほうを使います。

シークワーサー

シークワーサーは、完熟する前はかぼすと同じ濃い緑色をしており、完熟するとみかんのような橙色になります。
果実の大きさはゴルフボールくらいです。

完熟する前の濃い緑色のものは青切りシークワーサーと呼ばれていて酸味が強いのが特徴です。
完熟したシークワーサーの果汁は、スッキリとした酸味のなかにほのかな甘味を感じます。
柑橘類特有のさわやかな香りがあり、レモン汁ような感覚で料理に使ったり果汁をジュースにしたりします。

かぼすを使ったDELISH KITCHENのレシピ

最後に、かぼすを使ったおすすめレシピをご紹介します。

大根のかぼすサラダ

かぼすの絞り汁を使ってドレッシングを作ります。
シャキシャキ食感の大根とともに、オリーブオイルに砂糖、しょうゆで作った和と洋が融合するドレッシングをお楽しみください。

かぼすトマトサラダ

真っ赤なトマトとちりめんじゃこで作る、色鮮やかなサラダです。
献立にあと一品追加したいときや、食卓に彩りを添えたいときにもおすすめですよ。かぼすの香りが加わり、サラダを五感で満喫できます。

かぼすうどん

真夏の暑い日でもさっぱり食べられるうどんです。
つゆは冷水で薄めた白だしのみですが、かぼすの風味が加わり飽きずに食べられます。うどんの上に輪切りにしたかぼすを乗せるだけと、作り方もとっても簡単です。

じゃこにんにくパスタ

ちりめんじゃことにんにくを使った和風パスタです。
最後にかぼすの果汁を絞り、さわやかな香りと酸味をプラスしました。ちりめんじゃこの旨味に、にんにくとかぼすの香りが絶妙にマッチします。

鶏肉のかぼす鍋

かぼすは鍋にも使えます。
アツアツ鍋にかぼすの組み合わせは意外かもしれませんが、実は鶏もも肉から染み出た旨味とかぼすの風味は相性バッチリ。一度食べたら箸が止まらなくなるおいしさです。

かぼすで料理をドレスアップ!香りと酸味を楽しもう

かぼすはテニスボールくらいの大きさがある、ミカン科の果実です。
もともとは薬として使われており、流通しているほとんどが大分県で生産されていることが分かりました。見た目が似ている、すだちやゆず、シークワーサーとは大きさなどで見分けることができます。

さわやかな香りと酸味が魅力のかぼすは、料理をドレスアップしてくれる柑橘類です。
今回ご紹介したレシピで、かぼすの香りと酸味を楽しみましょう。

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