西洋わさびはホースラディッシュ?特徴や使い方をご紹介
作成日: 2021/09/28
ピリッとした鼻から抜ける刺激がたまらないわさびは、出番の多い薬味のひとつですよね。
わさびといえば本わさびが有名ですが、「西洋わさび」があることをご存じでしょうか。西洋わさびという名前を聞くとあまりなじみがないかもしれませんが、実はとても身近なわさびです。
この記事では、西洋わさびの特徴や本わさびとの違いについてご紹介します。
西洋わさびについて
西洋わさびには、どのような特徴があるのでしょうか。
西洋わさびとは
西洋わさびはアブラナ科の植物で、東ヨーロッパが原産といわれています。
ヨーロッパでは昔からなじみがあり、ギリシャにおいては紀元前から使用されていたそうです。
明治時代には日本にも伝わり、北海道が主な産地となっています。
西洋わさびは英語で「ホースラディッシュ」または「レフォール」といい、北海道では「山わさび」とも呼ばれています。
本わさびよりも大きく、色が白いことが特徴です。
西洋わさびには、アリルからし油(アリルイソチアシアネート)という揮発性の辛味成分が含まれています。
そのまま食べるとそれほど感じませんが、すりおろすことで辛味が強くなります。
初冬から春先まで収穫されており、旬を迎えるのは冬から春にかけてです。
ただし、雪が多くて真冬になると収穫できないところでは、初冬のうちに収穫してしまうようです。
西洋わさびの使い方
すりおろすことで辛味がアップする西洋わさびは、すりおろして使うのが一般的です。
すりおろしたものは、ローストビーフに添えるほか、ソースやドレッシングに使われています。
また、白いごはんにすりおろした西洋わさびを乗せて、しょうゆをかけて食べるのもおすすめです。
西洋わさびと本わさびの違い
西洋わさびと本わさびは何が違うのでしょうか。
本わさびとは
西洋わさびは東ヨーロッパが原産であるのに対して、本わさびは日本が原産で主な産地は長野県や静岡県、島根県です。
きれいな黄緑色をしており、すりおろすとさわやかな香りや風味、ツンとする辛味を楽しめます。
とはいえ、すりおろした本わさびの辛味は、同じくすりおろした西洋わさびよりもマイルドです。
本わさびはさわやかな香りや風味が特徴なので、辛味の強さよりも香りや風味を楽しむのに適しています。
チューブわさびに使われているわさびとは
スーパーなどで販売されている一般的なチューブわさびや粉わさび、実はほとんどが西洋わさびを使用しています。
本わさびは、特徴である香りや辛味がすぐに飛んでしまう上に栽培するのに手間と時間がかかるため、大量に加工して安価で流通するのが難しいからです。
一方、西洋わさびは辛味が強く栽培もしやすいため、チューブわさびの原料に適しています。
わさびとしてではなく「ホースラディッシュ」としてチューブで販売されているものもあります。
ちなみに、チューブわさびのパッケージには「本わさび入り」と「本わさび使用」と記載されているものがありますよね。これは、本わさびをどのくらい使用しているかの違いです。
「本わさび入り」と記載されているものは本わさびの使用率が50%未満、「本わさび使用」と記載されているものは本わさびの使用率が50%以上になります。
西洋わさびを使ったDELISH KITCHENのレシピ
最後に、西洋わさびを使ったおすすめレシピをご紹介します。
サーモンのホースラディッシュマリネ
こちらは生の西洋わさびを使用したレシピです。
ベビーリーフや黄パプリカを使い、彩り豊かに仕上げました。まろやかで濃厚な味わいのサーモンに、西洋わさびの刺激が絶妙にマッチします。しょうゆ風味のマリネ液もポイントです。
カクテルシュリンプ
カクテルシュリンプはすりおろした西洋わさびを使用しており、市販のチューブでも作れます。
にんにくがきいたケチャップベースのカクテルソースに、西洋わさびの辛味がアクセント。盛り付けにこだわると、一層華やかな印象になりますよ。
西洋わさびはとっても身近なわさびだった!
西洋わさびは東ヨーロッパが原産の植物で、主に北海道で生産されていることが分かりました。
英語ではホースラディッシュやレフォールといい、北海道では山わさびとも呼ばれています。本わさびよりも大きくて色が白く、強い辛味が特徴です。
チューブわさびの原料としても使われている身近なわさびで、すりおろした西洋わさびはローストビーフやソース、ドレッシングにぴったりです。
今回ご紹介したレシピを参考に、西洋わさびを料理に取り入れてみましょう。