卵の重さでサイズが決まる?卵の構成や基本の扱い方をご紹介
作成日: 2021/11/02
さまざまな料理で使える卵ですが、サイズによって大きさや重さも違いますよね。卵を購入する際に、サイズを確認して購入する人も多いのではないでしょうか。
この記事では、卵の1個当たりの重さによるサイズや中身の違いについて解説します。また、卵に適した保存方法や基本の卵の扱い方もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1個あたりの卵の重さ
卵は全部で6種類サイズがあり、【SS】【S】【MS】【M】【L】【LL】に分けられます。卵のサイズは、農林水産省の鶏卵の規格によって定められています。鶏卵は殻も含めた重さで、それぞれサイズが定められています。
鶏卵のサイズには規定がありますが、卵の正味は中身(白身/黄身)の比率によりそれぞれ異なります。中身の割合は殻付きのままでは分からないため、正確な数値は一度割って個別に測ることが必要です。
では、さっそくサイズ別に重さを見てみましょう。
・SSサイズ:40g以上46g未満
・Sサイズ:46g以上52g未満
・MSサイズ:52g以上58g未満
・Mサイズ:58g以上64g未満
・Lサイズ:64g以上70g未満
・LLサイズ:70g以上76g未満
卵のサイズは、それぞれ6g単位で重さが区切られています。ひとつのサイズの違いでも、最大で12gも差があります。SSサイズとLLサイズでは最大で36gも差が出るため、料理などで使用する卵の大きさには注意が必要ですね。
「黄身」「白身」「卵殻」の構成割合
卵の1個あたりの構成の割合をご存知でしょうか。鶏卵は卵白・卵黄・卵殻によって大別されており、サイズ別に分けられている卵もそれぞれ重さが異なるため、構成割合は違います。
卵の重さや大きさは、にわとりが卵を産み初めてから日数が経過するにつれて大きくなり重さも増すため、構成の割合も変わってきます。にわとりによっても卵の重さや大きさが変わるため、同じ卵であっても中身の卵白・卵黄・卵殻の占める割合は異なります。
では、鶏卵のおおよその構成割合をみてきましょう。
<構成割合>
卵白(57~63.4%)、卵黄(28~30.6%)、 卵殻(8.1~12.4%)
卵の重さによってそれぞれの割合は変わりますが、卵白が重さの約60%を占めており、卵黄が約30%、卵殻が約10%になります。
卵白は卵の大きさによって約6%の差があるのに対して、卵黄は約2%と卵白に比べるとあまり変化はありません。卵によって、卵黄の割合があまり左右されないのが分かりますね。
【参考】
・農林水産省 鶏卵の規格
https://www.maff.go.jp/j/kokuji_tuti/kokuji/k0000481.html
・一般社団法人 日本養鶏協会
https://www.jpa.or.jp/chishiki/qa/n_1/a1_3.html
卵の保存方法
卵の正しい保存方法をご存知でしょうか。少しのポイントをおさえれば、卵の鮮度をより保つことができます。卵は丸い方で呼吸するため、先のとがった方を下向きにして置きます。そうすることで、より日持ちしやすくなります。
また、卵は冷蔵庫のドアポケットではなく、冷蔵庫の奥側で保存しましょう。ドアポケットで保存すると温度変化が頻繁に起きてしまうため、卵の保存には適していません。温度変化の少ない冷蔵庫の奥側が、望ましいです。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
卵の料理の基本レシピ
卵を扱う際の基本となる方法をご紹介します。卵を使うポイントやコツを掴むことで、料理もよりしやすくなります。
卵の割り方
まずは、基本の卵の割り方です。卵は角にぶつけて割ると殻が入りやすく、卵黄も割れやすくなるため注意しましょう。なるべく平たい面に卵の真ん中あたりをあてて割るようにし、両手を使って優しく殻を半分に割ると綺麗に割れます。
卵黄と卵白の分け方
卵黄と卵白を分ける方法は、お菓子つくりや卵黄だけを添えたいときなどに役立ちます。さまざまな方法で分けることができますが、より丁寧に分けられるのは一度卵を割った後にスプーンで卵黄をすくう方法です。
卵の溶きほぐし方
卵を混ぜるポイントは、卵黄と卵白をなじませるように混ぜることです。卵は溶きほぐし方によって料理の仕上がりに違いがでるため、使いたい料理に合わせて混ぜ方を変えると良いでしょう。
卵液の作り方
卵焼き・オムレツ・ドリュール(塗り卵)用の卵液の作り方です。それぞれ卵を混ぜるときは、卵黄と卵白を切るようにして混ぜるのがポイントです。最後に茶こしでこすことで、仕上がりが綺麗な卵液になります。
卵は大きさを確認して使う量を調整しよう!
今回は卵のサイズの規定や、重さの構成割合などについてまとめました。使う卵のサイズで重量が異なるため、使いたい料理によっては調整が必要となる場合があります。
また、卵はとがった方を下向きにして保存し、冷蔵庫の奥側に保存すると日持ちもしやすいです。卵に適した保存方法を行って、鮮度の良い状態を保つようにしましょう。今回ご紹介した、基本の卵の扱い方を参考に、色んな卵料理にチャレンジしてみてくださいね。