意外と知らない!オーブンとグリルの違いとは?
作成日: 2021/11/09
オーブンとグリルはどちらも身近な調理器具ですが、違いをご存じでしょうか。食材を加熱調理する点では一緒ですが、実はどちらにも特徴があり、使い分けることで食材や料理の魅力を引き立てます。
両方の機能が搭載されているレンジをお持ちの場合は、手軽に使い分けてワンランク上の料理を楽しめますよ。この記事では、意外と知らないオーブンとグリルの違いについてご紹介します。
オーブンとグリルの違いについて
早速、オーブンとグリルの違いについて確認していきましょう。
熱伝導の違い
オーブンとグリルは、まず熱伝導が違います。オーブンは庫内の空気を加熱して全体の温度を高温に保ち、食材を四方からじっくり温めます。まんべんなくじわじわと加熱するイメージです。
一方、もともと「焼き網」という意味があるグリルは、名前から想像できるように食材の表面を直接高温で加熱します。食材を直接加熱するので、短時間で熱が伝わるのが特徴です。
グリルには片面から加熱するタイプと、両面から加熱するタイプがあります。
温度の違い
オーブンは料理に合わせて140~250度まで調節が可能です。例えば、焼き目を付けず食材に火を通したい場合は140~160度、一般的に使われているのは170~190度、焼き目を付けたり一気に膨らませたりしたいお菓子などは200~250度が目安となります。
グリルの庫内は、使用し始めて数分のうちに300度以上の高温になります。直接食材を加熱するのが目的なので、詳細な温度設定は必要ありません。
適している料理
最後に、適している料理や使い方をそれぞれご紹介します。
【オーブン】
オーブンは食材に四方からじっくり熱を加えるため、大きな塊の肉や焼き菓子をムラなく調理できるのが特徴です。そのため、ローストビーフやケーキ、クッキー、パンなどに適しています。
なお、以下の「本格ローストチキン」「濃厚ブラウニー」にもぴったりです。
本格ローストチキン
骨付きの鶏もも肉を使って、オーブンで本格的なローストチキンが作れます。味料をすり込みしばらく置いた鶏肉を予熱したオーブンで加熱するだけと作り方も簡単です。
じっくり加熱をするので、うまみがつまったジューシーなローストチキンになりますよ。クリスマスにもぴったりです。
濃厚ブラウニー
オーブンで作る、しっとり濃厚なブラウニーです。厚な味わいを手作りするのは難しいイメージがありますが、レシピに沿って丁寧に作ればお店のような味わいに仕上がります。ラムエッセンスが香る高級感あふれるブラウニーは、おもてなしや手土産にもおすすめです。
【グリル】
グリルは直接加熱をするので、こんがり焼き色を付けたい料理や、薄い食材を加熱するのに適しています。き魚をはじめ、トーストや野菜の素焼きなどにも向いています。以下の「ジューシータンドリーチキン」や「スクエアピザ」もおすすめです。
ジューシータンドリーチキン
水無タイプの片面魚焼きグリルを使ったタンドリーチキンです。レー粉やヨーグルト、ケチャップなどの調味料に漬け込み、魚焼きグリルで加熱をします。最初は皮を下にして、次に裏返して皮目を加熱をしましょう。皮目は焦げやすいため、様子を見てアルミホイルを被せます。両面焼きグリルでの調理も可能です。
スクエアピザ
こちらも水無タイプの片面魚焼きグリルを使用しています。休みの日など時間にゆとりのある日は、じっくり生地からピザを作ってみませんか。生地を作ったら一度グリルで加熱をして、具材を乗せて再度グリルで加熱をします。モチモチの生地で一度食べたらやみつきになりますよ。両面焼きグリルでの調理も可能です。
オーブンとグリルを使い分けてみよう!
オーブンは食材をじっくり加熱し、グリルは直接高温で加熱するという違いがあることが分かりました。加熱する際の温度も異なり、それぞれ適した料理も違います。
オーブンは塊の肉や焼き菓子をムラなく加熱したいときに、グリルは薄い食材やこんがり焼き色を付けたいときにぴったりです。上手に使い分けて、おうちで本格的な味わいを楽しみましょう。