ヒイカ(ジンドウイカ)とは?下処理の方法もご紹介
作成日: 2021/11/30
さまざまな料理で楽しめるイカですが、そのひとつにヒイカがあります。通常のイカに比べて小ぶりであるため使いやすい食材です。そんなヒイカとは、どのようなイカなのでしょうか。
この記事では、ヒイカについて特徴や新鮮なヒイカの見分け方、下処理から保存の方法までまとめてご紹介します。
ヒイカについて
ヒイカとは、どのようなイカなのでしょうか。
ヒイカとは
ヒイカは、ツツイカ目ヤリイカ科ジンドウイカ属に分類されるイカで、「ジンドウイカ」とも呼ばれています。
重さが50g程度の小ぶりなイカで、外套長は最大で約12cmです。
通常の見た目は透明感があり、茶褐色の斑紋が胴全体と足に散らばっています。しかし、興奮すると茶褐色の色味が強くなったり、周囲の環境に合わせて体色を変えたりします。
ヒイカの味・食感
ヒイカは季節による味の変化が少ないため、1年を通しておいしくいただけます。しっかりとした甘味を感じられて、イカ独特の食感も味わえます。
刺身として生で食べるはもちろん、煮たり焼いたりして調理するのにも向いています。
ヒイカの旬
ヒイカは北海道南部から本州、四国沿岸から東シナ海、九州にかけて生息しています。
全国で漁獲されているため旬の時期は産地によってばらつきがあり、春から夏にかけてが旬の地域や、冬から春にかけてが旬になる地域もあります。なかでも、11月~2月頃が最も漁獲量が多く、最盛期となっています。
ヒイカの見分け方
ヒイカを選ぶときは、なるべく真っ白いものは避けるようにしましょう。ヒイカは時間が経つにつれて赤みが出て、鮮度が落ちてくると全体的に透明感が失われて白っぽくなるためです。
新鮮なものは白っぽくても内臓が分かるくらいの透明感があるので、選ぶときは色味を参考にするとよいでしょう。
ヒイカの下処理方法
ヒイカは足をゆっくり引っ張り、内臓ごと引き抜きます。胴の内側にある軟骨も引っ張りだし、取り除きましょう。
次に、ヒイカの足を目の下の位置で切り落とし、くちばしを取ります。水で洗ったあと中に残った内臓を取り除き、キッチンペーパーで水気をふき取ったら下処理は完了です。
ヒイカの保存方法
ヒイカの冷蔵保存と冷凍保存の方法をご紹介します。
冷蔵保存
ヒイカは購入時のパックのまま、もしくはさばいてラップなどに包み、保存袋に入れて冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。冷蔵では日持ちがしないため、長く保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。
冷蔵での保存期間は1~2日ほどが目安です。刺身で食べたい場合は、当日中に食べ切るようにしましょう。イカは鮮度が落ちやすいため、早めに調理して食べるのが大切です。
冷凍保存
ヒイカを冷凍保存する場合は、水で洗い水気をふき取ったあと冷凍用保存袋に入れます。空気を抜いて袋の口を閉じ、バットにのせて冷凍庫で保存します。冷凍保存の期間の目安は1ヵ月ほどです。
また、冷凍保存したヒイカは、必ず加熱調理して食べるようにしましょう。刺身として食べることはできません。
冷凍保存の方法や解凍方法については、こちらの動画も参考にしてください。
ヒイカのおすすめの食べ方
小ぶりなヒイカは、その特徴を活かして料理に使うのがおすすめです。煮付けにしたり、大根の煮物などに加えてもよいでしょう。
ほかにも、和食だけでなくイタリアンやスペイン料理などにもよく合います。小さいサイズのヒイカはアヒージョなどにも使いやすい食材です。
また、通常の大きさのイカを使う料理にも、同じように使えますよ。
ヒイカを使ったDELISH KITCHENのレシピ
ヒイカを使ったレシピをご紹介します。
ヒイカとトマトのオリーブオイル炒め
ヒイカとトマトをオリーブオイルでさっと炒めました。味付けは塩こしょうとシンプルですが、にんにくの香りがきいていてヒイカの旨味を引き立てます。
小ぶりなヒイカは特徴を活かして楽しもう
ヒイカは重さが約50g、外套長は最大で約12cmと小ぶりなイカです。全国で水揚げされているため旬の時期はばらつきがありますが、1年を通しておいしく食べることができます。
下処理も簡単にできるため、スーパーなどで見かけた際は手に取ってみましょう。通常の大きさのイカとおなじように使えるため、ぜひ味わってみてください。