中濃ソースってどんなソース?代用品もご紹介
作成日: 2020/04/29
更新日: 2020/05/04
揚げ物や料理の味付けなどに大活躍するソース。なかでも中濃ソースは使い勝手が良く、常備している家庭も多いかもしれません。ところで、中濃ソースの「中濃」とはどのような意味かご存知でしょうか。
さまざまなソースの種類があるなか、中濃ソースとはどんなソースなのか見ていきましょう。また、中濃ソースがないときに代用できるものもご紹介します。
中濃ソースとは
中濃ソースは、「ウスターソース類」の1つです。ウスターソース類とは、日本農林規格において「野菜若しくは果実の搾汁、煮出汁、ピューレー又はこれらを濃縮したものに砂糖類、食酢、食塩及び香辛料を加えて調製したもの」そしてこれに「でん粉、調味料等を加えて調製したもの」と定められています。
ウスターソース類は「ウスターソース」「中濃ソース」「濃厚ソース」の3つに分類され、味や粘度がウスターソースと濃厚ソースのちょうど中間にあたるのが、中濃ソースなのです。
中濃ソースはウスターソースに比べると野菜や果物の繊維質が多く、濃厚ソースに比べると少なめ。ほどよい酸味とスパイシーな風味を効かせつつも、全体的には甘くまろやかな口当たりなのが特徴です。揚げ物などに直接かけるほか、和洋中さまざまな料理のソースや隠し味に使われています。
中濃ソースの代用品
中濃ソースがないときは、家にあるソースでも代用できます。ここでは、ウスターソース、濃厚ソース、ケチャップ、オイスターソースで代用する方法を見ていきましょう。
【ウスターソースや濃厚ソースで代用】
ウスターソースは中濃ソースよりもさらっとしていて、若干酸味も強いのが特徴。一方、濃厚ソースはウスターソース類で最もとろみが強く、味も濃厚です。しかしながら、もともとは同じ原料からできているため、どちらもそれぞれ中濃ソースの代用として使うことができます。
料理の味付けに使うのであれば、ウスターソースをそのまま中濃ソースの代わりに使っても大丈夫です。適度なとろみが欲しい場合は、ウスターソースと濃厚ソースを1:1の割合で合わせることで、中濃ソースに近いものになるでしょう。
ちなみに、「とんかつソース」や「お好みソース」も名前は違えど、濃厚ソースの部類に入ります。
【ケチャップで代用】
ケチャップはトマトを原料とし、スパイスや糖類を加えて作られたものです。野菜や果物を原料としている中濃ソースの味にも近く、十分代用ができます。ただし、ケチャップだけだと色味が赤く、中濃ソースのようなまろやかさも足りません。あればウスターソースと合わせ、ハチミツで甘味とコクをプラスしてみましょう。このとき、少し加熱しながら混ぜると馴染みやすくなり、適度なとろみもつきます。
濃厚ソースがあるなら、ケチャップと濃厚ソースの組み合わせでも代用可能です。この場合、少量の酢をプラスすることで、とろみがゆるやかになり、適度な酸味も補うことができます。
【オイスターソースで代用】
焼きそばや炒め物など、オイスターソースは主に中華料理の調味料として良く使われています。
中濃ソースが野菜や果物が原料であることに対し、オイスターソースは牡蛎が原料です。見た目の色は中濃ソースと似ていますが、味はまったく異なります。オイスターソースは牡蛎の風味とコク、甘味が強い一方で、酸味はあまり感じられません。そこで、酢で酸味を補い、野菜だしや醤油などを加えて調整すると、中濃ソースに近い味を出すことができます。
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中濃ソースはさまざまな方法で代用できる!
中濃ソースはウスターソース類の1つで、ウスターソースと濃厚ソースのちょうど中間くらいのとろみがあります。料理の味付けにも、そのままソースとしても活躍する便利な調味料ですが、常備していないこともあるでしょう。そのようなときは慌てず、家にある調味料を確認してみてください。
今回紹介した代用アイデアを参考にして、ケチャップやとんかつソースなどを活用してみてはいかがでしょうか。