デリッシュキッチン

リエットとは?パテやテリーヌとの違いについても解説

作成日: 2020/05/06

更新日: 2025/05/19

フランス料理店で目にすることが多い「リエット」。前菜としてバゲットにつけて食べることが多い人気の一品です。こちらの記事では、そんなリエットがどのように作られるのかをご紹介し、パテやテリーヌなどとの違いについても解説します。

目次

  1. リエットとはどんな料理?
    1. リエットとは?
    2. リエットのバリエーション
  2. 気になるパテやテリーヌとの違いは?
    1. リエットとパテの違い
    2. リエットとテリーヌの違い
  3. おすすめの食べ方
    1. サラダや野菜スティックのディップに
    2. パスタに加えて
    3. サンドイッチにの具材に
    4. ごはんのお供に
  4. リエットを使ったデリッシュキッチンのレシピ
    1. コンビーフとじゃがいものリエット
    2. ツナとブラックオリーブのリエット風
    3. サバ缶リエット
  5. ワインと一緒に楽しみたいリエット!

リエットとはどんな料理?

リエットとは?

「リエット」とは、主に豚肉を長期保存するために生み出されたフランス料理です。
リエットをフランス語に訳すと「豚肉の塊」という意味になり、基本的には豚肉を使って作られたものを指します。作り方はさまざまですが、カットした豚肉に塩とラードを加え、弱火でじっくりと肉に火を通してから調味し、容器に入れて固めます。加える塩の量によって保存期間が異なるのが特徴です。
中には、豚肉を煮込んだ後にフードプロセッサーなどで塊をペースト状にしてから容器に入れる方法もあり、このようにして作ったリエットは食感がなめらかでとても食べやすく仕上がります。

リエットのバリエーション

本来リエットは豚肉で作られますが、鶏肉や魚などを材料に作られるリエットもあります。そのため、豚肉で作られたリエットのことを「ポークリエット」と呼んで区別されるようになりました。
その他のバリエーションとして、鶏肉や鴨肉、魚介類など、様々な種類の肉や魚を使ったリエットがあります。

また、近年ではヴィーガン対応として、レンズ豆や白いんげん豆を使ったリエットも登場し、オリーブオイルやスパイスと合わせてディップ感覚で楽しめます。

気になるパテやテリーヌとの違いは?

リエットと似ている料理に「パテ」と「テリーヌ」がありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?

リエットとパテの違い

パテはもともと、ミンチ肉や野菜をパイ生地で包みオーブンで焼いた料理のことを指し、フランス語でパイ生地を意味する「pâte(パート)」が語源になったといわれています。
煮込んで作るリエットとは調理法がまったく異なりますが、近年ではペースト状の料理をパテと呼ぶことから、両者の違いは曖昧なものとなっているようです。本来、パテはパンにつけて食べるものではなく、焼きあがったものを冷まし切り分けて食べる料理でした。

リエットとテリーヌの違い

テリーヌとは、肉や魚、野菜などのさまざまな食材をミンチ状もしくはペースト状にし、四角い「テリーヌ型」に詰めて調理したものです。
もともと、テリーヌはフランス語で「陶製の蓋つき容器」を指し、蓋つき容器で作ったものであれば丸型や楕円、長方形とどのような形でもテリーヌと呼ばれます。具材を刻んだりすりつぶしたりする点がパテとよく似ていますが、テリーヌには加熱せずに冷やし固めるものも含まれます。野菜や果物をゼラチンで固めたものやデザートなどにもなるテリーヌは、断面の美しさを楽しむのが特徴です。

もともとは作り方が異なる料理でしたが、現在では3者の定義や区別が曖昧になっている場合もあるので気をつけましょう。

おすすめの食べ方

リエットはバゲットやその他のパンにつけて食べるのが一般的ですが、他にも様々なアレンジ方法があります。

サラダや野菜スティックのディップに

サラダや野菜スティックのディップとしても利用できます。シャキシャキとした野菜にリエットを添えることで、ヘルシーなおつまみとして楽しめます。

パスタに加えて

温かいパスタにトッピングすると、ツナのように旨味をプラスできるので、リエットの程よい塩気と旨味がアクセントになります。

サンドイッチにの具材に

リエットはサンドイッチの具材としても活躍します。ピクルスやレタス、トマトなどの野菜と組み合わせることで、食感や風味に変化を加えることができます。

ごはんのお供に

意外な組み合わせとしては、炊きたての白ごはんにリエットをのせ、しょうゆと黒こしょうを少々加える食べ方もあります。豚肉の旨味がごはんに絡み、驚くほどのおいしさを引き出します。

このように、リエットはパンに塗るだけでなく、さまざまな料理に応用できる万能な食材です。日常の食卓や特別な日の一品として、ぜひ取り入れてみてください。

リエットを使ったデリッシュキッチンのレシピ

コンビーフとじゃがいものリエット

コンビーフを使えば手軽にリエットができちゃう! ちょっとしたおもてなしにも! 休日の晩酌にもオススメ!

ツナとブラックオリーブのリエット風

ブラックオリーブの風味がワインのおつまみにぴったりな1品です。フランスパンやクラッカーを添えてお召し上がりください♪混ぜるだけのお手軽レシピですが、フードプロセッサーを使うと、よりなめらかな食感に仕上がります。

サバ缶リエット

サバの缶詰を使って簡単にリエットを作ります!クリームチーズとバターで濃厚な仕上がりに♪バゲットを添えてお召し上がりください!

ワインと一緒に楽しみたいリエット!

肉や魚の旨味が凝縮された濃厚なリエットは、バゲットなどにそのままのせて食べるのがおいしい一品。ワインとの相性も良く、おもてなし料理にもぴったりです。
素材を煮込む時間はかかりますが作り方はシンプルなので、いろいろなレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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