じゅんさいとはどんなもの?特徴や食べ方(レシピ)をご紹介
作成日: 2022/01/18
ゼリー状の膜に包まれている、じゅんさいをご存じでしょうか。ツルツルとしていて独特な形をしていますが、見たことがなかったり食べ方が分からない方も多いかもしれません。
この記事では、じゅんさいについて特徴や保存方法とともに、じゅんさいを使ったレシピなどをご紹介します。
じゅんさいについて
まずは、じゅんさいについてご紹介します。
じゅんさいとは
じゅんさいはスイレン科の植物の一種で、深さ80cmから1mほどの淡水の沼や池に生息している水草です。
ハスの葉と同じように水面に丸い葉を広げますが、食用となるのは葉が開く前のつぼみのような芽の部分を含めた、茎や花のつぼみを手作業で摘み取ったものです。
ゼリー状の膜に包まれており、ツルツルとした独特な舌触りとたんぱくな味わいが特徴です。
じゅんさいの旬・産地
じゅんさいの旬は、初夏から夏にかけての時期です。日本では本州と北海道の沼地に自生していますが、そのなかでも秋田県の特産物として知られています。
じゅんさいのカロリーと栄養
水煮じゅんさいの若葉、可食部100gあたりのカロリーと栄養は以下の通りです。
・カロリー…4kcal
・炭水化物…1g
・たんぱく質…0.4g
・食物繊維…1g
・脂質…0g
じゅんさいは、ほとんどが水分でできているのが特徴です。
生じゅんさいと水煮じゅんさいの違い
市場に出回っているじゅんさいには、生のままパックづめされているものと、水煮にしてからパックや瓶づめにされているものがあります。生のものは鮮やかな緑色をしていて、水煮のものは赤みがかった色をしています。
それぞれ食べ方にも違いがあり、水煮のじゅんさいは水を切ってそのまま調理することができるのに対し、生のじゅんさいはあらかじめさっとゆでてから使います。
じゅんさいの保存方法
生のじゅんさいは、鮮度が落ちる前に早めに食べ切るようにしましょう。すぐに食べない場合などは、下ごしらえをしてから冷蔵保存します。
じゅんさいを水で2~3回ほど洗って水気を切り、沸騰したたっぷりの湯で鮮やかな緑色になるまでゆでます。ゆで上がったらすばやくザルに取り、冷水または氷水で冷やしましょう。そのあと小分けにして冷蔵庫で保存してください。
DELISH KITCHENのじゅんさいを使ったレシピ
じゅんさいを使ったおすすめレシピをご紹介します。
じゅんさいとトマトのポン酢和え
ポン酢しょうゆとしょうがのさっぱりとした味付けで、つるっと食べられる簡単な和え物です。トマトの彩りもきれいで箸休めにもおすすめですよ。じゅんさいの食感が楽しめる一品は、冷やして食べることでよりおいしくいただけます。
じゅんさいときゅうりの三杯酢
酢やしょうゆに、アルコールを飛ばしたみりんを合わせれば三杯酢の完成です。さっと洗ったじゅんさいときゅうりを加えて混ぜるだけで、さっぱりと食べやすい一品ができあがります。最後に盛り付けるかつお節が旨味をアップしてくれます。
オクラの梅しそじゅんさい
オクラのネバネバと、じゅんさいのつるっとした舌触りが楽しい一品です。梅干しと大葉の風味もよく、あっさりとした味わいです。オクラはゆでずにレンジで加熱し、さっと水洗いしたじゅんさいや調味料を混ぜ合わせて作る手軽な副菜です。
じゅんさいのお吸い物
簡単なのに上品な味わいに仕上がる、じゅんさいのお吸い物です。食感と風味を残すために、じゅんさいを加えてからは火を通しすぎないようにするのがポイントです。仕上げに三つ葉と麩をのせていただきましょう。
じゅんさいを料理に取り入れてみよう
じゅんさいはスイレン科の水草の一種で、沼や池に生息しています。ツルツルとした食感が特徴でくせのないたんぱくな味わいです。
見かける機会が少ないですが、独特な舌触りを活かした酢の物や汁物のほか、鍋料理などにも使うことができます。じゅんさいが手に入ったら、ご紹介したレシピを参考に味わってみましょう。
【出典】
日本食品標準成分表 2020年版(八訂)