フィナンシェとマドレーヌの違いとは?特徴やレシピもご紹介
作成日: 2022/01/25
日本でもなじみ深く、人気のある焼き菓子のフィナンシェとマドレーヌ。どちらもバターの香りとしっとりした食感が魅力的なフランスのお菓子です。このふたつは似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、フィナンシェとマドレーヌの違いについて、それぞれの特徴とあわせてみていきましょう。また、ご家庭でも作れるレシピもご紹介します。
フィナンシェとマドレーヌについて
フィナンシェとマドレーヌ、それぞれの特徴や違いをご紹介します。
フィナンシェとは
フィナンシェはフランス発祥のお菓子です。フランス語で「financier」と表し「金融家」「お金持ち」という意味になります。金塊や金の延べ棒をイメージした長方形の形が一般的で、基本的な材料は卵白、砂糖、アーモンドパウダー、薄力粉、焦がしバターです。
さまざまな風味のものがありますが、基本のプレーンな味のフィナンシェは、アーモンドの香ばしさとバターの風味が口の中に広がります。表面はカリッと中はしっとりしながらも、ややもっちりとした食感が魅力のお菓子です。
マドレーヌとは
マドレーヌもフランス発祥のお菓子です。フランス語で「madeleine」と表し、その名の由来はマドレーヌを最初に作った女性の名前だとされています。ホタテの貝殻をイメージした形が一般的で、基本的な材料は全卵、砂糖、ベーキングパウダー、薄力粉、溶かしバターです。
甘くて優しいバターの風味が魅力的で、ふんわりとしっとりが適度に合わさったような食感が特徴のお菓子です。
フィナンシェとマドレーヌの違い
フィナンシェとマドレーヌの違いは、大きく分けて3つあります。まずは見た目の違いがあげられます。フィナンシェは金塊のような長方形の形をしているのに対し、マドレーヌはホタテの貝殻のような形です。
次に、材料と風味が異なります。フィナンシェに使われる卵は卵白のみですが、マドレーヌは全卵を使って作られています。さらに、フィナンシェにはアーモンドパウダーが入っているため、香ばしさが感じられます。
また、バターの入れ方にも違いがあります。フィナンシェは焦がしバターを使うのに対し、マドレーヌは溶かしバターを使うので、それによって異なる風味になっています。
DELISH KITCHENのフィナンシェとマドレーヌのレシピ
ご家庭で作れるフィナンシェとマドレーヌのレシピをご紹介します。
【フィナンシェ】
味の決め手となる焦がしバターは、火力に注意しながら丁寧に作ることでおいしく仕上がります。
フィナンシェ
バターをあらかじめ少し焦がすことで香ばしさが加わり、より一層コクと風味がアップします。生地を常温で1時間ほど寝かせることで、外はサクサク、中はしっとりとしたフィナンシェに仕上がります。
フィナンシェ
ホットケーキミックスで手軽に作れるフィナンシェです。はちみつを入れることで甘さの中にコクも加わり、深い味わいになります。焦がしバターの香りとしっとりした食感がたまらないおいしさです。
【マドレーヌ】
バターの香りがふんわり香る本格的なマドレーヌが手軽に作れます。
基本のマドレーヌ
ホタテの貝殻をモチーフにした形で、見た目も本格的なマドレーヌです。生地はさっくりと混ぜることがポイントです。はちみつやバターの風味がきいていて、しっとりとした仕上がりです。
簡単マドレーヌ
材料も工程もとてもシンプルで、お菓子作りが苦手な方にもおすすめなマドレーヌです。ホットケーキミックスを使うことでより手軽に作れます。ふんわり、しっとりの食感に仕上がります。
それぞれの魅力とおいしさを楽しもう
フィナンシェとマドレーヌはよく似た焼き菓子ですが、由来や形、材料、風味などに違いがあることが分かりました。特に全卵と卵白、焦がしバターと溶かしバターなど、使う材料のわずかな違いによって異なる風味に仕上がっています。
どちらも作るのが難しいイメージがあるかもしれませんが、ご家庭でも手軽に作れますよ。それぞれ違ったおいしさが味わえるので、食べ比べをしてみるのもよいでしょう。