さくらんぼの栄養とは?カロリーや糖質もご紹介
作成日: 2022/01/30
かわいい見た目と、甘酸っぱさが特徴のさくらんぼ。さくらんぼにどのような栄養が含まれているのか、知らない方が多いのではないでしょうか。また、甘みがあるためカロリーや糖質が気になるという方もいるかもしれません。
この記事では、さくらんぼのカロリーや糖質、含まれている栄養の働きについてご紹介します。
さくらんぼのカロリーと糖質
国産さくらんぼの可食部100gあたりと、1粒あたり(約7g)のカロリーと糖質は以下の通りです。
《国産さくらんぼ 可食部100gあたり》
・カロリー:64kcal
・糖質:14.2g
《国産さくらんぼ 1粒あたり(約7g)》
・カロリー:約5kcal
・糖質:約1g
さくらんぼとアメリカンチェリーの栄養の違い
さくらんぼとアメリカンチェリーの栄養の違いをみていきましょう。それぞれ100gあたりの数値は以下の通りです。
《国産さくらんぼ》
・カロリー:64kcal
・食物繊維:1.2g
・炭水化物:15.2g
・糖質:14.2g
・ビタミンC:10g
・βカロテン:98μg
・カリウム:210mg
・鉄:0.3mg
・葉酸:38μg
《米国産さくらんぼ(アメリカンチェリー)》
・カロリー:64kcal
・食物繊維:1.4g
・炭水化物:17.1g
・糖質:15.7g
・ビタミンC:9g
・βカロテン:23μg
・カリウム:260mg
・鉄:0.3mg
・葉酸:42μg
さくらんぼとアメリカンチェリーのカロリーや栄養分には、ほとんど差がありません。しかし、国産さくらんぼの方がβカロテンの量が多いことがわかります。
※βカロテンの数値は、βカロテン当量を記載しています
さくらんぼのおもな栄養
ここからは、さくらんぼのおもな栄養についてみていきましょう。
アントシアニン
さくらんぼの果肉の赤い色には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれています。アントシアニンには、強い抗酸化作用があります。
食物繊維
さくらんぼに含まれる水溶性食物繊維であるペクチンは、糖質の吸収を遅らせ、血糖値の上昇をゆるやかにする働きがあります。
ブドウ糖・果糖
さくらんぼには、ブドウ糖や果糖などの糖質が含まれています。糖質は原則的に「1g=4kcal」で、体の主要なエネルギー源となります。
果物は水分やビタミンC、カリウム、食物繊維などの補給に欠かせない食べ物です。しかし食べすぎると果糖の過剰摂取になり、中性脂肪が蓄積されて肥満につながる可能性があります。そのため、適切な量をとるように心がけましょう。
ビタミン
さくらんぼには、βカロテンやビタミンCなどが含まれています。βカロテンは強い抗酸化作用がある栄養です。
ビタミンCは、体内で起こるさまざまな物質の合成や分解、コラーゲンの生成と保持に欠かせないビタミンです。また、鉄の吸収を高める働きもあります。体内の酸化還元作用に関わっていて、活性酸素を除去する抗酸化作用もあります。
ビタミンCについては、こちらで詳しく解説しています。
ミネラル
さくらんぼは、カリウム、鉄、葉酸などのミネラルを含んでいます。カリウムは、人の体に必要なミネラルの一種で、細胞の浸透圧を維持する働きがあります。体内のナトリウムの排出を促進する作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれます。
鉄は、人体に必要なミネラルの一種で、赤血球のヘモグロビンに多く存在し、全身に酸素を運ぶ働きがあります。鉄が不足すると、鉄欠乏性貧血を起こします。
鉄や葉酸については、それぞれ下記の記事で詳しく解説しています。
さくらんぼについて
さくらんぼについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
さくらんぼの栄養を知って楽しもう
さくらんぼは、アメリカンチェリーと比べると、βカロテンが多いことがわかりました。また、さくらんぼには、アントシアニンやビタミン、ミネラルなどの栄養が含まれています。
私たちの体に欠かせないさまざまな栄養が含まれているので、食べ過ぎに注意しながらさくらんぼを楽しみましょう。
【出典】
・日本食品標準成分表 2020年版(八訂)
【参考】
・厚生労働省 e-ヘルスネット カロテノイド
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-007.html)
・厚生労働省 e-ヘルスネット カリウム
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html)
・厚生労働省 e-ヘルスネット 果物
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-01-003.html)(2022/01/30)