さくらんぼの旬はいつ?産地やレシピもご紹介!
作成日: 2021/11/08
更新日: 2022/05/31
丸くかわいらしい見た目で色鮮やかなさくらんぼは、甘酸っぱい味わいで人気のある果物です。そんなさくらんぼには、さまざまな種類があり、それぞれ旬が異なることをご存じでしょうか。
この記事では、さくらんぼの旬や品種、主な産地、さくらんぼを使ったレシピなどをご紹介します。
さくらんぼについて
さくらんぼについて、詳しくご紹介します。
さくらんぼとは
さくらんぼは、バラ科サクラ属の桜の木になる実です。ソメイヨシノやヒカンザクラなどの観賞用の品種の木とは異なる、セイヨウミザクラやスミミザクラという品種の木から育ちます。
キラキラとしたかわいらしい見た目から「赤い宝石」とも呼ばれたりします。さくらんぼの名前は「桜の子=坊」で、「さくらのぼう」から「さくらんぼう」になまったことが由来です。
また、「桜の木からなる桃」という意味から「桜桃(おうとう)」とも呼ばれています。
さくらんぼの旬・産地
さくらんぼは追熟をしない果物なので、一番おいしい時期に収穫されます。一般的な旬は、梅雨の時期の5月後半から6月にかけてです。
ただし、ハウス栽培されているものは、通常の旬の時期よりも早く出荷されます。
さくらんぼの主な産地は山形県で、国内でのさくらんぼの生産量のほとんどが、山形県で収穫されています。ほかには、北海道、山梨県、青森県でさくらんぼの生産が行われています。
さくらんぼの味・香り
さくらんぼは、ほどよい甘味と酸味のバランスがよく、上品な味わいの果物です。甘酸っぱい香りでさくらんぼ独特の香りをしています。
さくらんぼの品種
さくらんぼの品種とそれぞれの旬や産地、味の特徴などをご紹介します。
佐藤錦
佐藤錦(さとうにしき)は「赤いルビー」とも呼ばれ、国内での生産量も多く、日本を代表するさくらんぼの品種です。果肉は比較的やわらかめで、品のよい甘味と酸味を感じることができます。
主な産地は山形県で、6月中旬から下旬にかけて収穫されています。
紅秀峰
紅秀峰(べにしゅうほう)は「佐藤錦」と「天香錦」の交配で誕生した品種です。見た目は黄色い地に鮮紅色をしており、国産のさくらんぼの中では色の濃いさくらんぼです。果肉の色はクリーム色をしており、食感は硬めでしっかりとしています。
果汁が豊富で酸味は少ないため、強い甘味を味わえる品種です。主に山形県で生産されていて、6月下旬~7月下旬にかけて収穫されます。
紅さやか
紅さやかの果皮色と果肉色は、紅色から紫黒色と濃い目で、見た目の色はアメリカンチェリーに似ています。果肉はほどよく硬めで、果汁は多めの品種です。酸味は少なめですが、ほどよい甘さでさっぱりとした味わいのさくらんぼです。
主な産地は山形県で、6月上旬から下旬にかけて収穫が行われます。
紅ゆたか
紅ゆたかの形は横に幅がある扁円形で、果皮は赤く果肉はクリーム色をしています。酸味は少なめですが、甘味は強い品種です。
主な産地は山形県ですが、さまざまな産地でも栽培されています。収穫は6月中旬から下旬にかけて行われますが、加温ハウスで栽培されるものは3月下旬ごろから収穫が始まります。
高砂
高砂(たかさご)は明治時代初期にアメリカから輸入されて、国内で栽培が始まりました。果肉は乳白色で佐藤錦に似た硬さをしており、果汁は多めです。
果皮は明るめの赤色ですが、店頭で見かけるものは黄色い部分が目立つものが多くなっています。味は甘さと酸味をしっかりと感じられますが、全体的に少しあっさりした味わいです。
高砂の主な産地は山梨県で、その次に山形県で多く生産されています。高砂が出回るのは5月中旬辺りからですが、山形県の露地栽培で収穫されるものは6月初旬からになります。
豊錦
豊錦(ゆたかにしき)は色付きがきれいで、黄色の地肌に鮮やかな赤色をしています。果肉はクリーム色をしており、やわらかい食感です。
果汁や甘味はさほど多くはなく、酸味も少ない品種です。
豊錦は主に山梨県で生産されていて、収穫は5月下旬頃から始まります。
北光
北光(ほっこう)は明治時代に北海道で発見された品種です。果皮は鮮やかな紅色をしており、果肉はやわらかめで、甘味と酸味を強く感じられます。
主な産地は北海道で、収穫は7月上旬から中旬にかけて行われます。
ナポレオン
ナポレオンは、やや縦長のハートに近い形をしています。果皮は黄色い地肌に明るい赤色で、完熟すると全体的に赤くなります。果肉はみずみずしく、糖度も高いため甘味を強く感じられます。酸味も適度にあるため、全体的にバランスが取れた品種です。
ナポレオンの主な産地は山形県で、その次に青森県と新潟県で盛んに生産されています。収穫時期は、6月下旬から7月上旬にかけて行われています。
アメリカンチェリー
アメリカンチェリーは、一般的に輸入されているさくらんぼを総称した呼び方です。名前から連想すると、アメリカから輸入されたさくらんぼというイメージですが、全てがアメリカ産ということではありません。
アメリカンチェリーの主な品種は、果皮が黒っぽい濃赤色の「ビング」と、赤色の「レーニア」です。アメリカンチェリーは国産のさくらんぼに比べるとサイズが大きく、果肉も引き締まっていて、甘味も強く濃厚な味わいが特徴です。
さくらんぼの選び方
さくらんぼを選ぶときのポイントは、実の色をしっかりと確認することです。全体的に紅く色付き、鮮やかでツヤのあるものを選びましょう。
さくらんぼは追熟することがないため、青みが残っているものはなるべく避け、部分的に茶色くなっているものや、傷のついているものも避けるようにします。
さくらんぼの保存方法
さくらんぼに適した、冷蔵と冷凍の保存方法をご紹介します。
冷蔵保存
さくらんぼは温度と湿度の変化に弱いため、安定した温度を保てる冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
さくらんぼの水気をキッチンペーパーでふき取り、保存容器に移して冷蔵庫に入れて保存します。日持ちしないため、なるべく早く食べきりましょう。
詳しい保存方法は、こちらの動画を参考にしてください。
冷凍保存
さくらんぼを冷凍保存する場合は、軸をつけたまま水洗いして水気をキッチンペーパーでしっかりふき取ります。冷凍用保存容器または冷凍用保存袋に入れて、冷凍庫で保存しましょう。
さくらんぼの軸は取ってしまうと実に穴があき、乾燥しておいしさが損なわれるため、つけたまま冷凍するのがおすすめです。
解凍する際は、冷凍庫から出して2〜3分ほどおき、表面がやわらかくなり白く霜がついてきたら食べごろです。冷凍保存の目安は、1ヶ月ほどです。
さくらんぼを使ったDELISH KITCHENのレシピ
さくらんぼを使ったレシピをご紹介します。
【ゼリー・寒天】
さくらんぼゼリー
はちみつレモンのゼリーに、さくらんぼを合わせたゼリーです。ゼリーは甘さ控えめなので、さくらんぼの味を楽しむことができますよ。
さくらんぼとヨーグルトのゼリー
まろやかな味わいのヨーグルトゼリーに、たっぷりのさくらんぼを合わせていただきます。火を使わずに手軽に作れるのもポイントです。
アメリカンチェリーのゼリー
アメリカンチェリーのコンポートを、丸ごとゼリーに閉じ込めて作ります。シンプルな材料で作るゼリーなので、アメリカンチェリーの味を存分に楽しむことができます。
チェリーのサイダーリングゼリー
サイダーで作るシュワっとさわやかなゼリーに、アメリカンチェリーをたっぷりつめ込んだデザートです。リング状の型で冷やし固めることで、見た目も楽しめます。
シンプルさくらんぼ寒天
シンプルな味の寒天に、たっぷりのさくらんぼを加えたデザートです。寒天のつるんとした食感と、さくらんぼの甘味がおいしい一品です。
アメリカンチェリーの2層寒天
ずらっと並んだアメリカンチェリーの見た目がかわいい、寒天のレシピです。乳酸菌飲料を使った寒天なので後味もさっぱりしており、食後にもぴったりなデザートになります。
【シャーベット】
さくらんぼのシャーベット
火を使わずに簡単に作れる、さくらんぼのシャーベットのレシピです。シンプル材料で、さくらんぼの味を堪能できます。さっぱりいただけるので、食後のデザートにもおすすめです。
さくらんぼのさわやかシャーベット
さくらんぼをレンジで簡単にコンポートにして、ヨーグルトと乳酸菌飲料で作るシャーベットに合わせていただきます。シャーベットがさわやかな味わいなので、さくらんぼの甘味との相性もよいですよ。
【ジャム・ソース】
さくらんぼジャム
さくらんぼを使った、贅沢なジャムのレシピです。ポイントは、白ワインを加えることです。白ワインの上品な味わいがさくらんぼの甘味と相性抜群で、おいしくいただけますよ。
さくらんぼソース
材料3つで、レンジで簡単に作れるさくらんぼのソースです。さくらんぼの味を存分に堪能することができますよ。アイスクリームなどにかけて食べるのがおすすめです。
【その他】
さくらんぼパンナコッタ
濃厚なパンナコッタに、さくらんぼのコンポートをのせていただきます。まろやかな味わいのパンナコッタと、甘酸っぱいさくらんぼのコンポートが相性抜群のデザートです。
さくらんぼのパウンドケーキ
しっとり食感のパウンドケーキに、甘酸っぱいさくらんぼを混ぜ込んだ贅沢なパウンドケーキです。見た目もかわいらしいので、プレゼントや手土産にもぴったりです。
さくらんぼの生チョコチーズタルト
焼かずに作れるタルト生地に、たっぷりのさくらんぼを敷きつめた、見た目もかわいらしいケーキです。さくらんぼをたっぷり使うことで、おもてなしのデザートにもぴったりです。
旬のさくらんぼをいろいろな食べ方で楽しもう!
さくらんぼにはさまざまな品種があり、それぞれ見た目や旬、そして味わいも異なることが分かりました。
そのまま食べるのもおいしいですが、さくらんぼの特徴を活かしてスイーツなどにアレンジするのもおすすめです。ご紹介したレシピを参考に、ぜひいろいろな食べ方で旬のさくらんぼを味わってみましょう。