世界三大珍味とは?呼ばれている由来や味・レシピもご紹介
作成日: 2022/02/10
世界三大珍味といえば高級でなかなか手に入らないイメージがあるでしょう。その3つに当たる食材について詳しく分からないこともあるかもしれません。
この記事では、世界三大珍味の特徴や由来、日本や中国の三大珍味について解説します。あわせて世界三大珍味を使ったレシピもご紹介します。
世界三大珍味について
まずは世界三大珍味についてご紹介します。
世界三大珍味とは
世界三大珍味は、地中の深い場所で成長するきのこである「トリュフ」、チョウザメの卵である「キャビア」、肥大化させたアヒルなどの肝臓である「フォアグラ」の3つの食材を指します。いずれもヨーロッパ周辺の高級食材として古くから珍重されてきました。
世界三大珍味と呼ばれている由来
珍味とは、食材自体に希少性があることに加えて、外見と実際の味のイメージが異なる意外性があることから多くの人が珍しいと思う食材をいいます。珍味の中でもより希少価値が高くて味や風味がよい、トリュフ、キャビア、フォアグラが世界三大珍味として讃えられています。
トリュフについて
ここでは、トリュフの特徴や産地、トリュフを使った料理についてご紹介します。
トリュフとは
トリュフは「西洋松露」と呼ばれるきのこの一種で、味はあまりないものの香り高いのが特徴です。成長するまで長い年月がかかるうえに、地中深くに自生しており、豚や犬の嗅覚を使って掘り当てるため、手に入れるのに労力がかかります。中世フランスでは宮廷料理などに取り入れられたため、高級食材として定着していきました。
別名「黒いダイヤ」と呼ばれる黒トリュフは、おもにヨーロッパのみに自生し、フランスのプロヴァンス地方やペリゴール地方が名産地です。白トリュフは、黒トリュフよりも香りが高く高級で、イタリアのアルバなど限られた地域でのみ収穫されています。
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トリュフを使った料理
トリュフはパスタやリゾット、卵料理に使うほか、スライスしてステーキなどにのせて食べられています。また、ドレッシングやソース、オイルに加えたり、塩に細かくしたトリュフを混ぜてアクセントにするなど、おもに香りを楽しむために使います。
キャビアについて
ここでは、キャビアの特徴や産地、キャビアを使った簡単レシピについてご紹介します。
キャビアとは
キャビアは、チョウザメの卵の塩漬けです。おもな産地はカスピ海に面したロシアやイランで、特にロシア産の「ベルーガ」と呼ばれるオオチョウザメのものが最高級とされています。
チョウザメは絶滅危惧種でもあり、卵を宿すまで7~10年ほどかかるため希少価値が年々高くなっています。中世ヨーロッパの時代から高級食材として食卓に運ばれていたため、古くから高級なイメージがあります。
キャビアを使った料理
キャビアは見た目、味、香り、食感のバランスが完璧な食材ともいわれています。塩気があるのでクラッカーやバケット、ブリニ(ロシアの甘くないそば粉のパンケーキ)、パスタなどにのせたり、ゆで卵やご飯などに合わせたりと幅広い料理に使うことができます。また、サワークリームやチーズとも相性がよいのが特徴です。
ここからは、キャビアを使った簡単レシピをご紹介します。
・キャビアとスモークサーモンのカナッペ
クラッカーの上にサワークリーム、スモークサーモン、キャビア、ディルを順番にのせるだけの簡単レシピです。おしゃれな見た目でお酒にも合います。
・キャビア丼
キャビアを贅沢に味わうならキャビア丼がおすすめです。ほどよい塩味がご飯によく合い、プチプチとした食感が楽しめます。
フォアグラについて
ここでは、フォアグラの特徴や産地、おすすめレシピをご紹介します。
フォアグラとは
フォアグラは、過剰にエサを与えて肥大させたガチョウやアヒル、またはカモの肝臓のことです。古代ローマ人が作ったのが始まりで、フランスの宮廷料理にも古くから親しまれてきました。
安価なものは強制給餌を行うため動物福祉の観点から問題視されていますが、本来は放し飼いで1年かけてじっくり育てるため希少なものです。おもな産地は、フランスのアルザス地方やペリゴール地方が有名です。
フォアグラを使った料理
フォアグラを使った料理はバリエーション豊富で、フランスの代表的料理であるロッシーニや、テリーヌ、ソテー、丼などのほか、パテにしてパンなどに塗る食べ方もあります。
ここからは、フォアグラを使ったおすすめレシピをご紹介します。
・フォアグラのソテーロッシーニ風
ロッシーニとは牛ヒレ肉、フォアグラ、トリュフソースをつかったフランスの代表的料理です。こちらのレシピは赤ワインソースでアレンジしています。
・フォアグラ大根
フォアグラに大根という組み合わせは驚かれるかもしれませんが、あっさりコンソメ仕立ての大根と濃厚なフォアグラ、そして甘酸っぱいバルサミコソースは相性抜群です。
日本三大珍味と中国三大珍味について
日本三大珍味とは一般的に「ウニ」「からすみ」「このわた」のことをいい、江戸時代から珍味とされてきました。ウニは塩ウニ、からすみはボラの卵巣の塩漬けを乾燥させたもの、このわたはなまこの腸を塩漬けして熟成させたものをいいます。このわたではなく「くちこ」を珍味とする地域もあります。
また、中国では一般的に「フカヒレ」「アワビ」「海ツバメの巣」が中国三大珍味とされています。フカヒレは大型のサメのひれを乾燥させたもの、海ツバメの巣はアマツバメの分泌物から作られた巣のことをいいます。
世界三大珍味はトリュフ・キャビア・フォアグラのこと
世界三大珍味とはトリュフ、キャビア、フォアグラであり、その定義は希少性と意外性のあるおいしい食材であることです。それぞれ食材そのものにインパクトがあるため、シンプルな料理で楽しめることが特徴です。
独特な風味であるゆえに好みは分かれるかもしれませんが、世界三大珍味や日本、中国の三大珍味など、機会があったらぜひ味わってみましょう。