焼酎は料理酒として使える?代用のポイントやレシピをご紹介
作成日: 2022/02/18
和食などの料理を作るとき頻繁に使われている料理酒。一般的に料理酒として販売されているもののほかには、日本酒や赤ワインなどが知られています。焼酎もお酒ですが料理酒として使用することはできるのでしょうか。
この記事では、料理酒の役割を解説するとともに、代用として焼酎を使うときのコツ、焼酎の特徴を活かしたレシピなどをご紹介します。
料理酒の役割とは
まずは料理酒の役割についてご紹介します。
肉や魚のくさみを取る
アルコールは食材を生の状態で漬けたり加熱するときに加えたりすることで、肉や魚のくさみを取り除く働きがあります。加熱するとアルコールは飛ぶ性質がありますが、その際に一緒にくさみも飛ばしてくれます。
食材をやわらかくする
アルコールは肉や魚のたんぱく質の繊維の中に入り込み、水分を保持してくれる働きがあります。そのため食材を料理酒に漬けておくことで、加熱してもやわらかく保ってくれます。
食材に味が染み込みやすくなる
アルコールは分子が細かいことから食材に素早く浸透します。その性質によってほかの調味料が染み込みやすくなり、味付けにかかる時間を短縮することができます。
料理に旨味やコクを加える
料理酒にはぶどう糖やショ糖などの糖質や、アミノ酸、グルタミン酸などの旨味成分が含まれています。この成分のおかげで砂糖では難しい上品な甘さを引き出し、料理に旨味を加える効果があります。
料理の保存に役立つ
料理酒を加えることで、食材や料理の保存性を高めることも期待できます。食べ物をそのまま置いておくと次第に腐敗が進みますが、これは食物の中に潜んでいる菌が繁殖するためです。アルコールには菌の繁殖をおさえる働きがあるので、長持ちさせる効果が期待できます。
焼酎を料理酒として使うには
焼酎の特徴を知っておくと、料理酒や日本酒の代用として使うことができます。
使い方のポイント
焼酎は風味付けというよりも、食材のくさみをとるために使うのがおすすめです。くせのある焼酎もあるので、なるべく味わいにくせの少ないものを使うようにしましょう。お好みによって種類は使い分けるとよいですが、芋焼酎より米焼酎や麦焼酎が使いやすいですよ。
料理酒や日本酒よりもアルコール度数が高いので、使用する際は量に注意しましょう。日本酒の代用として料理酒に使う場合は少なめに使い、アルコールをしっかり飛ばすのが上手に使うコツです。まだ飲めるものであれば余った焼酎でも問題ありません。
おすすめの料理
焼酎を使うのにおすすめなのが、唐揚げや天ぷらなどの揚げ物に使用することです。唐揚げを作る際に、まぶした薄力粉や片栗粉の上から焼酎入りの水を霧吹きで吹きかけたり、天ぷらの衣の生地に使う水の代わりに焼酎を加えるとサクサクでカラッと揚げることができます。
ほかにも豚の角煮などの肉料理や、味の濃い煮込み料理とも合います。沖縄県には、焼酎と同じ蒸留酒である泡盛を使った「ラフテー」という煮込み料理があります。
また、焼酎を使った漬物などは一般的なものとは少し違った風味や味わいが楽しめます。
DELISH KITCHENの焼酎を使ったレシピ
焼酎の特徴を活かしたレシピをご紹介します。
きゅうりの焼酎漬け
特別な下ごしらえはなく、通常の漬物と同ように手軽に楽しめる焼酎漬けです。調味料は焼酎、砂糖、塩だけとシンプルですが味わい深い風味を楽しめます。使用する焼酎は少量なので、独特な香りはほんのりと感じられる程度です。
大根の焼酎漬け
ポリポリとした食感が楽しい大根の焼酎漬けです。焼酎の旨味や砂糖の甘味、酢の酸味でさっぱりしているのに、複雑な味わいが楽しめます。箸休めやおつまみとしてもぴったりな一品です。
渋柿の渋抜き方法
そのままでは食べられない渋柿ですが、へたの部分に焼酎をたっぷりとつけて寝かせるだけで甘い柿に変身します。柿の大きさによって寝かせる時間を調整しましょう。渋柿が手元にある際は参考にしてください。
焼酎は特徴を活かすことで料理酒として活用できる
焼酎はその特徴を活かして使い方のポイントをおさえることで、料理酒の代用として使うことができます。アルコール度数が高いため使用量は少なめにして、しっかりとアルコールを飛ばすようにしましょう。
また、独特の風味があるのでくせの少ない種類を使うとよいですよ。まだ飲めるけれど余っている焼酎があれば上手に活用してください。