もつ鍋に合う具材とは?おすすめの具やレシピをご紹介
作成日: 2022/03/14
福岡県の博多の名物料理として知られているもつ鍋。基本的なベースの味付けはしょうゆですが、みそや塩などいろいろなバリエーションがあります。そんなもつ鍋ですが、ご家庭で作るときはどんな具材を入れたらよいか迷うこともあるかもしれません。
この記事では、もつ鍋に合うおすすめの食材やレシピなどをご紹介します。
もつ鍋に使う肉
もつ鍋の「もつ」は「臓物(ぞうもつ)」が由来となっています。臓物とは食肉の内臓のことをいい、もつというのは内臓にあたる肉全般を指しています。
また、同じように内臓の肉として知られている「ホルモン」は、豚肉と牛肉のもつを表す言葉です。
牛もつ
牛のもつを使った鍋には、小腸(マルチョウ)がおすすめの部位です。小腸に含まれた脂がスープに溶け出し、旨味を引き立てます。また、ぷりぷりとしたやわらかい食感も特徴です。
・牛もつ鍋
ご家庭で楽しめる牛もつ鍋の作り方です。下ごしらえをしっかりすることで牛肉の臭みが抜け、おいしく仕上がります。シメにはラーメンや雑炊がおすすめです。
豚もつ
豚のもつを使った鍋には、大腸(シロ)の部位がおすすめです。弾力のある食感と脂の旨味が鍋によく合います。豚もつは独特の臭みがあるため、しっかりと下ゆでしてから調理しましょう。
・焼き豆腐のみそもつ鍋
たっぷりの野菜、焼き豆腐、豚もつが入ったみそもつ鍋です。にんにくやすりごまの香りが食欲をそそりますよ。具材の旨味が染み出た一品です。
もつ鍋に合う野菜
定番からおすすめまで、もつ鍋に合う野菜をご紹介します。
【定番】
ニラ
肉料理と相性のよいニラは、強い香りがもつ鍋の風味に合います。もつの食感と対照的なシャキシャキとした歯ごたえも特徴です。もつ鍋に入れるときは、根元を少し切り落として5cmほどの長さに切りましょう。
キャベツ
キャベツは煮込んでも煮くずれしづらいため、鍋料理に合う野菜のひとつです。芯を切り落として一口大にして具材に使いましょう。加熱するとキャベツの甘味が引き立ちます。
にんにく
にんにくは風味や香りづけとしてだけではなく、もつの臭みを消す役割もあります。具材に使うときは薄切りにするほか、包丁の腹で潰して加えましょう。
唐辛子
お好みで唐辛子を加えると辛味が加わり、風味が豊かになります。もつ鍋に使うときは輪切りにしたものを最後に加えるとよいでしょう。
【その他】
白菜
鍋料理の定番の野菜である白菜はもつ鍋にも合います。もつ鍋のだしに白菜の甘味が加わることで旨味が増し、やわらかい食感も楽しめます。大きめにカットして、キャベツと同じように加えましょう。
もやし
下処理が簡単でシャキシャキとした食感が楽しめるもやしは、もつ鍋の具材にぴったりです。水で洗い、ザルなどで水気を切ってから鍋に加えます。
玉ねぎ
煮込むことで甘味が増し、とろりとやわらかい食感になる玉ねぎはもつ鍋によく合います。半分に切り、さらに4等分のくし切りにして使いましょう。
ごぼう
ごぼうの風味ともつ鍋のスープは相性のよい組み合わせです。ごぼうは煮込んでも歯ごたえがあるため、もつのぷりぷりとした食感と合わせて楽しめます。斜めの薄切りにしたあと、水にさらして水気を切って使います。
えのき
鍋料理によく使われるえのきは、もつ鍋にもよく合います。手軽に使えるうえに、シャキシャキとした食感が楽しめます。具材に加えるときは根元を切り落として、5cmほどの長さに切りましょう。
もつ鍋におすすめの変わり種の具材
ほかにも、もつ鍋におすすめの具材があります。いつもとが違った味わいが楽しめますよ。
山いも
山いもはすりおろして、とろろにして使うのがおすすめです。もつやほかの具材とからめて食べましょう。鍋を煮込んだあと最後に加えます。
トマト
濃厚なもつ鍋にトマトの酸味が加わることで、さっぱりと食べることができます。薄くスライスしたり、お好みの大きさに切って使いましょう。
こんにゃく
もつや野菜の中にこんにゃくが加わることで違った食感を楽しめます。薄切りにしたこんにゃくを湯通しして下処理しておきましょう。
明太子
明太子のピリ辛な味わいと塩気が、もつ鍋の風味によく合います。お好みの大きさに切って、ほかの具材を入れた後に加えましょう。丸ごと使うのもおすすめです。
ウインナー
もつ鍋にウインナーを加えると旨味とボリュームがプラスされ、食べごたえが増します。一口大に切ったり、小さいサイズのものはそのまま煮込みましょう。
キムチ
キムチの辛味は濃厚なもつ鍋と相性抜群です。最後にトッピングとして加えるほかに、スープのベースに使ってキムチ風味に仕上げるのもおすすめです。
もつ鍋に合うシメ
もつ鍋に合うシメをご紹介します。
ちゃんぽん麺
博多でもつ鍋のシメの定番といえば、ちゃんぽん麺です。煮込むことで麺が膨らみ、つるつるとした食感を楽しめます。
中華麺・うどん
中華麺もシメに合います。ちゃんぽん麺のように太めの麺を選ぶと、もつ鍋のだしがよくからむのでおすすめです。うどんはしっかり煮込むことでだしの旨味が染み込み、もつ鍋の旨味を余すことなく味わえます。
ごはん
ごはんを入れて雑炊にすると、もつ鍋の旨味を存分に堪能できます。もつや野菜から出ただしをしっかりと染み込ませていただきましょう。
もつの下処理とレシピ
豚もつ、牛もつは丁寧に下処理することで臭みやアクが抜けて、おいしく食べることができます。詳しい方法や、バリエーション豊富なもつを使ったレシピはこちらでご紹介しています。
もつ鍋をいろいろな具材で楽しもう
もつ鍋は定番のニラやキャベツ、にんにくなどのほかにも、さまざまな具材で楽しめる鍋料理です。また、少し変わった食材でアレンジするといつもと違った味わいに仕上がります。シメもごはん以外にいろいろな麺を合わせることができますよ。
もつは丁寧に下処理することで、臭みやアクが抜けておいしく食べられます。ぜひ、お好みの具材を組み合わせてもつ鍋を作ってみましょう。