甘鯛の旬や産地、味を徹底解説!おいしいレシピも一緒にご紹介
作成日: 2022/05/09
柔らかな身と甘みが特徴の「甘鯛」。この記事では、甘鯛と鯛の違いをはじめ、旬や産地、種類などについて解説します。後半では、甘鯛の食べ方やお家でも作れるレシピをご紹介します。ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
甘鯛について
「甘鯛」と「鯛」は何が違うのか疑問に感じる方も多いでしょう。アマダイは漢字で「甘い鯛」と書きますが、実は甘鯛は「鯛」の仲間ではありません。
ここでは、甘鯛とはいったいどんな魚なのか、旬や産地、味について解説します。甘鯛を買う際にぜひ参考にしてください。
甘鯛とは
甘鯛は「鯛」という漢字が使われているため鯛の仲間と勘違いされやすいですが、甘鯛は「スズキ目キツネアマダイ科アマダイ属」、真鯛は「スズキ目スズキ亜目タイ科チダイ属」とそれぞれ分類が異なります。
甘鯛は地方によって呼び名が変わるのも特徴です。
京都府などの関西地方では甘鯛とは言わずに「ぐじ」と呼ばれています。「ぐじ」の由来は、甘鯛の角張った頭の特徴から「屈頭魚(くつな)」と呼ばれており、その言葉がなまったことから生まれたといわれています。そのほかにも、「タジ」や「グチ」などと呼ばれることもあるそうです。
甘鯛の旬・主な産地
甘鯛は1年中出回っている魚で、旬の時期はさまざまな説があります。そのため、一概にこの時期だと断定するのは難しく、地域によっては8月頃の夏が旬のところもあれば、11月~4月の冬から春にかけて旬になる地域もあるようです。
甘鯛の味
高級魚として料亭で扱われることが多い甘鯛は、淡白ではありますが漢字にある通り甘みと程よい脂があり上品な味わいが最大の特徴です。身がとても柔らかく繊細なので、煮魚を上手に仕上げるのは特に難しいでしょう。
甘鯛の種類
甘鯛は「アカアマダイ」「キアマダイ」「シロアマダイ」などの種類があり、体の色で呼び名が変わります。ここではそれら3種類それぞれの見た目や味の特徴について解説します。
アカアマダイ
甘鯛の中でも流通量が多い「アカアマダイ」を、一般的に「甘鯛」と呼んでいます。
アカアマダイは体全体が赤色で、眼の下が黄色、ヒレがきれいな青色をまとっています。味は淡白で柔らかいのが特徴です。
キアマダイ
アカアマダイに比べて身体が黄色っぽく、海の深いところに生息しています。アカアマダイよりも水っぽいため、鮮度が落ちやすく漁獲量は3種類の中で最も少ないのも特徴です。しかし、キアマダイは加工食品として向いているため、干物として出回ることが多くあります。
シロアマダイ
アカアマダイに比べて体が白っぽく、甘鯛の中で最もおいしいといわれている「最高級魚」なため、甘鯛の中でも高値で取引されるのがシロアマダイです。大きさもほかの2種類よりも大きく、アカアマダイに比べると身に弾力があり脂がのっています。
シロアマダイは鮮度が落ちるほど体の色が白くなるため、体の赤みが強いほうが新鮮でおいしい証拠です。
甘鯛の食べ方
甘鯛は水分が多く身が柔らかいので、干物で出回っていることも多くあります。甘鯛は淡白ですが一般的な鯛よりも甘みが強く上品な味わいなので、刺身や焼き物、蒸し料理、煮付けなどのさまざまな調理法でもおいしく食べられます。普通の魚では食べない鱗も甘鯛は食べられるため、鱗を活かした料理も甘鯛ならではです。
甘鯛を使ったDELISH KITCHENのレシピ
ここでは、甘鯛を使ったレシピ3種類ご紹介します。特別な日のメインメニューにできるほど見た目もよく、上品に仕上がるものばかりなのでぜひ参考にしてください。
アマダイのうろこ揚げ
甘鯛のうろこを活かしたレシピです。皮目はパリパリ、身はふっくらとしていて1品でさまざまな食感を楽しめます。油を回しかけることでうろこが反り返り、華やかな見た目にもなるためお祝い事の料理としてもおすすめです。
アマダイの西京焼き
甘鯛の上品な甘さと白味噌の香りがマッチした一品。フライパンで焼き上げられるためチャレンジしやすいのも、このレシピのおすすめポイントです。色味のある野菜を添えると見た目もきれいに仕上がります。
アマダイのポワレ レモンバターソース
淡白な甘鯛に、香りのよいレモンバターソースが食欲をそそります。身がやわらかいので外をしっかり焼くことで崩れにくくなるでしょう。焼き目の香ばしさとさわやかなレモンの香りがマッチしたレシピです。
上品な甘鯛をさまざまな料理で楽しもう
甘鯛は淡白な味なので、和食だけではなく洋食などにも使いやすい食材です。身が柔らかいので火を通すことでふわっとした食感になり上品な仕上がりになります。高級魚として料亭などで食べられることも多いため、お家では大切な日のメインメニューにしても喜ばれるでしょう。ご紹介したレシピもぜひ試してみてください。