ハンダマ(水前寺菜・金時草・式部草)とは?レシピもご紹介
作成日: 2022/06/21
ハンダマという野菜を知っていますか?沖縄で古くから民間療法に使用されている野菜の一つです。また、沖縄だけでなく全国各地で栽培され、食べられています。
本記事では、ハンダマについて特徴や産地、旬をご紹介します。最後にハンダマを使用したレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ハンダマとは
まずは、ハンダマについて解説していきます。
特徴
ハンダマとは、キク科の多年草です。葉の表葉緑色、裏は紫色をしています。ハンダマの原産は熱帯アジアです。日本には18正世紀に中国から渡来してきたといわれています。
別名
ハンダマとは、沖縄での呼び名です。他にも別名があり、「水前寺草(スイゼンジナ)」「金時草(キンジソウ)」「式武装(シキブソウ)」とも呼ばれています。
熊本県では水前寺菜(すいぜんじな)、石川県金沢市では金時草(きんじそう)、愛知県では式部草(しきぶそう)など、呼び名や漢字の読み方が地域ごとで変わるのが特徴です。
産地と旬
ハンダマの主な産地は沖縄の 八重瀬町、宜野座村です。他にも、熊本県や石川県、愛知県で栽培されており、現在は産地以外でも手に入るようになっています。
旬は沖縄では通年、その他の地域では7月から9月ごろです。夏に旬を迎える野菜なので、温暖な気候の沖縄では通年収穫できます。
ハンダマの主な栄養
ハンダマに含まれる主な栄養素は以下のとおりです。βカロテンの数値は、βカロテン当量を記載しています。
ハンダマ(水前寺菜)可食部100g あたり
・カロリー:16kcal
・たんぱく質:0.6g
・脂質:0.6g
・炭水化物:3.4g
・食物繊維:4.0g
・カリウム:530mg
・カルシウム:140mg
・マグネシウム:42mg
・リン:42mg
・鉄:0.5mg
・亜鉛:0.5mg
・βカロテン:4300μg
・ビタミンE:3.8mg
・ビタミンK:270μg
・ビタミンB2:0.12mg
・ビタミンC:17mg
ハンダマは、強い抗酸化作用があることで知られるβカロテンや 、人体に必要なミネラルである鉄やカリウムなど、さまざまな栄養を含んでいるのが特徴です。
ハンダマの選び方
葉の緑と紫が濃く、鮮やかなものが新鮮なハンダマのポイントです。しなびているものや、傷があるものなどは避けましょう。
葉を主に食べるので、大きい葉がたくさんついているものがおすすめです。
ハンダマの保存方法
ハンダマは傷みやすいので、早めに使い切りましょう。保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーなどに包んでポリ袋に入れて冷蔵庫で保存すると、乾燥を防げます。
ハンダマの味と食べ方
ハンダマはさっぱりとしたクセのない味わいの野菜です。加熱すると独特のぬめりが出るので、茹でておひたしや和え物、サラダでよく食べられています。
他にも炒め物や天ぷら、汁物にするのもおすすめです。煮汁がある料理に使うと、ほんのり紫色に色づきますよ。
また、ハンダマは沖縄で古くから「血の葉・不老長寿の葉」と言われ、民間療法薬として活躍している野菜です。沖縄ではスパムと炒めたり、ツナと和えたりして食べることもあります。
ハンダマ(金時草)を使ったDELISH KITCHENのレシピ
ここからは、ハンダマを使ったDELISH KITCHENのレシピをご紹介します。
金時草おひたし
ハンダマ(金時草)を使用したおひたしのレシピです。おろし生姜を最後にのせることで、さっぱりとした味わいに仕上げています。
金時草サラダ
ハンダマ(金時草)をフレッシュで楽しめるサラダのレシピです。ゴルゴンゾーラチーズを使用しているので、コクのある味わいを楽しめます。
金時草と豚こまのガーリック炒め
ガーリックの風味が食欲をそそるレシピです。ハンダマ(金時草)を使用することで、とろみのある味わいに仕上がっています。
さまざまな料理でハンダマを楽しもう
ハンダマは栽培地域によって名前が変わるおもしろい野菜です。さっぱりした味わいなので、どのような料理にもよく合います。加熱するとぬめりが出るため、食感も楽しめますよ。
今回ご紹介したレシピを参考に、さまざまな料理でハンダマを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【出典】
日本食品標準成分表 2020年版(八訂)