黄ニラとは?レシピや栄養素についてもご紹介
作成日: 2022/07/01
手軽な値段で手に入り、さまざまな料理に使えるニラ。そんなニラの中でも、「黄ニラ」という黄色のニラをご存知でしょうか。
この記事では、黄ニラとはどのような野菜なのか、黄ニラが黄色な理由、含まれている栄養素についてご紹介します。黄ニラを使ったレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
黄ニラについて
まずは、黄ニラについて解説していきます。
黄ニラとは
黄ニラとは品種名ではなく、太陽の光を遮断した状態で栽培したニラのことを指します。栽培方法が異なるだけなので、普通にスーパーで販売している緑色のニラと品種は同じです。しかし、栽培に手間がかかるので、高級食材として扱われています。
名前のとおり、金色のような美しい黄色が特徴です。見た目が美しいだけでなく、生で食べられるほど柔らかく甘みのある味わいとなっています。スーパーではあまり出回っていないため、購入するなら通販がおすすめです。
黄ニラが黄色い理由
黄ニラが黄色いのは栽培方法に理由があります。黄ニラが光を遮断して栽培するのは、ニラの緑色である葉緑体の発生を抑えるためです。黄ニラは葉が伸びる前にシートで覆い、光を遮断する形で栽培されます。
ニラの緑色は、葉緑体によるものです。通常のニラは光に当てて光合成を繰り返し、葉緑体を発生させて栽培するため緑色になりますが、黄ニラは葉緑体の発生を抑えることで、黄色いニラになります。また、葉が伸びきった後に太陽光に当てることで、より鮮明な黄色に仕上がるのが特徴です。
黄ニラの旬・産地
黄ニラの産地として有名なのは岡山県です。
牧石、山陽、吉井、柵原などで主に栽培されています。黄ニラに旬はなく、通常のニラと同様、通年出荷されているのが特徴です。
黄ニラの栄養
黄ニラに含まれている栄養素についてご紹介します。普通のニラに含まれている栄養素と見比べてみましょう。
生100gあたり
黄ニラ
・カロリー:18kcal
・食物繊維:2.0g
・炭水化物:3.3g
・糖質:1.3g
・βカロテン:59μg
・ビタミンB1:0.06mg
・ビタミンC :15mg
ニラ
・カロリー:18kcal
・食物繊維:2.7g
・炭水化物:4.0g
・糖質:1.3g
・βカロテン:180μg
・ビタミンB1:0.05mg
・ビタミンC:19mg
黄ニラにも食物繊維やビタミンなどが含まれています。普通のニラと比べてみると、カロリーや糖質は同じ値を示していますが、βカロテンやビタミンCなどのビタミンは緑のニラの方が多いことがわかります。
※βカロテンの数値はβカロテン当量を記載しております
黄ニラの選び方
普通のニラと同様、葉の全体がピンとしていてハリがあるものを選びましょう。切り口がみずみずしいものがベストです。葉に傷や変色、折れなどあるものだと、その部分を中心に傷みが早くなってしまいます。傷や変色、折れがないものを選ぶのがおすすめです。
黄ニラの保存方法
黄ニラは葉が柔らかいため、傷みやすいので注意が必要です。冷蔵・冷凍での保存方法は普通のニラと同じ方法でできます。
冷蔵
冷蔵で保存する場合、乾燥しないよう新聞紙でくるむ方法がおすすめです。保存期間の目安は2日となっています。
冷凍
冷凍で保存すると、1~2週間保存可能です。凍ったまま調理できるので、料理に使うサイズに切っておくと時短につながります。
しかし、冷凍保存は食感が損なわれやすいので冷凍庫から出したらすぐに使用しましょう。汁物や餃子のタネ、お好み焼きやチヂミなど火を通して食べるのがおすすめです。
黄ニラの食べ方とDELISH KITCHENのレシピ
ここからは黄ニラの食べ方と、黄ニラを使ったレシピをご紹介します。
黄ニラは柔らかく、甘みがあるので生でも食べられます。クセが少ないため、火を軽く通しただけでも普通のニラより食べやすいのが魅力です。
中華風炒め物をはじめ、ラーメンの具やチャーハン、スープなど、普通のニラと同じようにさまざまな料理に使えます。
以下は黄ニラを使ったレシピです。
さっと炒めるだけ♪黄ニラの中華風炒め
黄ニラともやしの中華風炒めのレシピです。にんにくの風味と唐辛子のピリ辛で、箸が止まらない味わいを楽しめます。
黄ニラの美しい黄色を活かすなら、醤油ではなく塩味にして炒めすぎないように注意しましょう。
黄ニラは色を活かした料理で楽しもう
黄ニラと緑色のニラの違いは、栽培方法にあることがわかりました。黄ニラは生で食べられるほど柔らかく、甘みがあるのが特徴です。普通のニラよりクセがないので軽く火を通すだけで美味しく召し上がれます。
ご紹介したレシピを参考に、黄ニラの美しい黄色を活かした料理で楽しんでみてはいかがでしょうか。
【出典】
・日本食品標準成分表2020年版(八訂)