オクラは生で食べられる?ゆでオクラとの違いや下処理をご紹介
作成日: 2022/10/31
ネバネバした食感が特徴のオクラ。和え物や酢の物はもちろん、炒め物などさまざまな料理に使えます。加熱して食べることが多い野菜ですが、生で食べることはできるのでしょうか。
この記事では、生のオクラとゆでオクラの違いや新鮮なオクラの見分け方について解説します。また、下処理や保存の方法、生のオクラを使ったレシピなどもご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
オクラは生で食べられる
オクラは加熱して食べることの多い野菜ですが、実は生でも食べることができます。
6月から8月の旬の新鮮なオクラはとくにおすすめです。ただし、生で食べる場合は下処理が必要です。また、大量に食べるのはやめておいた方がいいでしょう。
一般的な緑色のオクラと同様、赤色のオクラも生食できます。赤オクラは加熱すると色が抜けて緑色になってしまうので、色を活かすのであれば生のままがおすすめです。
生オクラは歯触りがよく、オクラ本来の味を楽しめます。
生オクラとゆでオクラの違い
ここからは、生オクラとゆでオクラの違いについてみていきましょう。
味の違い
生オクラは濃い緑色で、シャキシャキした歯触りが特徴です。歯ごたえとオクラ特有のネバネバ食感を楽しむことができます。
ゆでオクラは鮮やかな緑色で、粘り気が強いのが特徴です。生オクラと比べて青臭さが和らぎ、甘みが増します。
オクラ特有の風味やシャキシャキとした食感を楽しみたいときは生で、ネバネバ感を楽しみたいときはゆでるといったように、気分や好みによって選ぶといいでしょう。
栄養の違い
オクラは生でも加熱しても食べられますが、栄養の違いはあるのでしょうか。生オクラとゆでオクラの代表的な栄養を比べてみましょう。
それぞれ100gあたりの栄養は次の通りです。
オクラ 生
・カロリー:26kcal
・水分:90.2g
・たんぱく質:2.1g
・食物繊維:5.0g
・炭水化物:6.6g
・葉酸:110μg
・ビタミンC:11mg
オクラ ゆで
・カロリー:29kcal
・水分:89.4g
・たんぱく質:2.1g
・食物繊維:5.2g
・炭水化物:7.6g
・葉酸:110μg
・ビタミンC:7mg
オクラには、たんぱく質や食物繊維、炭水化物のほか、ビタミンCなどのビタミンや葉酸などのミネラルが含まれています。
ビタミンCは、熱に弱く水に溶けやすい水溶性ビタミンの一種です。加熱するとビタミンCが壊れてしまうため、生とゆでたものを比べてみると、生オクラの方がビタミンCの含有量が多くなっています。効率よくビタミンCを摂取するには生で食べるのがおすすめです。
新鮮なオクラの見分け方
オクラを生で食べる場合は、鮮度がいいものを見分けることが大切です。
新鮮なオクラを見分けるときのポイントは以下の通りです。
・緑色が鮮やかで濃すぎない
・表面がうぶ毛でびっしり覆われている
・ヘタの角がしっかりと張っている
・ヘタの切り口がみずみずしく変色していない
・なるべくやわらかいもの
また、オクラは成長の早い野菜です。成長しすぎると固く筋が出てきます。また、苦味やえぐみが出て味も落ちるため、少し小さめのものを選ぶのがポイントです。
オクラを生で食べる場合の下処理
少し面倒に感じるかもしれませんが、生オクラをおいしく食べるためには丁寧な下処理が大切です。
表面に生えているうぶ毛を取り除くと、なめらかな口当たりに仕上がります。また彩りも良くなるので、ゆでて食べる時も下処理を行いましょう。
オクラの下処理の方法は次の通りです。
1.オクラをまな板にのせてあら塩を全体に振りかけ、手のひらで転がしながらうぶ毛を取ります。特に生食の場合はしっかりうぶ毛を取るようにしましょう。
2.流水で塩を洗い流します。
オクラの保存方法
オクラは乾燥と低温に弱く、日持ちしにくい野菜です。
購入したネットやパックのまま冷蔵庫に入れてしまい、黒ずんだり、シワシワになっていたりした経験がある方も多いのではないでしょうか。オクラは乾燥や低温に弱く、放っておくとすぐに鮮度が落ちてしまうので、正しく保存して早めに食べきりましょう。
オクラが乾燥しないよう、キッチンペーパーで全体を包みます。直接冷気に当たらないよう保存袋に入れて口を閉じ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存しましょう。保存期間の目安は3〜4日です。
生オクラの食べ方とDELISH KITCHENのレシピ
生オクラは下処理をしてから輪切りにして、好きな食材と一緒に和え物にするのがおすすめです。
しょうゆとかつお節をかけるだけでもおいしく食べられます。また酢の物や酢味噌和にもよく合います。
オクラと同じ粘り気が特徴の納豆や細切りの長芋、昆布などとも相性抜群です。
輪切りにしたものをサラダやマリネにしたり、冷やしうどんやそばにトッピングしたりするのもいいでしょう。オクラを丸ごと漬け込んで、ピクルスやぬか漬けにするのもおすすめです。生のまま漬け込むことで、食感よく仕上がります。
生のオクラを使ったDELISH KITCHENのレシピをご紹介します。
オクラの和風サラダ
生オクラのシャキシャキとした食感を活かした和風サラダです。ミニトマトの赤とオクラ、きゅうりの緑で彩りも鮮やか。しょうががアクセントになったさっぱりとした味わいで、暑い日にぴったりです。
生のオクラを食べてみよう
オクラは、生でもおいしく食べられる野菜です。ゆでたものとは異なる味わいで、シャキシャキした食感とオクラ本来の味を楽しむことができます。また、生で食べることで水に溶けやすいビタミンCを効率的に摂取できます。
生のオクラをおいしく食べるためには、丁寧な下処理を行い、正しく保存することが大切です。新鮮なオクラが手に入った際は、ぜひ生で食べてみてくださいね。
【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)