
カキフライのカロリーや糖質は?含まれる栄養成分などもご紹介
作成日: 2022/11/25
カキ料理といえば、カキフライを真っ先に思い浮かべるという方も多いでしょう。一口サイズで食べやすく、ついたくさん食べ過ぎてしまいそうなカキフライ。しかし揚げ物ということもありカロリーが気になりますよね。
この記事ではカキフライのカロリーや糖質、含まれている栄養成分などをまとめてご紹介します。
カキフライのカロリーと糖質
カキフライは油を多く使用する料理です。
そのため、脂質が多くカロリーも高いというイメージがあるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか。
まずは、カキフライのカロリーに加え、糖質についても見てみましょう。
カキフライ1個分のカロリーと糖質
カキフライを1個30gとした場合の、カロリーおよび糖質は以下のようになります。
<カキフライ(1個30g)当たりの糖質・カロリー>
・カロリー:59kcal
・糖質:9.9g
この数値だけではカキフライのカロリー・糖質が多いのか少ないのか、あまりピンと来ないかもしれません。そこで生カキのカロリーや糖質と比較してみましょう。1個20gとした場合の、1個当たりの生カキのカロリーと糖質は以下のとおりです。
<生カキ1個(20g)当たりの糖質・カロリー>
・カロリー:12kcal
・糖質:4.9g
カキフライと生カキを比較してみると、カキフライのカロリーは生カキの約5倍、糖質は約2倍となることが分かります。一般的なカキフライは、生カキにパン粉や小麦粉・卵から作る衣をつけて油で揚げます。つまり、衣の材料と油の分がプラスになるため、生カキよりもカロリー・糖質は高くなるのです。
カキフライ1人前のカロリーと糖質
カキフライ4個を1人前とした場合のカロリーと糖質は以下のとおりです。
・カロリー:235kcal
・糖質:39.5g
外食の場合、1人前の量はお店によって異なるため、目安として理解しておくとよいでしょう。
カキフライの栄養成分
次に、カキフライを食べることで摂取できる栄養成分を見ていきましょう。
カキフライから摂取できるのは、主材料であるカキのほか衣となるパン粉・小麦粉・卵および衣に吸収された油に含まれている栄養成分です。
カルシウム
カキフライにはカルシウムが含まれています。
<カキフライ100g当たり>
・カルシウム:67mg
カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルです。各種ミネラルの中で最も多く存在し、骨や歯を形成します。体重の1~2%を占め、その99%は骨及び歯に存在し、残りの約1%は血液や組織液、細胞に含まれています。
体にとって重要な働きを担うカルシウムについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
鉄
カキフライには鉄が含まれています。
<カキフライ100g当たり>
・鉄:1.8mg
鉄の体内での働きや豊富に含まれる食品について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
亜鉛
カキフライには亜鉛が含まれています。
<カキフライ100g当たり>
・亜鉛:12.0mg
亜鉛はミネラルに分類されており、体内では合成されません。からだの調子をととのえるために必要で、微量ミネラルの中では鉄の次に多い栄養素です。全身の細胞に存在していて、細菌やウイルスが侵入すると免疫システムによって防御しています。
妊娠中、乳児期および小児期の体は、十分な成長や発達のために亜鉛が必要です。また、亜鉛は創傷治癒にも効果があり、適正な味覚や臭覚にも関わっています。
ビタミンB12
カキフライにはビタミンB12が含まれています。
<カキフライ100g当たり>
・ビタミンB12:30.0μg
ビタミンB12は、水溶性のビタミンの一種でたんぱく質の合成やアミノ酸の代謝に関わる栄養素です。また、正常な赤血球の生成に欠かせない栄養素です。
タウリン
カキフライにはタウリンという成分も含まれています。
タウリンは、たんぱく質が分解される過程で出来るアミノ酸に似た物質で、貝類やイカ・タコといった軟体動物に多く含まれています。
人の体にも体重の0.1%のタウリンがあるといわれており、心臓・肺・肝臓・脳・骨髄などのさまざまな臓器や組織に広く存在しておりコレステロールの減少、心臓や肝臓の機能を高める、視力の回復、インスリン分泌促進、高血圧の予防など、さまざまな効果があると言われています。
人間の体内でも作り出すことができますが、必要量には足りないため、食品から取り入れる必要があります。
脂質
生カキおよびカキフライに含まれる脂質は以下のとおりです。
<カキフライ100g当たり>
・脂質:11.1g
<生カキ100g当たり>
・脂質:2.2g
カキフライは油で揚げているため、生カキよりも多くの脂質が含まれているということになりますね。
カキフライのカロリーは生カキの約5倍
1個30gのカキフライと1個20gの生カキを比較すると、生カキよりもカキフライのほうがカロリーで約5倍、糖質で約2倍上回ります。これは、カキフライに付ける衣や揚げ油に由来するものです。
カルシウムや鉄、亜鉛、タウリンなどさまざまな栄養成分が摂取できるカキフライですが、食べ過ぎに注意しつつ味わってくださいね。
【参考】
厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』「亜鉛」
厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』 ビタミン B12
魚食普及推進センター 「お魚便利帳」
厚生労働省e-ヘルスネット「タウリン」
農林水産省「タウリンとはどのような栄養素ですか。また、体によいとのことですが、働きを教えてください。」(2022/11/25)
【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)