すき焼きの具材は何を入れる?定番から変わり種まで紹介
作成日: 2022/11/28
好きな料理ランキングに上がることが多いすき焼き。親戚が集まったとき、お祝い事があったときなどに、みんなで鍋をつついたという経験がある人も多いはず。
そこで今回は、定番から変わり種まで、すき焼きにおすすめの具材をご紹介していきます。おいしい割り下の作り方やアレンジレシピも解説しますので、ぜひ作ってみてくださいね。
すき焼きの作り方
すき焼きは、お肉と野菜を砂糖、醤油などで煮込む鍋料理ですが、関東と関西では調理方法が異なります。地域や家庭によって色々な違いがありますが、関東風と関西風レシピや簡単な割り下の作り方を紹介します。
関東風
関東風のすき焼きは、しょう油・だし汁・みりん・砂糖などを混ぜて割り下を作り、お肉や野菜などの具材を煮込みます。
関東風すき焼き
しょうゆや砂糖、みりんなどを合わせた割り下を使った、関東風のすき焼きのレシピです。肉や野菜に甘辛い煮汁が染み込んでたまらないおいしさです。溶き卵に絡めて食べると絶品ですよ。
関西風
関西風のすき焼きは、牛脂をなじませた鉄鍋で牛肉を焼き、砂糖や醤油などで味付けします。そこに白菜やねぎなどの野菜を加えて楽しみます。関東風と違う点は、割り下を使わないこと。煮詰まったら酒や水を加えて味を調整します。
関西はすき焼き発祥の地といわれており、もともと農具の鋤(すき)を鉄板代わりにして魚や貝を食べていたことから、「鋤焼(スキヤキ)」と呼ばれるようになりました。
関西風すき焼き
お鍋で牛肉を焼き、直接調味料を足していく関西風のすき焼きです。ガツンとした牛肉のおいしさが感じられます。白菜やねぎ、たまねぎなど水分の多い野菜を加えるのがポイントです。
割り下の作り方
関東風のすき焼きを作る場合は、あらかじめ調味料を合わせて割り下を用意しておきましょう。ここでは、割り下の作り方をご紹介します。
すき焼きのタレ
市販の割り下を使うのもいいですが、家にある材料で簡単に作ることもできます。使う量に合わせて用意できるので、余らせる心配もありません。割り下が具材に馴染んであとを引くおいしさです。
【定番】すき焼きの具材
ここからは、すき焼きに入れる定番の具材をご紹介します。
牛もも肉
牛もも肉は牛肉の部位で最も脂が少なく、さっぱりした味わいです。赤身のうま味をストレートに楽しめるのが特徴で、甘辛い割り下と相性抜群。霜降りが苦手な方やカロリーが気になる方におすすめです。
ただし、脂肪が少ない分、加熱しすぎると固くなってしまうので注意が必要です。
焼き豆腐
焼き豆腐は普通の豆腐より崩れにくいので、じっくり煮込んで味を染み込ませましょう。焼き豆腐から水が出るので、キッチンペーパーで水分をふき取ってから加えるのがおすすめです。
しらたき・くずきり
しらたき・くずきりは、肉や野菜から出たうま味を吸ってくれるすき焼きには欠かせない具材です。
生のくずきりは洗ってそのまま、乾燥しているものを使う場合はゆでてから、すき焼きに加えましょう。しらたきは、臭みを取るために下茹でをしてから、食べやすい大きさにカットして加えます。
ねぎ
甘みのあるねぎは、すき焼きの定番食材です。じっくり煮込むことでとろっとやわらかくなり、牛肉の味を引き立ててくれます。しっかり火を通すために、最初から加えて煮込むようにしましょう。
玉ねぎ
玉ねぎは関西風のすき焼きに使われることが多いです。たまねぎは煮込むほどに甘みが増し、味に深みがでます。薄切りにしてサッと火を通し、食感を残して楽しんだり、あえて厚めに切ってとろとろになるまで煮込んだり、異なる味わいを楽しめます。
麩
麩は関西風のすき焼きによく使われています。すき焼きには長時間煮込んでも形が崩れにくい「焼き麩」「揚げ麩」がおすすめ。麩がすき焼きのうま味を吸って、口に入れるとジュワっと広がります。
麩はあらかじめぬるま湯で戻して、手で軽く水をしぼってから加えましょう。
白菜
鍋の具材として定番の白菜も、すき焼きによく合います。特に関西風のすき焼きは、野菜の水分で味を調整するので白菜は欠かせない具材です。うま味がたっぷりの煮汁が染み込んだ白菜は、とろとろの食感でたまらないおいしさです。
春菊
春菊のほろ苦い味わいは、甘辛いすき焼きの中でいいアクセントになります。また、緑が加わることで、彩りもよくなります。春菊は火が通りやすく黒くなってしまうため、一番最後に入れるようにしましょう。
しいたけ
しいたけは飾り切りをして加えることで、見た目が華やかになります。しいたけからうま味が出るだけでなく、牛肉のうま味を肉厚のしいたけが吸い込み、ぷりぷりした食感が楽しめます。
えのき
淡泊な味わいでシャキシャキとした独特な歯ごたえがあるえのきは、すき焼きに欠かせない具材です。石突を切り落として食べやすい大きさに裂き、野菜と同じタイミングで加えましょう。
【変わり種】すき焼きの具材
一般的にすき焼きには入れない食べ物の中にも、意外と合うものがあります。意外とハマるかもしれないので、ぜひ試してみてください。
肉
すき焼きと言えば牛肉が一般的ですが、豚肉や鶏肉を使う地域もあるのをご存知でしょうか。北海道では豚肉を使ったすき焼きがよく食べられています。豚肉を使うと材料費が安く済むだけでなく、噛めば噛むほどの豚の甘みが感じられ、牛肉とはまた違った味わいが楽しめます。
関東ではあまりなじみのない鶏すき焼きは関西でよく食べられていて、鶏肉の上品なうま味と野菜の甘みが感じられます。
牛肉の部位別の特徴やおいしい食べ方は以下の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
すき焼きに使うお肉の種類と調理のコツを解説!
野菜・他
お肉以外にも、すき焼きと意外に合う変わり種の具材があります。
厚揚げ
厚揚げは焼き豆腐とはまた違った食感が楽しめます。厚揚げは、しっかりと加熱しても形がくずれにくく味も染み込みやすいため、煮ものや鍋ものなどにぴったり。牛肉や野菜のうま味を吸って、絶品の具材になります。また、すき焼きに厚揚げを入れるとコクやうま味も増します。
なす
なすをすき焼きに加えると、肉のうま味やおいしい出汁をしっかりと吸って、とろっとジューシーな食感に。食べやすい大きさに切って他の野菜と同じように煮込みましょう。ただし、なすは煮崩れしやすいので、加えたあとはあまり触らないようにするのがおすすめです。
トマト
火を通すことでトマトのうま味が溶け出し、甘辛いすき焼きとよく合います。トマトを入れたすき焼きは、さっぱりしていて夏にぴったりです。
トマトすき焼き
トマトとクレソンを使った、彩り鮮やかなすき焼きです。トマトを加えることで爽やかな味わいに。トマトの酸味と牛肉のうま味、クレソンのピリッとした辛味と苦味が絶妙なバランスです。
レタス
レタスはサッと火を通すことで、しんなり食感とシャキッと食感を同時に楽しめます。甘辛いすき焼きがさっぱり食べられますよ。レタスを入れたすき焼きは夏にぴったりです。
レタスのすき焼き
レタスとトマトを加えたカラフルなすき焼きです。レタスのシャキッとした食感とトマトの酸味がたまらないおいしさ。意外な組み合わせですが、どちらもすき焼きとよく合うのでぜひ試してみてください。
キャベツ
キャベツを煮込むと味が染み込み、甘みも増しておいしくいただけます。キャベツの緑色は色味が地味になりがちなすき焼きを鮮やかにしてくれます。また、白菜ほど水分が出てこないので、味が薄まりにくいのもうれしいところです。
牛肉とキャベツのすき焼き風
白菜の代わりにキャベツを使ったすき焼き風の煮物です。くたっとして甘くなったキャベツと牛肉のうま味が相性抜群。すき焼きよりも簡単に作れて、ごはんにもよく合います。
小松菜
茎がしっかりした小松菜は、シャキッとした食感を楽しめます。春菊と比べて苦味が少ないため、苦いものが苦手な方にもおすすめ。濃い緑が彩りのアクセントにもなります。
大根おろし
甘辛いすき焼きに大根おろしを加えることで、さっぱりとアレンジもできます。
みぞれすき焼き
すき焼きの上に大根おろしをたっぷりのせることで、あっさりとした味わいに。味の濃いすき焼きと大根おろしが絶妙にマッチしておいしく食べられます。割り下が薄まらないように軽く水気を切るのがポイントです。
シメの具材
すき焼きのシメは定番のうどんからごはんまでアレンジ豊富。シメについては以下の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
すき焼きの締めはどんな食べ方がある?雑炊の作り方もご紹介
いろいろな具材を入れてすき焼きを楽しもう
すき焼きは関東風と関西風で作り方や入れる具材が異なります。具材は牛肉、ねぎなどの定番からレタス、トマトといった変わり種まで幅広く、組み合わせも無限大です。今回ご紹介したレシピや具材を参考に、ご家庭でおいしいすき焼きを作ってみてくださいね。