DELISH KITCHEN

チルド室での保存に適した食材と適さない食材とは?冷蔵室・野菜室との違いも徹底解説

作成日: 2023/03/29

更新日: 2024/09/04

冷蔵庫は野菜室や冷凍室、チルド室など、さまざまな部屋に分かれています。普段何気なく冷蔵庫を使っているかもしれませんが、食材の鮮度を保つためにはそれぞれに適した場所で保管することが大切です。

とはいえ、野菜室や冷凍室ならまだしも、チルド室は何を保存するのに適しているのか、わかっていない方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、チルド室で保存するのに適した食材と、適さない食材についてご紹介します。

また、よく間違いやすいチルド室と野菜室の違いについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

※こちらの記事でご紹介する内容は、アルコールを含む飲料に触れています。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

目次

  1. 冷蔵室・チルド室・野菜室の違い
    1. 冷蔵室
    2. チルド室
    3. 野菜室
  2. チルド室には何を入れれば良い?
    1. チルド室で保存に適切な食材
      1. お肉・魚介類

      2. 発酵食品(お味噌・チーズ・キムチなど)

      3. 加工食品(ハム・ベーコン・練り物など)

      4. その他

    2. チルド室での保存に適さない食材
      1. 卵・お豆腐・こんにゃく

      2. マーガリン

      3. ビール

  3. DELISH KITCHENの関連記事はこちら
  4. チルド室を上手に活用しよう!

冷蔵室・チルド室・野菜室の違い

まずは、冷蔵室・チルド室・野菜室がどう違うのかについて解説していきます。

冷蔵室

冷蔵庫の中で最も広いスペースを確保されているのが、冷蔵室です。冷蔵室の温度は、約2~6℃ほどでおかずの作り置きや卵、飲み物を保管しておくのに向いています。

また、冷気は下の方に溜まりやすい性質があるので、冷蔵室内の上部と下部では若干温度が異なるのが特徴です。そのため、毎日使うものや早く食べきりたいものは下部に、長期保存できる未開封の瓶や缶詰類は上部に入れるようにしましょう。

チルド室

チルド室とは温度約0~3℃ほどの、食材が凍る寸前の温度を保っている部屋のことです。冷蔵室より温度が低いのが特徴で、長持ちさせたい野菜や、加工食品の保存に適しています。

冷蔵庫を開けた際に外気に触れず、温度が下がりにくい構造になっているのが一般的です。

野菜室

野菜室は名前の通り、野菜の保存に適した密閉構造になっている部屋のことを指します。野菜室の温度は約3~8℃と、冷蔵庫よりも少し高く設定されているのが特徴です。

野菜の乾燥が進みにくいよう、湿度が高く保たれています。ただし、すべての野菜が野菜室に適するわけではないので注意しましょう。

チルド室には何を入れれば良い?

では、具体的にチルド室にはどのような食材を入れればいいのでしょうか。

チルド室で保存に適切な食材

ここからは、チルド室での保存に適した食材を紹介していきます。

お肉・魚介類

鮮度が落ちやすい肉類や刺身、魚介類は冷蔵庫よりチルド室で保管するのがおすすめです。保存する際はラップで食材を密閉することで、鮮度が落ちにくくなります。

発酵食品(お味噌・チーズ・キムチなど)

キムチや味噌、チーズなどの発酵食品は保存している間に発酵が進み、味や風味が変化してしまう食材です。チルド室で保存することで、発酵の進みを遅らせ、味をキープすることができます。

加工食品(ハム・ベーコン・練り物など)

ハムやベーコンなどの加工肉や、ちくわやかまぼこなどの練り物もチルド室での保存がおすすめです。ハムやベーコンは肉、ちくわやかまぼこなどの練り物は魚から作られています。そのため、鮮度が落ちやすく、痛みやすいので、チルド室で保存するようにしましょう。

その他

チルド室は食材を保存するだけでなく、冷凍した食材を解凍するのにも利用できます。特に、肉類はチルド室の低い温度でゆっくりと解凍することで、ドリップなど旨味がでにくくなるのが魅力です。

チルド室での保存に適さない食材

鮮度を保ち、食材を美味しく保ってくれるチルド室ですが、すべての食材がチルド室での保存に適しているわけではありません。ここからはチルド室での保存に適さない食材についてご紹介します。

卵・お豆腐・こんにゃく

卵やお豆腐、こんにゃくは水分が多いため、チルド室で保存すると凍ってしまいます。凍ってしまうと水分が抜けて、シワシワになったりスポンジ状になったりしてしまうため、なるべく冷蔵室で保存するようにしましょう。

マーガリン

マーガリンは水分が多い加工食材のため、チルド室で保存すると凍ってしまいます。チルド室での保存は避け、冷蔵室で保管するのがおすすめです。

ビール

キンキンに冷やして飲むと美味しいビールですが、チルド室で保存することは推奨されていないので注意が必要です。一部分でも凍ってしまうと風味や味が落ち、泡立ちも悪くなってしまう可能性があります。

とくにノンアルコールビールはアルコールが入っていないので、より凍りやすいのが特徴です。チルド室はもちろん、冷凍室での保存は避け、冷蔵室で保存するようにしましょう。

DELISH KITCHENの関連記事はこちら

ここからは、食材の保存方法に関するDELISH KITCHENの記事をご紹介します。

肉類の保存方法についてご紹介している記事です。こちらの記事でご紹介している方法と、チルド室を上手に組み合わせてみてください。

野菜を冷凍保存する方法についてご紹介している記事です。使い切れない野菜は冷凍保存することで、無駄なく使い切れますよ。

チルド室を上手に活用しよう!

チルド室は上手に活用することで、食材の鮮度をより保ち、美味しさをキープしてくれます。ただし、チルド室での保存に向いていない食材もあるため、それぞれの食材に適した場所で保存するようにしましょう。

このページの情報をLINEでシェアできます。
このページの情報をTwitterでシェアできます。
このページの情報をFacebookでシェアできます。
このページの情報をPinterestでシェアできます。