DELISH KITCHEN

肉の冷凍保存のやり方は?期限はいつまで?

作成日: 2022/09/30

いまや家庭でも主流になった肉の冷凍保存。冷蔵よりも長期間保存できますが、みなさんいつまでに消費していますか?3ヶ月、半年、1年と様々な声がありますが、実際はいつまで食べられるのでしょうか。この記事では冷凍した肉の期限の目安と、保存方法・解凍方法のポイントをご紹介します。

目次

  1. 消費期限と賞味期限
  2. 肉の保存期間の目安
  3. 肉の冷凍保存方法
    1. ひき肉の保存方法
    2. 鶏肉の保存方法
      1. 鶏もも肉の冷凍保存方法

      2. 鶏むね肉の冷凍保存方法

      3. 鶏ささみ肉の冷凍保存方法

    3. 豚肉の保存方法
      1. 豚こま切れ肉の冷凍保存方法

      2. 豚ロース肉の冷凍保存方法

    4. 牛肉の保存方法
  4. 冷凍保存のポイント
    1. 新鮮なうちに冷凍
    2. トレイに入れたまま冷凍しない
    3. 肉は平らにして空気が入らないよう密封
    4. 急速冷凍が望ましい
    5. 使用する保存袋やラップに注意
    6. 下味をつけて保存するのもおすすめ
  5. 冷凍肉の解凍方法
    1. 冷蔵庫で自然解凍
    2. 流水解凍
    3. レンジ解凍
    4. 常温解凍は避ける
  6. 「冷凍焼け」の見分け方
  7. 再冷凍はNG
  8. 冷凍保存を上手に活用しよう

消費期限と賞味期限

まず期限の表示には2種類あり、市販されている加工食品には美味しく食べることができる期限である「賞味期限」、期限を過ぎたら食べない方がいい「消費期限」のどちらかが記されています。

市販されている生の肉には、一般的に消費期限が記されていますが、これは冷蔵庫で保存した場合の期限です。冷凍するとさらに長く保存することができます。ただし適切な方法で保管することが大切です。

肉の保存期間の目安

冷凍すれば1年でも2年でも大丈夫と思う人もいるかもしれませんが、美味しく食べられる保存期間の目安はもっと短いです。

冷凍した鶏肉、豚肉、牛肉の保存期間の目安は1ヶ月、鶏ささみは水分が多くて少し傷みやすいため3週間~1ヶ月、空気に触れる部分が多いひき肉の保存期間の目安は2〜3週間となります。

長く冷凍すると肉の酸化や乾燥の原因にもなるため、冷凍とはいえなるべく早く使い切ることが重要です。

肉の冷凍保存方法

肉の冷凍は、ただ冷凍庫に入れればいいわけではありません。お肉の種類によってもポイントが違うのでぜひ参考にしてください。

ひき肉の保存方法

ひき肉は空気に触れやすいため傷みやすいことが特徴です。
こちらのリンクでは動画付きで詳しくご紹介しています。

鶏肉の保存方法

鶏肉の場合は水分をしっかり取り除くことがポイントです。
リンクでは動画付きでより詳しく説明しているのでチェックしてくださいね。

鶏もも肉の冷凍保存方法

からあげや煮物など、活躍の幅が広い鶏もも肉。切ってから冷凍すると調理の時に便利ですね。

鶏むね肉の冷凍保存方法

安くてお財布の味方になる鶏むね肉、冷凍保存の方法を知っていれば心置きなくまとめ買いすることができます。

鶏ささみ肉の冷凍保存方法

ささみ肉は水分が多いので冷凍の際には注意が必要です。
ゆでて保存する方法もありますが、今回は調理の幅が広がるように生での保存方法を紹介しています。

また、ささみは筋を取り除いてから冷凍すると解凍したときに便利ですよ。
筋の取り方はこちらで解説しています。

豚肉の保存方法

調理が簡単な豚肉はついつい買いすぎてしまいますよね。
リンクの動画もチェックしながら冷凍保存をマスターしていきましょう。

豚こま切れ肉の冷凍保存方法

豚こま肉は薄く平らにすることがポイントです。

豚ロース肉の冷凍保存方法

豚ロース肉は1枚1枚包むと酸化を防ぐことができます。
薄切りの場合は使いやすい分量ごとにまとめると便利ですよ。

牛肉の保存方法

牛肉は切り方で保存方法が異なります。
特にブロック肉やステーキ肉はアルミホイルで包むひと手間が重要です。

冷凍保存のポイント

冷凍保存は包み方だけでなく、冷凍のタイミングや冷凍庫での置き方も保存期間に関わります。

新鮮なうちに冷凍

新鮮なうちに冷凍すれば、新鮮な状態で保存することができます。消費期限がギリギリに使い切れずに冷凍する人が多いと思いますが、購入した時点で冷凍する分を分けることがオススメです。

トレイに入れたまま冷凍しない

購入時のトレイにのせたまま冷凍するとラップとの間に空気が入り、酸化の原因になってしまいます。
また、トレイは冷凍時に冷気を通しづらく、冷凍に時間がかかって肉の状態が悪くなります。購入時に肉の下に敷かれている吸水シートも取り除いて冷凍しましょう。

肉は平らにして空気が入らないよう密封

ラップや保存袋と肉の間に空気をなるべく含まないようになるべく密封することが重要です。肉は水分を取ってから、薄くなるべく平らにすると早く冷凍でききます。

また1回分ずつ小分けにし、空気が入らないようにぴったりとラップで包むと解凍時に便利です。冷凍用保存袋に入れて袋の口を閉じ、冷凍室で保存しましょう。なるべく空気を抜いて密封することで酸化を防ぎます。

急速冷凍が望ましい

冷凍庫に急冷機能がある場合は利用しましょう。熱伝導率の高い金属製のトレイに乗せて冷凍すると早く冷凍しやすくオススメです。

使用する保存袋やラップに注意

使用するラップや保存袋の耐冷温度と耐熱温度には必ず確認しましょう。冷凍庫の温度と、解凍時の温度も気を付けてくださいね。
いつ冷凍したかわかるように、保存袋などに書き込んでおくと安心です。

下味をつけて保存するのもおすすめ

下味をつけると解凍時に時短になります。
さらに味が染み込んで美味しくなるといったメリットもあります。

冷凍肉の解凍方法

冷凍した肉をどのように解凍するかによってその後の料理の味にも影響します。
衛生的にも解凍方法を間違えると雑菌が増えやすい原因にもなるため、正しい解凍方法で解凍するようにしましょう。

冷蔵庫で自然解凍

解凍の際はドリップ(解凍時に肉の内部から分離して出る液体)が出るので受け皿やバットにのせましょう。冷蔵庫またはチルド室で解凍する場合、解凍まで5.6時間はかかるので早めに冷凍庫から出しておくことがポイントです。

流水解凍

肉が入った保存袋をボウルなどに入れ、流水に当てながら解凍します。
冷凍肉を切るときには、中心は凍っているが周囲は溶けている半解凍の状態で解凍を止めると、包丁が入りやすいので作業しやすいです。

レンジ解凍

急ぎの場合はレンジの解凍機能も活用できます。しかし電子レンジは加熱ムラが起きやすいので、少しずつ加熱して様子を見ましょう。
流水解凍と同じく、こちらの方法でも半解凍で止めると肉が切りやすいです。

常温解凍は避ける

冷蔵庫ではなく常温での解凍は菌が繁殖しやすく、傷みやすいので避けましょう。

「冷凍焼け」の見分け方

肉の色がくすんだ暗い色に変わって、表面が乾燥していると冷凍焼けの可能性があります。食材を長い間冷凍したり、密封できていなかったり、一度解凍したものを再冷凍することなどでも起こる現象です。

食べられないことはないですが、味は落ちています。

再冷凍はNG

一度解凍したものを再冷凍することは衛生的に問題があるので控えましょう。
最初から使う分に分けて包むか、冷凍したまま折って使えるように箸などで折り目をつけておくと良いです。

肉を購入した時点で生でも「解凍肉」と書かれている場合は、冷凍はできません。

冷凍保存を上手に活用しよう

肉の冷凍保存、解凍のポイントを解説しました。ポイントを抑える事でより良い状態で長く保存することができます。冷凍保存を上手に活用して、長くお肉を楽しみましょう!

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