マリトッツォとは?発祥や名前の由来・簡単に作れるおすすめレシピもご紹介
作成日: 2023/05/25
2021年に日本で大ブームを巻き起こした「マリトッツォ」。ふわふわのパンとなめらかな生クリーム、かわいいビジュアルに虜になった人も多いはず。そんなマリトッツォですが、どこで生まれたスイーツなのか、なぜ日本で爆発的に売れたのかを知らない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、マリトッツォの発祥や名前の由来、日本で人気になった理由などについて解説します。最後にはおすすめレシピも紹介しますので、ぜひ作ってみてくださいね。
話題のスイーツ「マリトッツォ」とは?
マリトッツォは、丸く柔らかいブリオッシュのようなパンに切り込みを入れて、たっぷりの生クリームを挟んだスイーツです。
一般的には生クリームを使用しますが、日本でのブームをきっかけに、抹茶やあんこを使った和風のフレーバーや、チョコレートやナッツを使ったフレーバーなどのアレンジも生まれています。
ブリオッシュについては、下記の記事で詳しく紹介しています。合わせてご覧ください。
マリトッツォの発祥はイタリア
マリトッツォはイタリアの首都ローマが発祥とされ、現在はローマを中心にイタリア全土で親しまれています。マリトッツォの始まりは古代ローマ帝国時代にまで遡ります。
当時は、はちみつで甘みをつけたパンにレーズンなどのドライフルーツを入れたものが食べられていました。キリスト教では「クアレージマ」と呼ばれるイースター前の40日は肉を控えて粗食にする期間があります。
その期間にマリトッツォがよく食べられていたことから、イタリア全土に広まりました。現在でも中部イタリア・マルケ州では、生クリームなしの昔ながらのマリトッツォが食べられています。
マリトッツォが現代の形になったのは、1900年代以降だといわれています。ローマの絵画や詩に登場することもあり、イタリアの小説家にも“白く美しいマリトッツォ”と詠われていました。
マリトッツォの名前の由来
マリトッツォという名前の由来は諸説ありますが、イタリア語で夫を意味する「マリート(Marito)」からきているというのが有力です。
また、かつて男性がマリトッツォの中に婚約指輪を入れてプロポーズをする風習があったことから、マリートの俗称としてマリトッツォという名前が生まれたという説もあります。
日本でマリトッツォが人気となった理由
日本のマリトッツォブームのきっかけとなったのは、福岡県のパン屋「アマムダコタン」。2020年4月頃からマリトッツォの販売を開始し、インスタグラムで発信したところ、写真映えする見た目から瞬く間に拡散され大人気商品となりました。
インパクトが大きいビジュアルがSNSで話題となったことから、雑誌やTVでも取り上げられるようになり、マリトッツォはトレンド商品となったのです。
2021年頃からは、さまざまなコンビ二やカフェでも並びはじめ、全国的なブームへと広がりました。
本場イタリアのマリトッツォと日本のマリトッツォとの違い
続いては、イタリアと日本のマリトッツォの違いについて解説します。
イタリアのマリトッツォ
イタリアのマリトッツォは、バルやカフェで食べるのが一般的で、お客さんが注文してから生クリームをはさむスタイルも多く見られます。
さっぱりとした軽い生クリームが入っているのが特徴で、ブリオッシュだけでなく、コッペパンや生地を編み込んだ形のパンで作ることもあります。
松の実やレーズン、砂糖漬けにしたドライフルーツなどが入っているものや、生ハムやサラダなどおかず系の具材を挟むものなどバリエーションはさまざまです。
日本のマリトッツォ
日本のマリトッツォは、冷蔵保存された状態でスーパーやコンビニなどでも売られている
のが一般的です。
カットされた新鮮なフルーツなどを挟み、可愛らしくデコレーションされたアレンジマリトッツォも人気で、本場イタリアよりも華やかなものが親しまれています。
お家でも簡単に作れる!DELISH KITCHENのレシピをご紹介
ここからは、ご家庭で簡単に作れるマリトッツォのレシピをご紹介します。
マリトッツォ
ロールパンを使ったお手軽マリトッツォ。パンを半分に切ってクリームを挟むだけなのであっという間にできあがり。生クリームのコクとマーマレードのフレッシュな甘酸っぱさと、ほろ苦さがよく合う。手作りマリトッツォで贅沢なおやつタイムを楽しんでみてくださいね。
いちごのマリトッツォ
いちごの甘酸っぱさがたまらない「いちごのマリトッツォ」。いちごの赤とピスタチオの緑で色合いがきれいで、お皿に盛れば写真映えすること間違いなしです。スーパーで手軽に変えるロールパンを使っているので手軽に作れますよ。
クッキークリームマリトッツォ
生クリームのなめらかさとクッキーのザクザクした食感がたまらないおいしさ。ココア風味のクッキーは、クリームの甘さと絶妙なバランスで、コーヒーや紅茶とよくあいます。見た目もインパクトがあってかわいいですよ。
チョコレートマリトッツォ
ロールパンにチョコクリームをはさんだ「チョコレートマリトッツォ」。生クリームにもトッピングにもチョコレートを使うことで、濃厚な風味が味わえます。純ココアのほろ苦さとラズベリージャムの甘酸っぱさがアクセントになっています。
マリトッツォはイタリア発祥のスイーツだった
2021年に大ブームを巻き起こしたマリトッツォは、イタリアの首都ローマが発祥のスイーツです。もともと、はちみつやレーズンを加えた甘いパンだったのが、時代とともに現在の形に変化していきました。日本ではカフェやコンビニ、パン屋さんなどで購入できます。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひご家庭でも作ってみてくださいね。