中華料理と中国料理の違いは?種類についても解説!
作成日: 2020/07/07
「中華料理」という言葉をよく耳にしますが、「中国料理」との違いを知っていますか。どちらも同じものだと思っている人は多いかもしれませんね。はっきりとした線引きは難しいのですが、実は両者は違うものだと考えられています。
こちらの記事では、中華料理と中国料理の違いや、中国料理の種類、代表的な中華料理などについて見ていきましょう。
「中華料理」と「中国料理」の違いは?
「中華料理」とは日本人に合うようにアレンジされた中国風料理のことを指します。焼き餃子や天津飯、ラーメンなどは日本発祥の食べ物だとされ、これらは中華料理と呼ばれています。中国では、中華料理という言葉は使われません。
一方の「中国料理」とは、中国で食べられている本格的な料理を指します。日本でも、「中国料理」と看板を出しているお店では本格的な料理を食べられるところが多く、中華料理に比べて値段も高くなる傾向にあります。ただし、中国では四川や広東などの地域ごとに料理を分類しているのが特徴です。
中国語で「菜」は「おかず」という意味があり、料理の総称を「中国菜」とも呼びます。
中国料理の種類について解説
ここでは、代表的な中国料理の種類について見ていきましょう。まずご紹介するのは「中国四大料理(四大地方菜)」です。
さらに、中国四大料理に浙江(セッコウ)、安徽(アンキ)、湖南(コナン)、福建(フッケン)の4つの地域の料理を加え、「中国八大料理(八大地方菜)」と呼ばれています。
山東(サントン)料理
山東料理の特徴は味が濃く、塩味が強い料理が多いことです。中国の北に位置する山東省では、新鮮な海の幸や山の幸を豊富に使った色鮮やかで繊細な料理が多いことでも知られています。かつては、宮廷料理としても食べられていた歴史ある料理です。主なものに、水餃子や北京ダックなどがあります。
四川(シセン)料理
麻婆豆腐や火鍋、乾焼蝦仁(エビチリ)など辛い料理で有名な四川料理。辛いイメージがある四川料理ですが、実は辛いものは全体の3分の1程度といわれています。
広東(カントン)料理
「食は広州にあり」といわれるように、豊かな食材がある広東。米や魚介類を使った料理が多く、日本人の口にも合うものが多いようです。また、中国料理で有名な「飲茶」も広東料理の一つです。代表的な料理にチャーシューや牡蠣油を使った炒め物などがあります。
江蘇(コウソ)料理
江蘇料理は甘みが強いのが特徴で、上海料理も江蘇料理に分類されます。羊肉や豚肉、魚介類を使った料理が多く、東坡肉(トンポーロー)や八宝菜などが有名です。
代表的な中華料理とは?
担々麺
もともとは、天秤棒で材料を担いで売り歩いていた屋台の麺として広まった担々麺。「担ぎ売りの麺」から担々麺という名前が付けられたといいます。このような販売スタイルだったため、スープがほとんどない汁なし担々麺が元祖だったようです。辛味のある肉味噌がのった食べ応えのある麺料理です。
麻婆豆腐
ひき肉と豆腐で作る麻婆豆腐は、大人も子どもも大好きな料理でしょう。本場の麻婆豆腐はとても辛いのが特徴ですが、日本では日本人向けにアレンジされたマイルドなものが食べられます。
餃子
本場中国では水餃子が一般的ですが、日本で餃子といえば焼き餃子をイメージする人が多いのではないでしょうか。ラーメン専門などでは定番のメニューとして多くの人に愛されています。
ラーメン
いまや世界中に広まっているラーメン。お店によっては「中華麺」「支那そば」などと呼ぶところもありますが、実は日本で生まれた料理といわれています。
家庭でも日本人好みの中華料理を作ろう!
今は日本でも本格的な中国料理が食べられるお店が多く見られ、本格的な中国食材も手に入りやすくなりました。一方、ラーメンや餃子など、庶民的な味が楽しめる中華料理も多くの日本人に愛されています。
家庭でも簡単に作れる中華料理はたくさんあるので、ぜひ中華食材や調味料を手に入れて挑戦してみてはいかがでしょうか。