デリッシュキッチン

甜麺醤(テンメンジャン)の性質とは?代用アイデアもご紹介!

作成日: 2020/07/13

更新日: 2025/04/22

中華料理には頻繁に登場する調味料、甜麺醤。良く聞く名前ですが、どのようなものかご存知でしょうか。料理をするにあたって、調味料の味や性質などを知っておくことも大事なことです。
この記事では、甜麺醤について詳しく解説し、ない場合の代用法もご紹介します。記事後半でご紹介する、甜麺醤を使ったデリッシュキッチンのおすすめレシピも要チェック!

目次

  1. 甜麺醤とは
  2. 豆板醤やコチュジャンとの違いは?
    1. 豆板醤
    2. コチュジャン
  3. 甜麺醤がない場合に!おすすめ代用品
    1. 味噌で代用
    2. 甘口赤味噌で代用
    3. 辛口赤味噌、八丁味噌で代用
    4. オイスターソースを使った代用法
  4. 甜麺醤を使ったデリッシュキッチンのレシピ
    1. 食欲そそる!なすとひき肉の旨辛みそ丼
    2. パクパク食べれる!基本の回鍋肉
    3. シャキシャキ甘辛!もやしの担々麺風
  5. 甜麺醤を活用してみよう!

甜麺醤とは

甜麺醤とは、主に中華料理で使う、赤黒っぽい色をした甘い味噌のことです。
「甜」は甘い、「麺」は小麦粉、「醤」は味噌という意味がそれぞれに込められています。通常、日本で味噌というと大豆から作ることが多いですが、甜麺醤の主な原材料は、その名が示す通り小麦粉です。そのため、本来は小麦粉と塩に麹を加えて発酵させたものを、甜麺醤と呼びます。
ただし、日本では小麦粉ではなく、大豆を原料としている場合もあります。

甜麺醤は名前のイメージから、何となく辛い調味料だと思う人もいるかもしれませんが、実は辛味成分はほとんど入っていません。見た目は日本の赤味噌を彷彿とさせる色合いをしているものの、赤味噌より塩辛さは少なく、コクのある甘味が際立っているのが特徴です。

甜麺醤を使った料理で主だったものは、マーボー豆腐や回鍋肉など。マーボー豆腐には、辛味のある豆板醤と一緒に加えることで、奥行きのある味わいになります。
また、北京ダックのように、甜麺醤をそのままつけダレとして使用する方法も有名です。

豆板醤やコチュジャンとの違いは?

豆板醤

豆板醤の発祥は中国で、麻婆豆腐や担々麺、炒め物に使われることの多い調味料。
豆板醤は名前の通り、豆を使った発酵調味料でそら豆、大豆、唐辛子などを使って作られます。

塩辛さのなかにコクや独特な風味があり、加熱する際は具材を加える前に少し炒めることで風味が増します。

甜麺醤とは原材料が異なるため、味や風味が大きく異なり、辛味が強いという特徴があります。
甜麺醤の代わりに使用すると、料理の風味が変わってしまうのでご注意ください。

コチュジャン

コチュジャンは、もち米やお米に麹や唐辛子を加えた発酵調味料。
朝鮮半島が発祥のコチュジャンは、辛みのなかに甘みがあることが特徴で、韓国料理には欠かせません。そのままビビンバに混ぜたり、焼き肉の上に乗せてサンチュで包んで食べたりすることもあります。

甜麺醤とは原材料が違うため風味も異なり、同じ料理に使っても仕上がりは違う印象になります。コチュジャンも甜麺醤の代わりにはならないので注意しましょう。

尚、コチュジャンや豆板醤については以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

甜麺醤がない場合に!おすすめ代用品

ここでは、甜麺醤がない場合に代用できるアイデアをご紹介!家にある調味料をチェックしてみましょう。

味噌で代用

味噌汁に使用するいつもの味噌なら、常備してある家庭も多いのではないでしょうか。甜麺醤の甘味とコクのある味わいに近づけるには、味噌に砂糖や醤油などの調味料を加え、弱火で練る方法があります。

調味料の割合の目安は味噌大さじ1に対し、醤油小さじ2分の1、砂糖小さじ4分の1、ごま油が小さじ2分の1。ごま油は味噌が練り上がったあと最後に加えると、香りが立ちます。
味噌の味によって仕上がりの味が変わるので、味を見ながら調整しましょう。

甘口赤味噌で代用

赤味噌とは、通常の味噌より熟成度合いが高いもののことで、赤黒い色をしているのが特徴です。日本で販売されている甜麺醤の多くは、この赤味噌をベースに作られています。甘口の赤味噌の場合、加える砂糖の量は控え目にして、様子を見ながら加えると良いでしょう。

調味料の目安は甘口の赤味噌大さじ1に対し、醤油小さじ4分の1、砂糖小さじ8分の1、ごま油小さじ4分の1。
味噌のときと同様に醤油と砂糖を入れて弱火で練り、仕上げにごま油を入れましょう。
赤味噌は焦げやすいため、水や酒を少量入れてから練ると、焦げ付きにくくなります。

辛口赤味噌、八丁味噌で代用

八丁味噌は赤味噌の一種で、愛知県の地名から名付けられた辛口赤味噌です。原料や製法の基準が定められているため、ほかの赤味噌とは区分して扱われています。これらの辛口赤味噌はコクは十分にありますが糖分が少ないため、甘口赤味噌よりも少々多めに砂糖を加えましょう。

調味料の目安は辛口赤味噌または八丁味噌大さじ1に対し、醤油、砂糖、ごま油が小さじ4分の1です。
作り方は甘口赤味噌と同様に、醤油と砂糖を加えた辛口味噌に水または酒を少量加えて弱火で練り、仕上げにごま油を加えます。

オイスターソースを使った代用法

味噌がない場合には、オイスターソースと調味料を合わせて代用。
オイスターソースの「オイスター」は「牡蠣」を意味し、日本では別名「牡蠣油」とも呼ばれ、その名の通り牡蠣が原材料となったソースです。

調味料の目安はオイスターソース大さじ1に対し、醤油大さじ1、砂糖小さじ2分の1です。甘さが弱く感じる場合は、砂糖の量を増やすのがポイント。オイスターソースで代用すると、牡蠣特有の風味が味わえますよ。

甜麺醤を使ったデリッシュキッチンのレシピ

ここでは、甜麺醤を使ったデリッシュキッチンのおすすめレシピをご紹介!

食欲そそる!なすとひき肉の旨辛みそ丼

甜麺醤のコクと旨味を余すことなく堪能できる一品。ピリ辛の豆板醤も入ってさらに奥行きのある味わいです。

パクパク食べれる!基本の回鍋肉

甜麺醤の持つ甘味が全体をまろやかに仕上げてくれます!たっぷりの野菜がどんどん進むおいしさです。

シャキシャキ甘辛!もやしの担々麺風

甜麺醤入りひき肉あんは、電子レンジで簡単調理!もやしを麺に見立ててさっぱりと食べられる一品です。

甜麺醤を活用してみよう!

中華料理で登場する甜麺醤とは、独特のコクがある甘味噌のこと。そのままつけダレとして使うほか、炒め物などさまざまな料理で活躍する調味料です。
甜麺醤がない場合は、いつもの味噌に、調味料をちょい足しして手作りしてみる方法もあります。赤味噌や八丁味噌があれば、さらに甜麺醤に近い味が出せるでしょう。
ぜひ甜麺醤を活用して、料理の幅を広げてみてください。

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