DELISH KITCHEN

ピタパンとはどんなパン?特徴や家庭で作れるレシピをご紹介

作成日: 2023/12/01

「ピタパン」というパンを知っていますか?ピタパンとは、ポケット状の形が特徴的なパンで、さまざまな具材を挟んで楽しめるのが特徴です。とはいえ、あまり知らない人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ピタパンについて詳しくご紹介します。合わせて、ピタパンのレシピや一緒に挟むおすすめの具材もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. ピタパンの基礎知識
    1. ピタパンとは?
    2. ピタパンの歴史
  2. ピタパンの特徴やトルティーヤとの違い
    1. 味わいや食感
    2. トルティーヤとの違いは?
    3. なぜピタパンの中は空洞になるのか?
  3. ピタパンに入れておすすめの食材
    1. ピタパンに入れて美味しい定番食材
    2. ピタパンに入れて美味しいアレンジ食材
    3. 材料 【8枚分】
    4. 手順
    5. よくある質問
  4. ピタパンを使ったおすすめレシピ
    1. ラム肉のケバブサンド
    2. ギロピタ風
  5. ピタパンにいろんな具材を挟んでアレンジを楽しもう

ピタパンの基礎知識

では、まずピタパンの基礎知識について、詳しくご紹介していきます。

ピタパンとは?

ピタパンとは小麦粉や水、オリーブオイルなどで作った生地を平たく円形にして焼いたパンのことです。高温のオーブンで一気に焼き上げることで中に空洞ができ、ポケットのような形をしています。

空洞になった部分に具材を詰めて食べたり、ソースをつけたりして食べるのが一般的です。ポケットのような形状から「ポケットパン」と呼ばれることもあります。

ピタパンは、主に地中海沿岸や中東、北アフリカなどで食べられているパンです。俗称として「ピタパン」と呼ばれていますが、本来「ピタ」が中東で使われているヘブライ語で「パン」という意味のため、本場では「ピタ」のみで通じることがあります。

ピタパンの歴史

ピタパンは世界初のパンといわれているほど、歴史が古いのが特徴です。諸説ありますが、約6000年~8000年前の古代エジプトで生まれたといわれています。

とはいえ、窯や酵母などがない時代だったため、最初はただ水と小麦粉を混ぜて薄く平らに伸ばして焼いた煎餅のようなものでした。そこから徐々に改良され、現在のピタパンになったと考えられています。

エジプトで生まれたピタパンは、世界中に伝わっていく過程でさまざまな変化を遂げました。その中でも似たような形状・食べ方をしていることから、ピザの原型はピタパンだったという説もあるようです。

ピタパンの特徴やトルティーヤとの違い

ピタパンとよく似た薄焼きのパンに、「トルティーヤ」があります。どちらも似た形状・食べ方のため、何が違うのかわからないという人も多いのではないでしょうか。そこでここからは、ピタパンの特徴や、トルティーヤとの違いについて、詳しく解説していきます。

味わいや食感

ピタパンは、小麦粉の素朴な味わいをしているのが特徴です。一般的に中の空洞に具材を入れてサンドイッチのように食べるため、ピタパン自体に特徴的な味はありません。

食感はふわふわもちもちで、食べ応えがあります。

トルティーヤとの違いは?

トルティーヤやピタパンと同じ、薄焼きのパンです。似たような形状をしていますが、トルティーヤはメキシコの伝統料理であり、材料や作り方が異なります。

本場のトルティーヤは「マサ」と呼ばれる、乾燥したトウモロコシを石灰水で茹でてすり潰した粉が原料です。

最近では、コーンフラワーやコーンミールを使用して作られることもありますが、店頭で販売されているものや家庭で作られるものは、ピタパンと同様小麦粉が原材料であることが多いです。

また、トルティーヤは生地を発酵させずに焼くのに対し、ピタパンは一次発酵させてから焼くのも両者の違いです。そのため、トルティーヤは膨らみがほとんどなく、食感がしっとりとしていたりパリパリとしていたりします。

さらに、食べ方にも少し違いがあるのが特徴です。ピタパンはポケット状になっている部分に具材を入れてサンドするのに対し、トルティーヤは具材を二つ折りにしたりクレープ上に巻いたりして食べます。

トルティーヤを使った代表的な料理には、ブリトーやケサディーヤなどがあげられます。トルティーヤについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。

なぜピタパンの中は空洞になるのか?

ピタパンの特徴である中の空洞は、焼く際に発生するガスの力によって生まれます。このガスは生地から発生する炭酸ガスです。高温で焼くことで発生し、生地を持ち上げるため膨らみます。

そのため、ピタパンを焼く際は200℃〜250℃と、高い温度のオーブンで焼くのがポイントです。

ピタパンに入れておすすめの食材

ピタパンは真ん中で切り、ポケット状にして中に具材を入れて食べるものです。では、どのような食材を入れるのがいいのでしょうか。

ここからは、ピタパンに挟むのにおすすめの定番食材に加え、アレンジ食材まで5種類ずつご紹介します。ご自宅で作る際の参考にしてみてください。

ピタパンに入れて美味しい定番食材

ピタパンに入れて美味しい定番の食材には、以下のようなものがあります。

・肉類
味付けしたひき肉や豚・牛小間切れ、鶏肉など、どんなお肉でもピタパンには合います。ケバブ風、BLT風などさまざまなイメージに合わせて選んでみましょう。ウィンナーを挟んでホットドック風、ハムを挟んでサンドイッチ風にするのも美味しいですよ。

・トマト
BLTサンドやハンバーガーのように、トマトを挟むのもおすすめです。トマトの酸味が食欲をより引き立てます。

・レタス
レタスも、ピタパンの定番食材です。ふわふわもちもちのピタパンに、シャキシャキとした食感をプラスできます。ボリュームも出してくれるので、食べ応えもアップできますよ。

・卵
パンに卵が合うように、ピタパンと卵の相性も抜群です。茹で卵を潰し、マヨネーズと混ぜて挟むのもよし、厚焼き玉子を焼いて挟むのもよしと、さまざまなアレンジが楽しめます。

・チーズ
ピザの原型がピタパンであることを踏まえると、チーズとピタパンの相性がいいのはむしろ必然といえます。スライスチーズはもちろん、チェダーチーズやモッツアレラチーズ、ゴルゴンゾーラなど他に挟む具材に合わせて、さまざまな種類のチーズを挟んでみるのも楽しいですよ。

ピタパンに入れて美味しいアレンジ食材

ここからは、ちょっと変わったピタパンに合うアレンジ食材を5つご紹介します。

・サバ
意外に感じるかもしれませんが、グリルしたサバもピタパンとの相性は抜群です。紫たまねぎやヨーグルトのドレッシングと合わせてデリ風にしたり、塩コショウでソテーしたきのこと合わせて和風にしたりしても美味しいですよ。

・焼きそば
焼きそばパンのように、焼きそばをサンドするのもおすすめです。ポケット状になっているのでたくさん挟めるのに加え、こぼれにくいので食べやすいのも嬉しいポイント。お好みでマヨネーズや青のりをかけると、より本格的な味わいを楽しめます。

・きんぴらごぼう
きんぴらごぼうは和風な味わいを楽しみたい方におすすめの具材です。キャベツの千切りと合わせることで、より食べやすくなります。お好みでマヨネーズをかけたり、一味唐辛子をかけたりしてアレンジするのもおすすめですよ。

・キーマカレー
カレーパンのように楽しめるのが、キーマカレーです。ピタパンに入れることで、ご飯とはまた違った味わいを楽しめます。キーマカレーだけでなく、チーズや卵を一緒に入れるのもおすすめですよ。

・りんご
焼いたリンゴを入れることで、デザート感覚のピタパンを作ることも可能です。りんごを焼く際にお好みで砂糖やブランデーを加えると、また違った味わいを楽しめます。おやつにもおすすめですよ。

#家庭で作れる手作りピタパンのレシピをご紹介
ピタパンはオーブンがあれば自宅でも簡単に作れます。ピタパンを作る際は、焼き上げの温度が重要なポイントです。その点に注意しながら、ぜひピタパンを作ってみてください。

今回ご紹介するレシピは、以下のページでも動画でチェックすることができます。ぜひ、動画も参考にしながら、ピタパン作りにチャレンジしてみましょう。

ピタパン

具材が入ったピタパンのレシピは、最後にご紹介します。ぜひ、最後まで読み進めてチェックしてみてくださいね。

材料 【8枚分】

薄力粉 150g
強力粉 150g
塩 小さじ1/2
砂糖 小さじ2
水 180cc
ドライイースト 4g

手順

①180ccの水にドライイーストを溶かしておく。

②ボウルに薄力粉、強力粉、塩、砂糖、1で水に溶かしたドライイーストを加える。粉っぽさがなくなり、ひとまとまりになるまで手でこねる。まとまったらラップをかけ、温かい所において、30分休ませる。

③まな板に打ち粉(強力粉:分量外)をして、2を取り出し、軽くこねてからスケッパー等で8等分にする。打ち粉をして、ひとつずつ丸めて、めん棒で直径13cm程度の円形に薄く伸ばしていく。

④オーブンを250℃で余熱する。天板にクッキングシートを敷いて3を並べ、約4分、全体に膨らむまで焼く。焼けたら網などの上に取り出し、粗熱がとれたら半分に切って、完成!

よくある質問

Q
220℃のオーブンでも作れますか?

A
お作りいただけます。加熱時間を7〜8分ほどに増やしていただき、生地が膨らんで火が通るまで焼いてください。途中様子を見て表面が焦げそうな場合はアルミホイルを被せてください。

ピタパンを使ったおすすめレシピ

ここからは、具材の入ったピタパンのレシピをご紹介します。

ラム肉のケバブサンド

異国の味が楽しめる、本格的なケバブ風のピタパンです。カレー粉でしっかりと味付けするため、ラムが苦手という方でも食べやすく仕上がります。

ギロピタ風

ギロピタ風のピタパンのレシピです。ギロピタとはギリシャのファストフードで、食べ応えのあるお肉と野菜・ソースのさっぱり感が楽しめます。このレシピでは、豚小間肉を使用して、自宅でも本場のギロピタの味を再現しています。

ピタパンにいろんな具材を挟んでアレンジを楽しもう

ピタパンはポケットのような部分に、さまざまな具材を入れて楽しめる食べ物です。ピタパン自体は素朴な味わいのため、どんな具材にも合いやすく、幅広いアレンジを楽しめます。

今回ご紹介したレシピやおすすめの具材も参考に、ぜひオリジナルのピタパンを作ってみてはいかがでしょうか。

このページの情報をLINEでシェアできます。
このページの情報をTwitterでシェアできます。
このページの情報をFacebookでシェアできます。
このページの情報をPinterestでシェアできます。