ほうれん草の生食は危険?正しい茹で方(アク抜き)をご紹介
作成日: 2024/07/12
ほうれん草は栄養価の高い緑黄色野菜ですが、生食には注意が必要です。ほうれん草に含まれるシュウ酸は、適切な処理を行わないと体に害を及ぼす可能性があります。本記事では、ほうれん草を安全に食べるための正しい茹で方やアク抜きの方法、シュウ酸のリスクについて詳しく解説しますぜひ参考にしてください。
ほうれん草の生食はなぜ危険?
ほうれん草にはシュウ酸という強いアク成分が含まれています。このシュウ酸は、体内でカルシウムと結合してシュウ酸カルシウムとなり、尿路結石を引き起こすリスクがあります。
そのため、生の状態でほうれん草を食べ続けると、強いえぐみを感じ、料理の味わいが悪くなるだけでなく、体にも害が及ぶ可能性があります。
ほうれん草のアクを抜くには?
アク成分であるシュウ酸は水に溶けやすい性質があります。そのため、ほうれん草を茹でることで、アクを取り除くことができ、体内への摂取量を減少させることができます。茹でる時間が長いと栄養素の一部が失われることもありますが、シュウ酸のリスクを考えると茹でる方が安全です。特に毎日ほうれん草を食べる場合や大量に摂取する場合は、茹でて水にさらしてアク抜きをすることが推奨されます。
一方、サラダほうれん草は生でも食べられるように品種改良されているため、アクが少なく、サラダなどの生食でも食べやすくなっています。
ほうれん草のアクの抜き方
それでは、ほうれん草のアクの抜き方をご紹介します。
ほうれん草の茹で方は、鍋で茹でる方法と電子レンジで茹でる方法があります。それぞれメリットのメリットもふまえて、ご紹介していきます。
鍋を使ったほうれん草の茹で方
鍋を使ったほうれん草の茹で方をご紹介します。鍋で茹でることで一度にたくさんのほうれん草を茹でることができます。ほうれん草が主役となる料理などを作る際には、おすすめです。
材料 【1袋分】
ほうれん草・・・1袋(200g)
塩・・・・・・・大さじ1
水・・・・・・・1500cc
手順
①ほうれん草は根の端を切り落とし、十字に切り込みを入れる。ボウルにたっぷりの水(分量外:適量)を入れて、水の中で振りながら洗う。葉の部分もよく洗い、水気を切る。
②鍋に水を入れてわかし、塩を入れ、ほうれん草を1/3量ずつ根元から加え、30秒程ゆでたら、葉を加えて10秒程さっとゆでて、冷水にとる。
ポイント
・根元に泥や土が残りやすいため、よく洗いましょう。根元を洗った後、ボウルの中が汚れている場合は、その都度水を取り替えて洗いましょう。
・1度にゆでるとお湯の温度が下がってしまうため、少量ずつゆでましょう。
・水にさらすことで、色鮮やかに仕上がります。
動画でも解説していますので、こちらも見てみてください。
電子レンジを使ったほうれん草の茹で方
電子レンジを使ったほうれん草の茹で方をご紹介します。電子レンジで茹でることで鍋よりも一度にたくさんのほうれん草を茹でることはできませんが、時間の短縮になったり、洗い物が少なくて済むといったメリットがあります。
電子レンジを使う場合はシュウ酸を落とすため、加熱後は必ず水にさらしましょう。
材料 【1袋分】
ほうれん草・・・適量
手順
①ほうれん草は根の端を切り落とし、十字に切り込みを入れる。ボウルにたっぷりの水(分量外:適量)を入れて、水の中で振りながら洗う。葉の部分もよく洗い、水気を切る。
②水がついたままラップで包み、耐熱容器にのせて600Wのレンジで2分加熱する。水にさらし、水気をしっかりとしぼる。(500Wの場合は3分程度)
ポイント
・根元に泥や土が残りやすいため、よく洗いましょう。根元を洗った後、ボウルの中が汚れている場合は、その都度水を取り替えて洗いましょう。
・ほうれん草は切ってからでも電子レンジで加熱することができます。
切った後はラップで包みにくくなるため、耐熱容器に入れてふんわりとラップをし、レンジ加熱してください。
1袋(200g)の場合は600Wで2分、1/2袋(100g)の場合は600Wで1分30秒程度を目安にしてお試しください。
・水にさらすことで、色鮮やかに仕上がります。
動画でも解説していますので、こちらも見てみてください。
ほうれん草は生食は控え、正しく茹でましょう!
ほうれん草のアク抜きや正しい茹で方について解説しました。ほうれん草は茹でることでシュウ酸のリスクを減らし、安全に食べることができます。炒め物や和え物など、さまざまな料理に活用して美味しくいただきましょう。健康的な食事を楽しむためには、栄養バランスの取れた食事と適度な運動が大切です。