すだちの栄養素とは?その働きやレシピもご紹介します
作成日: 2024/12/17
すだちは、爽やかな香りと酸味が特徴の柑橘類です。鍋料理や焼き魚、サラダなどに活用され、料理に彩りを添える果実として親しまれています。
この記事では、すだちに含まれる栄養素とその働き、選び方、かぼすとの違い、デリッシュキッチンの厳選レシピをご紹介します。
すだちの主な栄養素
まずは、すだち 果皮(生)とすだち 果汁(生)に含まれる栄養素を確認していきましょう。以下はそれぞれの栄養素をまとめた表です。
※β-カロテンの数値は、β-カロテン当量を記載しています
すだちに含まれる栄養素の働き
ここではすだちに含まれる主な栄養素の働きをご紹介します。
食物繊維
食物繊維とは、食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化することのできない栄養素です。整腸作用など身体の中で有用な働きをすることが注目され、「第6の栄養素」といわれています。
β-カロテン
β-カロテンは、強い抗酸化作用があることで知られています。カロテンは脂溶性であることから、油類といっしょに摂取した方が吸収されやすいため、調理方法を工夫することをおすすめします。
カルシウム
カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルです。各種ミネラルの中で最も多く存在し、骨や歯を形成します。体重の1~2%を占め、その99%は骨及び歯に存在し、残りの約1%は血液や組織液、細胞に含まれています。
カリウム
人体に必要なミネラルの一種で、体内で浸透圧の調節に働きます。体内のナトリウムの排出を手助けする作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれます。
ビタミンC
ビタミンCは、水溶性ビタミンのひとつで、体内でコラーゲンの生成に関与するほか、抗酸化ビタミンのひとつとしても知られています。
美味しいすだちの選び方
新鮮で美味しいすだちを選ぶには、以下の点をチェックするのがコツです。
果皮の色
果皮が濃い青緑色で、ツヤがしっかりとあるものが新鮮です。黄色みが強いものは熟しており、酸味が控えめになっています。
ハリとツヤ
果皮にハリがあり、しっかりと引き締まったものを選びましょう。表面にツヤがなく、シワが目立つものは鮮度が落ちている可能性があります。
重み
手に持ったときにずっしりとした重みを感じるものは、果肉がぎっしり詰まっていてジューシーです。
すだちの冷凍保存方法はこちら!
すだちとかぼすとの違い
「かぼす」と「すだち」の違いは、主に大きさにあります。かぼすはテニスボールほどのサイズ感ですが、すだちはゴルフボールくらいの小ぶりな大きさです。
どちらも濃い青緑色をしており、外見がよく似ているため、見分けるのが難しいと感じる方もいるかもしれません。その場合は、大きさを基準にすると区別がつきやすくなります。
また、すだちはかぼすに比べて香りが強い点が特徴です。この豊かな香りを活かして、すだちの皮を松茸やサンマに添えると美味しく食べられます。
すだちを使ったおすすめのレシピ
デリッシュキッチンのすだちの香りを活かしたレシピをご紹介します。お好みのものをぜひお試しください♪
スッキリ爽やか!すだちうどん
見た目も香りも爽やかな、 さっぱりとした冷やしうどんが食欲をそそります。お好みで大根おろしや七味唐辛子をかけるのもおすすめです。
すだちの香りでさっぱり!サンマとまいたけの香り浸し
サンマとまいたけをこんがり焼いて、焼き浸しにした一品です。 すだちを添えると香りがプラスされ、白いごはんがすすむ美味しい和食メニューです。
手作りしよう!すだちポン酢
香り高いすだちを使ってポン酢作りに挑戦してみませんか。爽やかな香りとフレッシュな酸味を味わえるのは手作りならではの魅力です。冷奴やお鍋、サラダ、蒸し野菜など、さまざまな料理に使えます。
香り豊かなすだちを活用してみて!
すだちは鍋料理や焼き魚、サラダなどに使われる爽やかな柑橘類です。栄養素には食物繊維やβ-カロテン、カルシウム、カリウム、ビタミンCなどが含まれます。
この記事でご紹介した美味しいすだちの選び方やデリッシュキッチンの厳選レシピを参考に、ぜひすだちを料理に活かしてみてください!
【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)
【参照】
厚生労働省 e-ヘルスネット「カリウム」
厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維」
厚生労働省 e-ヘルスネット「カロテノイド」
厚生労働省 e-ヘルスネット「緑黄色野菜」
厚生労働省 e-ヘルスネット「カルシウム」
厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』(2024/12/10)