ザンギと唐揚げの違いは?ザンギの特徴や作り方を解説
作成日: 2020/11/18
ザンギとは北海道を代表する料理で、唐揚げによく似た揚げ物です。ザンギと唐揚げは同じもの、と思っている人もいるかもしれません。しかし、ザンギの発祥などをよく調べると、唐揚げとの違いや特有の要素を発見できます。
この記事では、ザンギの発祥や名前の由来、味付けの特徴について解説します。
また、手軽な作り方も紹介するので、ぜひ美味しいザンギを家庭で楽しんでください♪
ザンギとは
ザンギとは、食材に下味を付け粉をまぶした揚げ物のことで、唐揚げとよく似た料理です。もっとも有名なのは鶏肉のザンギですが、タコなど魚介類を揚げたものもザンギと呼ばれます。
ザンギの発祥は、北海道釧路市の飲食店とされています。もとは焼き鳥店であったその店が1960年頃、ブロイラーを骨ごとぶつ切りにした唐揚げを提供し大人気となったのがザンギの始まりです。
ザンギという名前の由来は、中国語で鶏の唐揚げを意味する「炸鶏(ザーギー)」に、縁起を担ぎ「運」の「ん」を加えたものとされています。
ザンギの味付けの特徴は、食材をしっかりと調味料に漬け込んだ濃いめの味です。また、揚げたザンギに甘辛いタレを付けて食べる場合もあります。さらに、近年ではザンギに甘辛いタレをかけた釧路発祥の新メニュー「ザンタレ」も人気です。
発祥が北海道の飲食店であることから、ザンギは主に北海道を中心に食されるソウルフードとも呼べる料理です。しかし、山形県や愛媛県などでも、鶏の揚げ物を「ザンギ」や「ザンキ」と呼ぶことがあり、広い範囲で愛されている料理といえます。
ザンギと唐揚げの違い
ザンギの本場北海道でも、ザンギと唐揚げは同じものだとする見方と、違うものとする見方があります。ザンギの作り方は、にんにくや生姜、醤油、スパイスなどでしっかり下味を付け、粉をまぶして揚げるというものです。また、タレを付けて食べることもあります。
一方、日本唐揚げ協会の定義によると、唐揚げとは「食材に小麦粉や片栗粉などを薄くまぶして油で揚げたもの」とされており、下味をしっかり付けるという定義はありません。そのため、北海道では味が濃いものがザンギ、味が薄めのものが唐揚げと判別されることが多いようです。
また、伝統的なザンギと唐揚げには部位の違いもあります。現在ではザンギも骨なし肉が主流ですが、本来は1羽の鶏を骨付きのままぶつ切りにして作るものです。そのため、さまざまな部位が混ざります。一方唐揚げは、骨なしのもも肉やむね肉を使ったものが一般的です。
ちなみに、竜田揚げもザンギや唐揚げと似た料理として知られていますよね。
竜田揚げは食材に下味を付け、片栗粉をまぶして揚げた料理です。下味を付ける部分はザンギと同じですが、粉の種類を問わないザンギに対し、竜田揚げは片栗粉を使うという定義があります。この点で、ザンギや唐揚げとは異なるものです。
ザンギのDELISH KITCHENのレシピ
ご家庭で手軽にザンギを楽しめるレシピを紹介します。
醤油やおろしにんにく、おろし生姜で下味を付けたザンギです。しっかり味が付いているので、ご飯がすすむおかずとしても、お酒のおつまみとしてもおすすめですよ。噛むと肉汁があふれるジューシーな美味しさがたまりません!
衣に卵を加えており、少しふんわりした優しい口当たりです。卵を使うと冷めても水っぽくならず美味しいので、お弁当のおかずにも活躍します。
ザンギとは?の疑問解決!発祥や由来、味付けや作り方を知って美味しく食べよう
ザンギの発祥や名前の由来、味付けの特徴、唐揚げとの違いについて紹介しました。ザンギとは濃いめの下味が特徴の、唐揚げに似た揚げ物です。特徴をおさえると、家庭でも美味しいザンギを手軽に作れますね!
鶏はもちろん、タコなどの魚介類で作ってみるのもおすすめですよ。ザンギの作り方をマスターして、ぜひ本場北海道の味を楽しんでください。